「こっちだって色々考えてんですよ。ねぇ今泉さん。」愛なのに BDさんの映画レビュー(感想・評価)
こっちだって色々考えてんですよ。ねぇ今泉さん。
愛がなんだはもちろん、全部じゃないけれど今泉作品はそれなりに見ています。城定監督作品は初見。雰囲気合わせてくれたかな?基本的には今泉作品の空間(プラス濡れ場×2笑)と感じました。
非常識に見えるけど、自分の気持ちに従うとそんな選択になってしまう。
愚かで、気持ち悪いと思われるような選択なんだけど、実は個人の事情や御霊(みたま)に基づいた色んな思索、考えがある。
「あんた何考えてんですか?」
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「こっちだって色々考えてんですよ!」
これを描いてるのが今泉作品のキモで居心地なんだと思います。今作も、共作ながらもしっかりその文脈に則っており独特な居心地がありました。
その「居心地」、「いい」と思うか「悪い」と思うかは、人それぞれでしょうね。私は悪くないのでよく見ます。別に浮気も、10代に告白されたりも経験ありませんけどね笑
「30までにとうるさくて」以来、主演のさとうほなみさんを見るのは二作目。目に力があって、傷ついたり悩んだりしながらも最終的に自分の思うがままに生きる女性の姿は彼女にフィットしており好感を持ちました。
瀬戸康史さんは寡聞にして初見。まぁあんまり現実感のあるシチュエーションではない、隠キャが夢で見そうな役どころでしたが…笑 雰囲気なかなか素敵でしたね。注目してみたいと思います。
あと今回、好演だなーと思ったのは向里祐香さん。ウエディングプランナー・美樹の表の顔と裏の顔。「かわいい〜」と楽しそうに亮介と戯れる事後。気持ちが冷めてからの「…下手ですよね」のよそよそしさ。そんな冷めます?って笑っちゃいました。この映画に「らしさ」を与えているスパイスだと思います。また観たいなと思いました。