「【”空と心のひび割れ。”時が止まった異世界での少年少女の複雑な恋物語を、アリストテレスの哲学的な概念の一つである”エネルゲイア”をベースに、二人が未来を目指す姿を描いた作品。】」アリスとテレスのまぼろし工場 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”空と心のひび割れ。”時が止まった異世界での少年少女の複雑な恋物語を、アリストテレスの哲学的な概念の一つである”エネルゲイア”をベースに、二人が未来を目指す姿を描いた作品。】
■製鉄所の爆発が引き金になり、時間が奇妙な形で止まり異世界となった見布町が舞台。
空は宝石の欠片の如くひび割れ、その向こうには現実世界があるという設定が斬新である。
・エネルゲイア:アリストテレス哲学の概念の一つ。現実態とも訳される。
◆感想
・鑑賞後にドッと疲れた作品である。
異様な世界観と、物語構成や人物造形にやや瑕疵があるため脳内フル回転で補完して観たせいであろう。
序でに言うと、劇中で述べられた”エネルゲイア”を思い出すのに苦労したせいもある。
・正宗は同級生の睦実が好きなのだが、睦実はツレナイ。
だが、二人は一度だけ雪が積もる中、抱き合い接吻をする。
そして、正宗の事が好きな女の子はその姿を見て、心にひび割れが出来、空のひび割れの中から現れる、狼のような白い煙に巻かれて消える。
ー 彼女が、現実世界に戻ったのか、良く分からない・・。-
・そして、正宗が睦実に連れられていった製鉄所内に居た野生の少女イツミ。
ー 現実世界では、正宗と睦実は夫婦であり、イツミは二人の子でありながら異世界に来てしまった事が途中から分かるのである。-
<岡田監督による不可思議な世界観と設定は斬新で、その中での正宗と睦実の恋する衝動により、我が子イツミを現実世界に戻そうとする姿などは面白かった。
だが、物語に一部瑕疵があったり、人物の描き方もやや粗い部分があり(特に睦実かなあ。)、ヒジョーに疲れた作品。
面白かったけどね。>
ちょうどNOBUさんの感想をよんでました。私も疲れました。疲れたので単純に見ました。人が生まれる時って世界をも破壊する力を持っているってことなのかなって思いましたが、、、、。わかりません、、、。