「心が通じ合えば、ロボットでも「最高の友」である」TANG タング ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
心が通じ合えば、ロボットでも「最高の友」である
観終わった後、ある意味、観客の心の豊かさを試されている気持ちになりました。
決断ができないダメ夫の健(二宮 和也)が、妻から見放され、偶然出会ったタングというロボットと旅に出る物語です。
冒頭で話した「心の豊かさが試されている」理由について説明します。
まず、ロボットのタングは、人間のような表情を出す事はできません。タングのセリフや行動で、タングの心情を読み取る事になります。
タングがコーヒーを持って来る場面があります。ここがツボにはまります。ここでタングの心を読み取る事ができれば、没入できるでしょう。
次に健の心の変化です。健はある悩みを抱えています。タングに対する態度も徐々に変わってきます。この辺りの心の変化が読み取れれば、感動へと導く事ができると思います。
夜景や風景もとても美しく、心が洗われます。
妻も心の変化が表れます。
近年、映像の美麗さを売りにした洋画に対して、「映画は心で観るんだよ」と三木監督が投げかけたお手本のような作品だと思います。
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