「ホラーは優しくなきゃね」ヨコクソン Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーは優しくなきゃね
1986年の韓国で歴代最強ホラーと言われる同タイトルの作品のリメイク作。そんなだったらオリジナル版を観たいところだが、どうやってもDVDはおろかVHSにすら行き着かない。
日本人にもお馴染みの雰囲気のホラーだが、時代劇という事もあり、韓国文化に興味が無ければしっくり来ないかもしれない。
本作、ホラーとしてのポイントは高いと思う。悪鬼という怨念の塊を霧等で不気味に演出したり、照明のない時代の為、暗がりを上手く活用した描写が好感触であった。
恐怖描写についてだが、どうやら予告編の編集者が天才だった様で、予告の方が怖かった印象だ。だが、近年のもはやネタと化した日本のホラーで怖い怖い言ってる位のおおよそデート映画程度に考えている人にはかなりいい薬になりそうな作品だ。
だが、ストーリーを観客側が脳内補完する形になっている、観客側が自由に考察するものであれば問題は無いのだが、しっかり怖い作品を作るならしっかりとした設定が必要なのでは無いだろうか。これでは、ビビりに来てる観客に対する優しさが足りない作品だと言える。
思っていたよりもスプラッタ表現が熱く、ホラーファンであれば少しはニヤリとできるポイントはあるだろう。
韓国のガールズグループ、「APink」の人気メンバーであるソン・ナウンが映画初主演を果たした作品だ。2018年の作品であり、ようやく日本に上陸したのだが、現在ナウン姫はグループを脱退し、女優業に邁進する模様。活動の幅が広がるのはいい事だが、アイドルグループのメンバーになると契約満了時に継続をせず、「今後は女優業に専念し~」とファンに向けた直筆メッセージを出すことがある。(最近ではOH MY GIRLのジホもだ)そこは本人の決めたことである為、応援するに越したことはないが、K-popファンとしては寂しい限りである。