「城定秀夫 × 今泉力哉のお互いの監督作品にお互いが脚本を書くという...」愛なのに しろぶたさんの映画レビュー(感想・評価)
城定秀夫 × 今泉力哉のお互いの監督作品にお互いが脚本を書くという...
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城定秀夫 × 今泉力哉のお互いの監督作品にお互いが脚本を書くという「L/R15」シリーズ。瀬戸康史演じる古本屋の店主に河合優実演じる高校生が愛を伝えるところから始まるこの映画。よくある禁断の恋愛映画の枠にとらわれない大人が楽しめるビターな仕上がりに満足感は高かった。
この映画を観ながら感じたのは、頭に相関図を思い浮かべながら観ると楽しめるのでは?だった。瀬戸康史を愛する河合優実、河合優実を愛する男子生徒、さとうほなみを愛する瀬戸康史。これだけの愛の矢印が存在してるだけで面白い。そしてここには愛される側と愛する側が確実に存在し、好きじゃない人から好意を寄せられることへの嬉しさや、好きと言ってくれる人を邪険にはできずナーナーな関係が発生してしまったりと、現実の恋愛で大人が普通に悩むことをエンタメに昇華している。
また、この映画で誰も愛していない(愛せない?)人が登場する。それが中島歩と向里祐香だ。この2人がこの世界においてどこかふわっと数センチ浮いた存在になっていることが映画を進める上での良いアクセントになっている。ちゃんとエロいセックス描写も見どころだが、個人的にはこの2人のやりとりがいちいちツボだった。
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