「愛なのに」愛なのに セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)
愛なのに
結婚間近の夫に浮気され自棄になった女
その女に利用されていると知りつつも断ち切れぬ男
その男に躱されつつも愛を伝え続ける女子高生…
ジメジメドロドロしてそうですが、どこかホンワカとしていて、清々しさすら感じられる不思議な映画でした。
煮え切らない男と、変わり者の女子高生。愛に翻弄される中、不器用な彼らの真っ直ぐさが、いつの間にか光って見えました。
女子高生に手紙をしたためる30歳の男
その男に「気持ち悪いんですけど」を連呼する女子高生の母親
確かにそこだけ見れば気持ち悪いし、親であれば尚更。だけど…
これまでの長いやり取りの中で、彼女の気持ちを大切にしてきた男が発する「愛を否定するな」
あの親には男の誠実さどころか、娘の気持ちすら伝わらないんだろうな。
映画の感想とはズレてしまいますが、あの親みたいに、物事の一部分だけを切り取って見て決めつけてしまわないように気を付けようと思いました。
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