劇場公開日 2023年9月15日

  • 予告編を見る

「二度観してきました」アリスとテレスのまぼろし工場 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5二度観してきました

2023年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

萌える

『あの花』でひと旗上がり、数々のTV・劇場アニメなどの脚本でキャリアを積み上げてきた岡田麿里氏による『さよ花』以来の監督兼任作です。
人間ドラマが得意で細やかな心理描写に定評があり、ココ数年は自身原作の作品も発表。TVアニメ『凪あす』『WIXOSS』『荒乙』など楽しませて頂き、初監督の『さよ花』や脚本作の『空青』も鑑賞済です。

個人的にはソレらどれも概ね良好でしたが、最近の作品には(露骨なのは荒乙から?ソレ以前のあの花にも兆候あり)どうも『下ネタ』を織り込むのはレギュラー化してる様子。このご時世に『ブルマー』とか、思春期の色気づいた中坊のオスメス描写とかワリとお好きな様で、或いはアニヲタが好きそうな『餌(図星)』を観せようとしてるのか? とか勝手に勘ぐっておりました。
と言うより岡田監督の真骨頂は、エロは男子の専売特許ではないと言わんばかりの濃い女子エロにある気がしてて、本作にもバッチリ描き込んでありました(でも積極的にお見せ頂ける事って絶対ないですよね?w)。

自分は案の定そう云うのに食い付いてしまう側ですが、勿論ソレだけではなくお得意の人間描写を活かし、表現・描写の細かい動きも秀逸で、シッカリ創り込んでいく意欲は充分伝わってきます。
一方で岡田監督が苦手とするのか、本作の核心・超展開な部分は “そう云うモノ” と割り切らざるを得ない部分もあり、風呂敷の畳み方もワリと雑です。
アリスとテレス、ドコ行った?てのを筆頭に、一番気になったのがイツミの『幼女』設定。彼女だけノイズとは言え、サスガに物語上必要性を感じない、解せない部分です。
そしてこの物語の世界設定も建付けに難アリで、一例では中学生に自動車運転免許。ラストのシーンを創るための無理矢理にも見えてしまいました。

独特な『臭い』とは? 単純に風呂に入ってないだけ? オチもそうで、結局どうなったのかは煙に巻かれます。ラストシーンで元サヤになったっぽいのですが、ならば向こうの世界は? この辺は各自の妄想に委ねられているのでしょうか。
ソレらは岡田監督の脚本に毎度ある “モヤる” 部分で、何やカンやでこの評価となりました。

もはや中の人に一流処を起用するのは岡田監督だけになりそう。でも主題歌の中島みゆきサンは本作と合ってない気がしました。岡田監督のお気に入りかな?
余談ですが、佐上の中の人は大塚芳忠氏ではなく “デスおじB” ですね。そう言えば “昭和の伝説のアイドル” の中の人も “原” 役で出演されてて個人的にニヤリとした部分ですw

Geso_de_Nyoro
uzさんのコメント
2023年9月20日

コメントありがとうございます。

やはり大人の都合でしょうか、尺が足りないですよね。
時が止まる前と止まった後、そしてそこからどう遷移していったかは非常に気になります。
単純に脇キャラが多過ぎた面もありました。
ただ、『夏へのトンネル〜』のように無意味な脇より、もっと見たくなる脇の方が断然好きですが。

uz
uzさんのコメント
2023年9月19日

こんばんは。

睦実たちは『どんな世界でも成長はできるし、明日世界が終わっても好きな人と生きる』という結論に至っていました。
なので、あの先がどうであろうと問題ではない、ということで描かなかったのではないかと感じました。

それにしても、『女子エロ』をあそこまで深く、かつエンタメ的に描けるのは岡田麿里ならではですよね。笑

uz
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月18日

返信お気遣いありがとうございました。パンチラ2度目気づかず。アニメは実写より作り込み細かくできますから、おっしゃるとおりかもですね。勉強になり📚ます。ありがとうございました😊。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月17日

イイねありがとうございました😊。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月17日

おはようございます。今時昭和なブルマと屋上チラ見せにはワタシも食いつきました。スケベジジイですみません。向こうの世界、五実。核心部分モヤモヤ😶‍🌫️でした。失礼します。

満塁本塁打