「大人の愛と若者の愛。」愛なのに tochi06さんの映画レビュー(感想・評価)
大人の愛と若者の愛。
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いろんな愛が、うまく結びつかない。愛してる人にふられた古本屋の若き主人、
彼を愛する女子高生、その彼女に恋する男子、婚約中のカップル。
その精神的な愛の行方を邪魔してるのは、「セックス」だったりする。
「セックス」とは愛情表現でもありますが、この作品で描かれているのは、
愛のないただの欲望、淫らなもの、そしてリベンジ。
「セックス」を純粋な愛の「敵」のように描きながらも、下手だとダメだと表現
してるのがおもしろい。婚約者に内緒で浮気してるイケメンの
エリートサラリーマンが、セックスが下手ですねと言われて
唖然とするシーンが痛快ですね。精神的な愛と肉体的な愛、
その二つを対比させながら、ユーモラスに展開するラブストーリー。
「猫は逃げた」と同じく、今泉力哉さんと城定秀夫さんの
コラボレーション企画「L/R15」の1本だそうですが、こちらの方は
R15の意味が明確な作品ですね。
浮気してるイケメンサラリーマンを演じたのが中島歩さん。セリフを
棒読みっぽく演じるのが彼の持ち味だと思うのですが、この役にピッタリですね。
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