ビルド・ア・ガールのレビュー・感想・評価
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R15だけど、多くの方に見てほしい内容。
今年149本目(合計213本目)。 この映画自体、なぜか放映しているところが大阪市でさえ少なく、そのためだけにシアタス心斎橋さんまで行ってきました。なお、内容的にR15であるのは事実で、それを前提にした記述(やや性表現がきつい)がありますが、そこは減点対象外にしています。 内容としては、こう、本当になりたい自分になるために努力する…というものに尽きるんじゃないか…と思います。これだけだと多くの映画と似たりよったりなので色々なひねりが入っています。ラストまでそのひねりが効いていて、なかなかこう飽きない展開です。 R15とはいえ、そこまで極端ではないですし(ただ、性表現的に危ういシーンは存在する)、今週迷ったら推せる作品かな…と思います。 やや言い間違い(英文法ミス)があるのも気にはしましたが、設定上16歳の女の子であり、国語(ここでいう国語というのは、英語のこと)について全部把握しろというほうが難しいので(理解の妨げになるようなものは出ず、ついうっかり系が多い)、それはそこまで多く引いていません。 特に減点材料とする点も見当たらないので満点にしています。 ---------------------------------- (減点なし/他事考慮) シアタス心斎橋さんは、いわゆるイオンシネマ系列だそうですが、とにかく手続きが多いです。「6回みたら1回ただ」はよく行われていますが、その手続きまでたどりつくのも結構面倒です(IT技術者の私も、何がなんだかわからない状態になり、最終最後、後付けで「ミタ」ポイントをつけてもらった)。要は公式HPの説明がわかりにくいんですよね…。 実はこの系列の映画館に行ったのは今回が初めてなのですが、映画館で一般にあるフード類がことごとくなく(ポップコーンくらいしかない)、コロナ事情で提供品目を絞っているのかもしれませんが、ポップコーンは「消化の悪い」食べ物にどうしてもなります(体調を崩す人もいます)。しかしこれを避けると、今度は「激辛ソースつきチップス」といったものが登場し(無国籍料理店みたい…)、うーんこれどうなんだろう…という印象です(なお、帰りに確認したら、このような間引き提供をしている関係で、社会通念上妥当なもの(おにぎり程度)は持ち込みOKということでした)。 ----------------------------------
本当になりたい自分とは
これはいい、すごくグッときた。16歳の少女が、無理してつけたイケてる仮面を脱ぎ捨てて本当になりたかった自分に成長する物語でもあるし、家族の愛情に気づくストーリーでもある。重要なシーンで流れる楽曲が涙腺を刺激してくれる。 1990年代前半のUKロックシーンといえば、まだまだ音楽雑誌が力を持っていた頃。雑誌で酷評されれば、バンドの命運も尽きてしまう。 16歳の女子高生はジョアンナは、自分に自信のない文学少女だが、ひょんなことで音楽雑誌の新人ライターに採用され、あれよあれよという間に毒舌評論家「ドリー・ワイルド」として脚光を浴びる。 ジョアンナは、天性の文才を活かして数々のバンドをこきおろすんだけど、毒舌が芯を食っていてめちゃくちゃ面白い。これは読者にウケるよね。 他にも面白いシーンが盛りだくさん。ジョアンナがベッドでの武勇伝をアニキに聞かせるんだけど、盛ってるんじゃないかと思うくらいすごいエピソードが出てくる。 この作品は面白いだけじゃない、ジョアンナがドリー・ワイルドを脱ぎ捨ててからは、自然と涙がこみあげてくるシーンが続く。ジョン・カイトとの再会のそうだし、再構築される家族の物語もそう。 ジョアンナを演じたビーニー・フェルドスタインの魅力が満ちあふれているし、エマ・トンプソンがびしっと締めてくれます。
勘違いしてもやり直せばいい
主人公の彼女は素直に前向きだった。 自分なんか、と思っていたら才文がこうじて16歳で記者として活躍し始めるが、勘違いから失望に陥る。 が、彼女は偉かった、自分の過ちに気づきすぐやり直す。 ラストは再生! 純粋無垢の彼女がドンドン這い上がっていく人生が面白かった。沢山色んなことも学びながらも。 若い方にお勧めします!
才能を使い消化する気味悪さ、野蛮な言葉遣いも肌に合わず
前向きになれるような言葉が連なったパワームービーだけど、成功した人が立ち止まって気づいて軌道修正した話にしか写らず。出てきそうな表現で言えば、ゴムの匂いがする映画、みたいな…。 自分もライターや広報といった、言葉を使って人に届ける仕事が出来たら…なんて思っている。その点、ジョアンナはその時点で成功者だしエリートコースを歩いている。しかも、文才が元々あった上にロックカルチャーを綴っていくという仕事まで手にしている。なかなかなれる事じゃない。そこに対して自分を変えていかなくてはいけない狭さみたいなのが随所に詰まっていて、自分にはそれが息苦しかった。彼女が変わっているのではなく、彼女を踊らせたフロアがでっかくなっただけなのは明白。正直パワーはあるけど自伝的な要素が強くて見ごたえはあまり感じられなかった。 言葉選びに品がないので、そんな人たちがカルチャーの一端を担っているのもなんだか寂しい。アーティストの苦悩を劇薬のような言葉たちで評して成り上がっていくのはやはり良いものとは言えない。しかし、1度立ち止まって、ドリーワイルドに自身を擬態し、主人公として人生を楽しむ彼女のエネルギーはやはり凄く強い。観ていて感心する。ビーニー・フェルドスタインのアグレッシブな姿はこちらも前向きにさせてくれる。ちょっと観たくない世界を覗いちゃった気がしてならない。 メッセージに対しての気付きは何処かで出来なかったと引っかかるばかりだが、立ち止まってまた進む姿は勇気をくれる。洋画の耐性が足りないのかな…自分。
人生は失敗だらけ、でもやり直せる
冴えない高校生から辛口音楽ライターへ転身した少女。明日見えぬ日々に燻っていた想いや自己の内面に秘めた無類の才能をあらぬ方向で発散させる過ち。失敗続きの人生の中でも新たな世界に希望を見出し、新たな自分を形成できる。ビーニー・フェルドスタインの牽引力、至上の自己肯定感溢れる映画。個人的に夢諦めきれぬ自分自身の物語にも感じ取れて、ちょっと感動しちゃった。前向いてこ。
タイトルなし
作家でコラムニスト キャサリン•モランの 半自伝的小説の映画化 退屈な日々を暮らしていた16歳の少女 辛口音楽ライターとして才能を開花させるが 成功と共に自分を見失ってしまう。 紆余曲折ありながら自分自身を見つめ直す 今の自分を受け入れ生き方を見出していく 少女の奮闘記を 「ブックスマーク 卒業前夜のパーティーデビュー」の ビーニー•フェルドスタインが演じた チャーミングでパワフルな彼女を応援しながら鑑賞
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