「煮詰まった感は否めず・・」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
煮詰まった感は否めず・・
相変わらず恐竜ものではパイオニアだけに映像は素晴らしいが、今やテレビでもCG恐竜は頻繁に観られるので、ジュラシック・パークを初めて観た時のような感動は褪せてしまった。
パークからワールドの登場人物が再集結というのが売りのようだが、懐かしさ程度は感じますが、正直この手の映画で人間ドラマはおまけなのだから大きな勘違いでしょう。
同様にブル―のネタもラプトルとの追いかけっこも食傷気味、前作はイスラ島の噴火から救う為にアメリカ本土に連れてこられた恐竜たちが逃亡したところで終わったから次は大暴れだといやが上でも期待は高まった・・。
前作ラストシーンでライオンと恐竜の2ショットがチラッとあったが動物園に恐竜が紛れ込んだとしたら動物たちの反応は興味深い、百獣の王も形無しですものね。
最強のモササウルスが原潜を襲うとか舞台を海に移したスペクタルもありだろうと勝手に妄想を膨らませていたのですが、目新しさは巨大イナゴとはスケールダウンじゃありませんか・・。
舞台も今度は我々の身近で起きるのかと思いきやドライブインシアターを襲う程度、名前はサンクチュアリと変えていますが実態はこれまでと大差ない。
悪徳企業家が良からぬことをしでかすのも毎度のこと、今度は少女誘拐と犯罪サスペンスを絡めていますがネタ切れですかね、遺伝子操作で難病の治療法が見つかると言っていますが悪行の免罪符にはなりませんよね。
また、恐竜たちとの共存というのがテーマらしいが誰が望んでいるのでしょうかね。
興業的にはスクラップ&ビルドより過去の遺産に頼った方が安全パイでしょうが最早煮詰まった感、思い切ったチャレンジ、新しい才能の出現に期待するしかありません。