「【近代日本の忌まわしくも哀しき風習を題材にした湿性感溢れるホラー。清水崇監督には、実際に在った忌まわしき風習を”村”シリーズで、描き続けて貰いたいモノである。今作は民俗学ホラーでもあるのである。】」牛首村 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【近代日本の忌まわしくも哀しき風習を題材にした湿性感溢れるホラー。清水崇監督には、実際に在った忌まわしき風習を”村”シリーズで、描き続けて貰いたいモノである。今作は民俗学ホラーでもあるのである。】
ー 近代日本での貧しき寒村では、口減らしのために様々な事が行われて来た。代表的なのは姥捨山伝説である。-
■奏音(Koki,)は、ある心霊動画に映った自分そっくりの女子高生を見て驚愕する。
仲間の女の子達から、牛首マスクを無理やり被せられ、廃墟に閉じ込められたところで、その映像は途切れた。奏音は同級の漣(萩原利久)と共に、動画の撮影地・坪野鉱泉へと向かう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・奏音が徐々に分かってきた事。自分には双子の詩音という女の子がいるという事。
・そして、詩音が生まれ育った村では、双子が生まれると7歳までにその一人を神に返す因習があったという事も明らかになる。
・奏音の祖母、妙子(竜のり子)も双子であり、本島であれば妙子が神に返される筈だったのが、牛の首を代わりに被って遊んでいた綾子(芋生悠)が、穴の中に生きたまま落とされた事・・。
ー 非常に申し訳ないが、芋生悠さんが実にホラー向きの顔であるなあ、と少し思ってしまったよ。ファンの方、すいません。-
・神に返された幼子たちの恨みが、現代まで続き、様々な怪異を齎していたのである。
<今作は、哀しき近代社会で行われて来た風習を題材に描いた、湿性溢れるジャパニーズ・ホラーである。
この作品は(も)評価が低いが、私は面白怖く鑑賞した。
それにしても、エンドロールで流れた多数の双子の方々にはビックリした。
”あのシーン”は、実際に双子の方々が演じていたんだね!>