「愛の儚さと背徳の虚しさ。」愛なのに makotoさんの映画レビュー(感想・評価)
愛の儚さと背徳の虚しさ。
のんびりと穏やかな雰囲気の古本屋の店主の多田。
そんな店主の多田に恋して、求婚する女子高生の岬。
現実にはあり得ない事だか、人を好きになったり愛することはこんな事かもしれない。
言葉で説明できない、理屈を超えた感情。
受け入れてくれない多田に恋して岬はきっと、愛なのにと、感じたであろう。
多田には一花という忘れられない存在の女性がいた。一方、結婚式の準備に追われる一花は、婚約相手の亮介とウェディングプランナーの美樹が男女の関係になっていることを知らずにいた。
一花もまた、愛なのにと感じたはず。
愛という感情と人間の理性は必ずしも比例しない。
人間の不可思議さと理解できずとも、あり得る作品であった。
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