「ドロドロで緩くて清々しい」愛なのに まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
ドロドロで緩くて清々しい
一方通行の恋心。何度振られても、時間が経っても、なかなか好きな気持ちを消せない2人の男女の想いが交錯していく様が、ドロ沼不倫や歳の差恋愛とは思えない軽やかさと独特の緩さで描かれています。
城定監督と今泉監督らしい自然体の会話劇により、人を好きになることの楽しさや切なさ、愚かさが、おかしみたっぷりに表現されています。
各登場人物の言葉じりや口元の緩み、ちょっとした仕草や目線など、細かなところから心情の変化が伝わり、常識的に考えたらヒイてしまうような行動をとっていても、愛着が湧いてくるのが不思議でさすがです。
終わり方のほっこりとした爽やかさや軽やかさも素敵で、ゆるりと余韻を楽しめる心地よい作品でした。
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