TANG タングのレビュー・感想・評価
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「絵本」を強く意識した作品
原作が絵本だとのことですが、それを意識していた作りでした。
ゆえに、TANGに落ちる原因が「コーヒー」だけでは弱すぎるなど、ワンエピソード足りない。
ただ、読み進めていくような感じは嫌いではなく、夏のファミリー映画として観れば、十分に鑑賞に堪える出来だと思います。
……なのですが近所の劇場では早々にレイトショーオンリーの上映になってしまったんですよね。
まあ、仕事に疲れた人が観てもそれなりに癒される面もあるのでそれでいい……のか?
良くも悪くも…
観て損という気持ちにはならなかったが
もう一回観ようとまでは思わない。
色々とツッコミどころは満載だが
一つ一つあげればきりがない。
行かないって言ってたのに結局中国行くし、
そんなに簡単(金銭面)に行けるのか?
そんな余裕あってお父様の遺産あるなら
奥さんが欲しがってたご近所で持ってないのは
うちだけのロボット買えるのでは?
加藤(小手伸也)の髪型あれじゃなきゃ
駄目だったの?
ラスボス?が武田鉄矢ってのも今ひとつ…
良くも悪くも★3つが妥当かな。
ダメポン!
実は8月にチケットを買っておきながら時間があったためパチンコに興じてしまった(結果は負け)。すっかり鑑賞を諦めてしまっていたのに、仕事中、劇団四季の公演で帰り客を何組かお乗せした。皆さん、むちゃくちゃ感動したらしく、激推ししていた。「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。どんな内容かと尋ねたら、なんとこの『TANG』と同一原作だとか・・・こりゃ、見るっきゃない!と覚悟を決めたしだい。劇団四季のミュージカルでの「人間は嘘をつく」とか「二人で記憶を作ろう」とかの名台詞がプロモーションビデオだけでも感動できる・・・
映画は子どもでも楽しめることを考慮に入れた作品だったせいか、反戦要素も中途半端だし、武田鉄矢は結局悪役なの?とわけわからん展開に。それでも福岡の未来都市や中国深センにおける3Dマッピングの華麗さには驚いたし、白組のVFX部分はとにかく凄い。それにTANGのお茶目な行動も笑える(かまいたちよりも面白い)。
TANGのヒョコヒョコ歩く姿は子どもみたいで可愛いけど、劇団四季のミュージカルでは黒衣二人が動かしてるのでひょうきんさは映画の方が勝っていそう。まぁ、とにかくミュージカルを生で観たい!
まじめにやってよ。
あることをきっかけにぐうたらニートを続ける健がオンボロロボットと妻に捨てられて旅に出る話。
舞台は近未来でロボットが普通に使われてる世界なので、映画の中の世界観もちょいSFファンタジー感。ただその背景CGが若干浮いてるし、洗練されたかっこいい近未来ではなく子供向けなデザインっぽくて、終始ふざけてるように見えた。
特に近未来テクノロジーの描写が子供騙し感と細かいところのチューニングが雑。例えばタングの中の燃料入れ、なんであんなすぐ割れるガラスなの。しかもそれを治すために使う道具ボンドて。近未来にボンドで治すなや。燃料無くなっちゃう前にとか言う前に3Dプリンタとかで同じ燃料入れ作って入れ直せんのかい。
馬場博士の家も孤島にあって一見オンボロなのは良いけど、地下の研究施設も普通にさして最先端じゃないのがガッカリ。実はあの地下がもっと洗練された研究室を期待してた。博士最大の武器もなんかダッサイし、あの大きさの謎の機械の用途が不明すぎる。
加藤博士の黒革ジャンも、完全にふざけてるじゃん。てかそもそも小手伸也さん使った時点でふざけてるじゃん。この2人の博士ってすごい重要な立ち位置なんだからもうちょっと真面目にやってよ。
そもそも1番だめだなと思ったのはタング修理を最終的に勘でやりやがったこと。そんなもん勘でやるなよ。そして最後の奥さん、一大事を勘でやり遂げるし、散々家族に迷惑かけてたやつ、「良い父親になるわよ」じゃねーよ!!よくそんな一瞬で許せたな!?
海外の小説を日本に落とし込むのも上手くいってなくて、海外のパーティ文化を日本でそのままやるな!いくら北海道とはいえ、家は都会的な見た目、でも馬を放牧できるほど広大な庭、旦那がニートでも広い家に住む2人。弁護士と馬放牧の家、ふざけてるじゃん!(笑)ここは日本ですよ。
タングの優しさに触れどんどん成長する主人公
ニノの主演映画を観たことが1度も無かったので正直不安だったが観たら本当に驚き!笑いあり、涙ありの最高の映画でした。
トラウマを抱え前に進めない主人公は奥さんに家を追い出されて、ポンコツロボットのタングに出会う。
タングはロボットだけど人間に近い知能や感情を持っていて、その優しさに主人公は少しずつ心を動かされていく。
成長していくストーリーは本当に感動でした、オススメです!
そして、主役に限らずどの登場人物も印象的で1人でも欠けていたら物語は成り立たないと、そう思えた映画でした
最近の三木監督の映画は面白いものばかりです
おとぎ話みたいなかわいい癒し系映画
二宮くんの映画なので見に行こうとは思っていたけど、かなり見に行くのが遅れてしまった。公開からちょうど1ヶ月経ったレイトショーで私が見た回では自分含めて観客2人。こんなもんなのかな。
とにかくタングがかわいい。世界観も全体的におとぎ話の中みたいなかわいい感じ。超豪華キャストの割にはすごく可愛らしい映画に仕上がっているなという印象だった。悪い意味じゃなく、気楽に見られる癒し映画。疲れた時とかに見たいかも、ちょっと元気もらえそう。
タングは全部CGで作ってあったはずだけど、画の中で不自然に感じず普通に受け入れて見られたってことは俳優陣が上手かったってことなんだと思う。ひとつ思ったことは、多分これ、健の役が二宮くんじゃなかったら、健に対してちょっとイラッとしてただろうな、と。二宮くんの童顔が根拠となって、いつまでも少年みたいで働かなくても今まで許されてきた健というキャラクターが観客に許容されている気がした。
ニノを見る映画
ニノが好きなら楽しめます。タング可愛い。
物語は、先が読めそうで裏切ってくる感じ。悪人なのか善人なのかわからなかったりします。
主人公はダメダメだけど、放って置けない人。色々な人に助けられているけど、奥さんには見捨てられてる。奥さん怒りすぎな気がするけど仕方ないのかな。
最後は泣きました。いい作品です。
タングの由来はパチンコのパの照明が切れてる的みたいな
2022年映画館鑑賞43作品目
9月5日(月)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
原作未読
原作はイギリスの小説で舞台はイギリスだが映画では日本に変更
原作にリスペクトして主人公らがイギリスに行くシーンがあっても良かった
監督は監督は『ソラニン』『僕等がいた 前篇・後篇』『アオハライド』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『坂道のアポロン』『フォルトゥナの瞳』『思い、思われ、ふり、ふられ』『きみの瞳が問いかけている』『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の三木孝浩
今年だけで三本
『今夜、世界からこの恋が消えても』『TANG タング』『アキラとあきら』
ほぼ同時期に上映で三本とも公開中
脚本は『電車男』『陰日向に咲く』『ヘルタースケルター』『おかえり、はやぶさ』『高台家の人々』『となりの怪物くん』『羊と鋼の森』の金子ありさ
記憶を無くしたボロっちい錆びついたおっちょこちょいのダメ旧型ロボット「タング」とうだつが上がらない主人公が出会う人間と機械の垣根を超えた友情モノ
当初はタングをさっさと処分したかったのだがタングが懐くせいもあり情が芽生えてくる
燃料漏れを起こしているタングを治してもらうため福岡深圳宮古島と旅をする
ハリウッドならディズニーとか絶対フルCGアニメでやるような内容だが僕はあれが生理的にあまり好きじゃない
それを実写でやってしまうのが日本らしい
しかもジャニーズが絡むのがますます日本らしい
まっ僕はジャニタレとか批判的でつまらないネット民と違ってかなり寛容的でそれほど気にせず全然楽しめるんだけどね
フルCGアニメなんかより生身の人間が出てきて演技した方が自分の脳には合っている
二宮はなぜかタングの声も担当
いやいやそこは別人でいいでしょう
『いけちゃんとぼく』などでも豊富な実績を持つ蒼井優がまず先に浮かんだが妊娠出産でそれどこじゃなかったか
それでも声当て専門それ以外といくらでもいただろう
ニートのくせに妻を妊娠させている場合かと思ったがまあ良いだろう
悪役が悪ではなく善人に見えた人が実は狂信的な悪人というありがちな話
そういう役は武田鉄矢は真に迫って当たり役
かまいたちの2人がコメディーリリーフ的役割を果たしている
本来お笑い芸人が映画に出るならなるべくこういう役目を果たしてほしい
コメディアンはたけしあたりから笑いなしのシリアスばかりやるようになった気がするが大昔はそうではなかった
笑わせる気がないなら役者バカに仕事を譲れといいたい
エンドロールも続き
無事出産
研修医だが挫折から医者を諦め働かず家でゲームばかりして妻に離婚を突きつけられた春日井健に二宮和也
健の妻で身籠る弁護士の春日井絵美に満島ひかり
健の姉の野村桜子に市川実日子
健とタングを監視しタングを奪おうとする加藤飛鳥に小手伸也
中国在住のロボット学者・大槻凛に奈緒
福岡に本社を構えるロボット製作企業のデザイナー兼社内観光案内係で超ナルシストの林原信二に京本大我
怪しい組織に所属し上の命令でタングを狙う小出光夫に山内健司
怪しい組織に所属し上の命令で小出とコンビを組む大釜仁に濱家隆一
福岡のロボット製造企業で働く受付嬢アンドロイド原田カオリに景井ひな
タングを作った張本人でタングを「ジェームス」と呼ぶロボット工学の権威で今は所属していた研究グループから離れ宮古島に住んでいる馬場昌彦に武田鉄矢
ロボットアニメ感、あふれる!
なにより画が綺麗。全体的に鮮やかで、風景や衣装に至るまで彩度が高い。薄汚れたTANGが映えてなんとも素敵。また、それらの色鮮やかな画が非現実感を演出するのに一役買っていて、近代化の進んだ(?)町並みもあまり抵抗感なく受け入れられた。アニメ感半端ない所以はここにあるのかなーなんて。三次元の映画というより、二次元アニメの着色、って感じ。ファンタジーコメディ作品なんだから良いと思います。
お話的にも、無理して感動やドラマを詰め込むんじゃなく、あくまで二人の友情にフォーカスを当ててくれたのが良かった。何か言葉でできる理由はなく、ただそばにいてくれたことで大きく動く気持ちっていうのが存在すると思う。この映画はそんな低温調理チックな心情の変化がメインにあったように思うから、そこら辺がリアルで良かったなあ。敵が出てくる前からもう結構友達だったもんね。ケン、TANG、ケン、TANG。ってね。
あとケンの表情変化が素晴らしかった。TANGが記憶をなくしたと分かった後の「疲れたよな?」からの寂しそうな顔と、奥さんが一人で子供を産もうとしていたと知った時の辛さと安心が入り混じった顔が特に印象的。ゾッとするほど心情が現れてんのね。脱アンド帽。
冒険譚のドキドキがない
◉未来がない
心を通い合わせていく人とロボットの関わりがテーマの割には、エモーショナルなシーンがしつこく繰り返される展開にはならなかった。そこは良かったです。ストーリーはアクションや謎解きの冒険譚へ。
でも、住宅街やオフィス街・医療機関の未来感が稀薄で、かつタングを見下すようなAIや研究者も登場しない。むしろタングの潜在的能力がほのめかされたりする。
そのためタングが超最新型のロボットだったことの大逆転のインパクトが弱かった。実は可愛いだけじゃなかった! と思わせてくれないと。
◉ケンはいい奴だが
二宮和也さんは足元の定まらないまま、タングに引っ張られる若い夫…と言うか青年、少年を演じて良かった。優しくて、気持ちはとても温かいのに、人生に億劫。
ただ、これは筋書きの問題ですが、父親の心臓手術で二択を決心できなかったトラウマを、タングのコードの二択で取り戻すのは取って付けた感じが強過ぎました。命を左右する心臓手術で二択できずにタイムリミットを越えてしまうのは、不自然でしょう。
そうじゃなくて、片方を選んだらバツだったことが心の傷になっていたならば、まだタングのコードの賭けが生きてきたかなと思います。
努力は尽くすけど、最後は運否天賦になっても仕方ない。
◉元気の良い美人
マッピング映像が溢れる深圳のファンタジックな夜の街と、裏街の倉庫で悪漢相手に立ち回る奈緒さん。スタイリッシュで、かつ微笑みを絶やさない。私の観た映画の範囲では、編集者、編集者ときて今回は研究者。
この深圳のシーンが、観ていて一番愉しかった。残念ながら冒険ものとして、ここ以外で特に強いワクワクは感じられなかったのです。
夏休みの冒険譚と割り切って、孤島の研究所を抜け出したタングが海路、陸路を繋いで都会に迷い込む一人旅が終盤に差し込まれたら、良かったのかとも思います。
エンターテイメントの死
設定の作り込みが足らない、セリフ少ない語彙も少ない、キャラクターの相関図がぐちゃぐちゃ。
誰をどう喜ばせたい、どんなメッセージを伝えたいかが何も伝わらない。
2時間がひたすら長く感じるし、中身が空っぽなので一緒に見た人とも会話が広がらない。
酷い映画は酷いと言わなければならないと思った。
作り込みが足りない
アニメでは既視感ある題材だが、邦画で実写SFというので1年前から期待していた。
すごいと思ったのはCGで描かれたロボットTANGの映像としての実在感。役者や背景と合成しても全く違和感ないのはすごい。ただTANGのCGにリソースを使い過ぎたのか、他のプロップの出来や見せ方は物足りず、ロボット・AIが普及した社会という世界観の、映像での裏付けは弱い(例えば島のバスが普通に現代のもの。『アイの歌を聴かせて』で外見は普通のバスをAIロボが運転していたのを思い出す)。資金力かな……
物語はTANGの来歴を追いながら、人間とTANGの(ディス)コミュニケーションを軸に展開し、それなりにハラハラもさせるが、TANGの成長、あるいはAIの進化がストーリーにあまり絡んでいない気がした。「事故」やマッドサイエンティスト武田鉄矢から受けたトラウマも、主人公との絆も、TANGに影響を与えているのだろうが、TANGがAIならではの形でそれらをどう受容したのかーー例えば、TANGの生命反応(拍動)を検知できる機能と「事故」や動物を慈しむかのような行動には関係があるのか、とかーーがうまく可視化されていない。結果、夫婦の物語が本筋で、それに介入するのが子供でも動物でもロボットでも大差ないような視聴後の印象を持ってしまった。
他のわりと戯画的な演技の中で満島ひかりの表情芝居だけうますぎて浮いていた。(褒めてる)
総じて、作り込みの途中で展示した習作のような印象。方向性は好きなので加点0.5。
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