「群を抜いてヘタ❗️(笑)とか言いながら、🎵あれも愛、これも愛、たぶん愛、きっと愛…」愛なのに グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
群を抜いてヘタ❗️(笑)とか言いながら、🎵あれも愛、これも愛、たぶん愛、きっと愛…
今日で最後にしようと思う。
やったあとに言う?
でも、いいよ。
あれ⁉︎ 少しは未練とかないの?
うーん、ないかな。
だって、気がつかなかった?
いつもあたしが上よね?
それが好きなんだと思ってたけど⁉︎
違うの。あなたヘタよね?
え?どれくらい?
今までの経験の中で、群を抜いてヘタ‼️
こんな会話があります。R15指定です。
でも、この映画、珠玉の脚本を珠玉の女優が演じてるので、軽いだけでは終わりません。
軽いのに軽くない。
これも愛、あれも愛、たぶん愛、きっと愛。
重〜いテーマだってあります。でも重くない。
重いのに重くない。
今泉力哉、城定秀夫…この二人の思いが詰まった物語を河合優実が更に輝かせてくれています(他のふたりの女優さんもとても魅力的でしたが、敢えて河合優実さんに限定させていただきます)。
『珠玉』の意味をあらためてGoogle先生に確認すると、下記のような解説。
「珠玉」の意味は?
海から産する玉と、山から産する玉。 ...
つまり「珠玉」とは、「真珠と宝石」「(誌や文章、文芸作品などの)美しいもの、優れているもの、尊いもののたとえ」を表す言葉です。 ...
使用例。
「その店には、まるで珠玉が鏤められているかのように見た目にも華やかなチョコレートがぎっしりと並んでいた」
今の時代の若者の価値観においては、バブル世代の人間とは違い、高級ブランドや値段が高いというだけではあまり好感度の対象とはならないので、珠玉という言葉の意味合いにおいて、おそらく見た目の煌びやかさ的な意味は薄れていて、自分のことを分かってくれていると感じられる、いわば〝共感性の高さ〟の方がしっくりくると思ってます。
そういう意味で、この作品はまさに〝珠玉の作品〟だと私は言い切ります。
そしてなによりも、河合優実という女優こそが珠玉の存在でした。古書店主への一途な思いが、ちょっとした視線の変化や息遣い、立ち姿(姿勢)から、溢れるように感じられるのです。
思春期の少女の大人(よくあるのは先生とか少し年上の先輩)への恋は、一般的には〝憧れ〟であり、一定の距離を感じさせるのに、この映画の河合優実はれっきとした愛の距離感で存在します。
後半のある場面。
多田は怒りとともにこう叫びます。
『愛を否定するな‼️』
未成年者への淫行としてあらぬ嫌疑をかけられても、『彼女に聞いてみろ❗️俺は悪くない』的な言い訳はしません。
警察の取り調べに対しても、プライバシーなので、と言うだけです。どこまでも〝愛〟の想いが土足で汚されないように振る舞います。
プライバシーとは私事であり、それを他の個人や社会に知られず、干渉を受けない権利。
そして、愛はプライバシーであり、親だろうが警察だろうが、本人以外の他人が立ち入って詮索したり阻害してはいけないし、その権利はないはず。
軽いのに軽くなく、重いのに重くない。
2回告白し、それを合計しても秒殺🤣で振られた少年が、ちゃんと花を花壇に刺して、ゴミも持ち帰ってました。
今泉さん、城定さんのプライバシーの領域に止まらない、公徳心への配慮も欠かさない広い視野と暖かな眼差しを感じました。
今晩は!はい!河合さんも監督も登壇でした。私は瀬戸さん目的てしたが(笑)瀬戸さんはテレビで観るより背が華奢に見えました。普通にそのあたり一般人に居そうな(イケメン)青年。河合さんは新人ながら堂々とした方でしたよ。監督は日頃から武蔵野館が好きで普通に映画観に来てるそうです。同じ都内なら新宿武蔵野館いらして欲しかったです!
瀬戸さん、河合さん登壇チケットは満席野完売してました。(土曜2回上映分)