「ストーリーはまあまあ、シチュエーションがちょっと難あり」ブラッド・レッド・スカイ mamemameさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーはまあまあ、シチュエーションがちょっと難あり
パンデミックに繋がりそうな、ゾンビライクな吸血鬼の設定なので、なぜ主人公の女性は完全に吸血鬼に成り切らないかという説明が必要で、その為に親子愛が設定されている。
しかし薬の効果や吸血鬼という存在の設定が説明不足で、だらっと見ていると「なんでそうなる?」と思ってしまう。
そこは「多分そういうことだろうな」と予想して見続けるしかないのだけど、不親切。
(吸血鬼は巷では色々設定があって、川は越えられないとか純潔でなければ新たに吸血鬼になるのではなく食屍鬼になるとか変なローカルルールが沢山あるので、見る方の知識に委ねるのではなくしっかり作品中で定義してもらいたい)
後出しでずるずる情報を補完するのではなく、すっきり情報を出して、吸血鬼vsハイジャック犯という図式に集中した方が良かったと思う。
したらもっとスニーキングサスペンスみたいに面白くなったのでは?
まあ、閉所でのパニックを描きたかったのだろうけど。
ところで、乗っている旅客機は多分ルフトハンザのエアバスA380(4発2階)だけど、カーゴスペース広いからって自動車を運搬するか?
運搬するとしても、係留甘くない?吸血鬼一人で動かしてたけど、車くらい重いものが内部で自由に動くと有事に外壁を突き破ったりするから、そうそう動かないようにがっちり係留するものだが。
そういう余計な突っ込みが出るほど甘い作りなのはいただけない。
あと、序盤で息子が預けた荷物がすごく重そうな表現があったけど(「石でも入ってるのか?」)、でもその後に全く出て来ない。無意味なひっかけはいらない。
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