鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽のレビュー・感想・評価
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最後の貴婦人
あの名匠増村保造監督の遺稿となってしまった脚本をお弟子さんだった近藤明男監督が甦らせたのが本作品。
安藤政信お目当てで観ました。
太宰といえば、治より久雄(タコ社長)のワタシ。太宰治の小説は読んだ記憶がございません。
ついこの前の日曜日には常磐自動車道を走って、タコ🐙釣りに行ってきました。正月用の酢ダコを大量に作ろうと目論んでいましたが、釣果はほぼボウズ。
高速代、宿代、釣り船代などで2万円以上も散財してしまいました。
タキギを背負ったお爺さん。三上寛だったんですね。かなり痩せてしまっていて、全然分からなかった。けっこうショック。
三上寛は太宰治と同じく、五所川原出身だから起用された模様。
親戚のおいちゃんおばちゃんたちとねぶた祭りに行って、五所川原(旧・金木村)の斜陽館に行ったことあります。
立派なお屋敷でした。立派なお座敷や屏風を観ました。帰りに十三湖でしじみラーメンを食べました。しじみの貝殻が麺に絡んで食べにくかったです。
吉幾三の「俺はぜったい!プレスリー」の歌詞にも五所川原は出てきます。
🎵生まれ青森五所川原~いっぺん来てみなが~
親戚のおいちゃん、おばちゃんたちから、五所川原からお嫁さんをもらいなさいよなんて若いころはよく言われて、半分その気になりました。おいちゃんは庄屋格の地主のスジでした。戦後の農地改革でみんな小作に取られて、なんて言ってましたっけ。おいちゃんはおばちゃんを働かせて、ひだりうちわに見えましたが、高度経済成長に便乗して株で大儲け。5年前ぐらいだったでしょうか、従姉が「相続税、2億以上払ったのよ~」と自慢げに電話してきました。そういうことを言ってのけるんです。鼻持ちならないです。先日も「お歳暮は栗の甘露煮と丹波の黒豆煮がいいわぁ~お正月にいただくわ~」とわざわざ電話してきました。普通、そういうことしませんよね。ですから、水野真紀(後藤田真紀)の演じた華族の令嬢のまとっている雰囲気や天衣無縫な言動はすごくよくわかるんです。悲しいことに。
「庭で立ちしょん」のエピソードは原作にも書いてあるんでしょうね。着物の裾におしっこかけないでできる方がすごいんですけど。手は2本、指は5本しかないですからね。
そこじゃないんですか?
娘に「今何してるかわかる」ってわざわざ聞く?天衣無縫、天真爛漫。迷惑千万。そこが最期の貴婦人たるゆえんと娘も息子も理解している。まあ、お屋敷の広い庭がないと出来ないんですけどね。まさに特権。
宮本茉由 秋田出身
8~9等身美人
壇蜜、佐々木希に次ぐ、注目株になりそう。
パッと見はちょっと足立梨花に似ているが、品があるので(🙏)、華族の令嬢役での初映画初主演となったんでしょうね。上原の口に溜まった喀血を口で吸出して欲しいと言われ、躊躇することなくする場面、エロかったですね~
喋れるんだから、自分で吐けよってお思いましたけど。結核菌うじゃうじゃなんですよね。やめて~ しかも、それを飲み込んじゃう。きゃー
「鳩のごとく、蛇のごとく」については、かず子が上原に対する情念を自分で説明するくだりで、蛇が獲物を狙うようにとか言っていましたっけ。
一見下品な行動も、あの時代のシングルマザーも、上品な貴婦人が思いきってやると、かえってむしろカッコよく見えるんです。それが更に庶民の反感を買う。ダイアナ元皇太子妃に通じる側面でもあるんです。
太宰治の本名は津島修治、対馬(つしま)も青森に集中して非常に多い姓。
銀座に女性クリニックを展開している対馬ルリ子先生も青森の弘前出身。お祖父さんは弘前大学の学長です。ぜったい元華族ですね。若い頃から美人で凄い色気のある先生でした。いつも余裕シャクシャクっていうか、風格がありましたね。先生ご自身がナント! ナント! できちゃった婚で勤務先で帝王切開で出産。そのわずか3日目でお乳パンパンなのに、緊急帝王切開術をしていただきました\(^-^)/
まだ抜糸する前だったからって、ケロっとした顔でおっしゃっていました。
感動しました。
この映画を見て、昔のことがつい昨日のようによみがえって来てしまいました。
奥さん役の白須慶子さんもなかなか個性的で芯のある女性とお見受けしました。奥さんも凛としていますが、なかなかのくせものでした。
爵位を返上した和田のおじさま役の田中健さん、久しぶり! ケーナでしたっけ? アンデスの横笛だか縦笛だかに傾倒して、俳優は辞めてしまったかと思っていました。
岡元あつ子も久しぶり~トゥナイト懐かしいですね。
萬田久子。小料理屋 千鳥の女将役。シネマ・ロサの近くの池袋西口の「千登利」の肉豆腐を思い出しました。最近はとんとご無沙汰です。シャキッとした名物女将どうしてるかな?久しぶりに寄ろうかな。
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