「臓腑の底から腹パンのような衝撃を味わう体験」アリスとテレスのまぼろし工場 All Undoさんの映画レビュー(感想・評価)
臓腑の底から腹パンのような衝撃を味わう体験
表面上はよくあるタイプのジュブナイル作品だが、見せようとしているものは他作品と全く異なる。
純度の高いマリーの搾り汁。
それを食べやすく調理しないまま、素材の味を存分に活かしてお出ししてくるという…。
人の心の不条理や汚い部分も容赦なく描写するので、合わない人には全く合わないだろう。表層をなぞるだけでは登場人物の行動もおそらく理解できない。(脚本の粗っぽさも一因ではあるが)
わかりやすくカタルシスが得られるような、涙腺を激しく刺激するようなシーンもないので、気安くオススメはし難い作品。しかし、ドロドロと渦巻く感情の応酬は、他では味わえない体験になるだろう。
ハイライトは間違いなく最終盤の、睦美→五実に放つトンデモない台詞。メインディッシュにこんなもんブチ込むマリーの根性よ。これを痛快と思えてしまう人はきっとロクでもない変態である。笑
意外と評価されてるのがちょっと嬉しかったので、慣れないレビューを書いてみた。
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じゃいさんのコメント
2023年9月19日
コメントありがとうございます! いつもこの人の脚本は人間の身体の放つにおいに執着してるので、なんとなく観てるほうにも嗅覚を意識・連想させるんでしょうね(笑)。こちらもすばらしいレビューだと思いました。人に滅多に書かないレビューを書こうって思わせる作品は、なんだかんだでやっぱり凄い作品かと!