レリック 遺物のレビュー・感想・評価
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ラストはいろんな解釈が。
認知症をテーマにしたホラーは珍しいと惹かれて観た。映像、音楽演出ともにジャパニーズホラー要素が盛り込まれていて楽しめた。しかし、認知症のホラーでラストはどうなるのかとワクワクしてたが何だあのラスト???おばあちゃんの心の姿、宇宙人、新手の感染症。よく分からなかった。なんとなく親子3代で寝転がるラストはわかるが。
ラストの解釈投げっぱなしの映画は嫌いではないけど、これは何なんだ。
認知症の老人を狂人や化け物にするのは表現の自由だと思う。しかしその切り込んだ題材だからこそラストは丁寧に投げかけてこそ良い映画だと思う。別に感動させろとかではなく。
【分からないという怖さ】
先般、YouTubeで、とある女性タレントの実体験の怖い話を聴いた。
無茶苦茶怖くて、それで、色んな人にシェアして憑き物を落とそうと、そのストーリーをLINEに急ぎ書きとめて、昔の会社の先輩や同僚、大学の友人、田舎の友人、取引先のお兄さん、部下だった後輩なんかにLINEしまくった。
実は、かなり好評で、僕自身は憑き物が落ちて、しめしめと思っていたが、中でも一番頭の硬そうな先輩が、案の定、この人とこの幽霊らしきものとの関係性は?とか質問が返って来た。
“分からないから、怖いんじゃないですかーーー”
って、返信したら、”あっ、そういうこと!?”
だって笑。
まあ、この作品も、そうした「?」が残る作品なのだが、大きな怖さに展開するきっかけがない分、少しずつ、ジワジワとホラーの領域が侵食するように広がっていくところが、なんとも”気分が悪く”て、やっぱり怖い。
ただ、僕のYouTubeで聴いた怖い話の方が、怖いと思う。
なぜなら、わけの分からないものを映像として描写するのは、他人の感性に依存してしまうからだ。
わけの分からないものは、自分の想像のなかにあってこそ、より怖いと思うのだ。
だから、日本の百物語なんかの怪談話は、伝統として息づく怖さを秘めているのだと思う。
この作品については、わけの分からないものの映像がイマイチな感じがしてしまった。
でも、雰囲気は怖いけどね。
それと、認知症をモチーフにしているところも、なんか好感度を下げてる気がする。
痣
森の中一軒家に住む婆ちゃんの消息が確認できなくなり、娘と孫娘が訪れて巻き起こる話。
訪れてみたら家の中は荒れ放題、あちこちに認知症をうかがわせるメモが貼られていて婆ちゃんは不在という状況で母娘が滞在しながら警察や地元民と捜すことに…。
随分前から「物忘れ」で済ますにはあんまりな出来事に気付きつつ、気にかけていなかった娘のリアクションにう~ん…となりつつ夢にうなされたりラップ音に悩まされたり。と思ったら直ぐに婆ちゃん帰宅!?
そこから多くを語らなかったり、一見まともにみえるけど、怪しい言動を繰り返す婆ちゃんとか、不穏な出来事と夢がただただ重ねられて行くばかりでダレてくる。
そしてラスト急に話が転がり始めるけれど、都合が良すぎたり、結局何が何だか良くわからなかったり。
何で急に静かに?壁はなんだった?
30~40分ぐらいでまとまりそうな内容を引っ張りまくってスカスカだし、もっとキツい悲しい余韻を残す感じの終わり方の方が良かったと思うのだけどね。
じわじわっと来るホラーもの。ホラーもので迷ったらお勧め。
今年98本目(合計162本目)。
大阪市では放映している映画館が極端に少なく、シネマート心斎橋さんまで行きました。
内容は多くの方が書かれている通り、認知症を患った母と看護(お世話)をする娘が絡んでくるホラーもの。内容の趣旨的に、誰を主人公とするかは難しいですが、母親が認知症か何かなので、言うことやること支離滅裂な部分があり、それが「ある意味」ホラーもの、というような類型です(最後はその支離滅裂さに娘さんも発狂してしまう)。
ホラーものには、日本では決定的な問題があって、映倫が必ずチェックするので、G指定からR18(ホラーでR18といえば、表現が極端に過ぎる、ということ)まで、事前にわかるので(逆に映画館は、当てはまらない人は入れないようにするため、告知する必要がある)、その意味で「どの程度の怖さか」という点は「事実上の実際の上限」が存在し、この映画もPG12なので、自ずと限界が出てきてしまいます。
ただ、そこは表現の自由はあっても、内容が支離滅裂な映画ばかりがあふれると困るので、映倫(のようなチェック機構)はあるべきだし、そこから来ることによる「特にホラーもので、怖さの上限が見えてしまう」という点は仕方がない…とも思えます(逆に何の告知もなくホラーものに行ったら、極端にグロいものだったというのも嫌…)。そこはまぁ仕方がないかと思います。
とはいえ、この映画は結局のところ、認知症を患っている方が出てくる無茶苦茶な言動が一種のホラーになっており、それをどこまでネタにするのかという倫理的な問題も「一応は」あるものの(認知症は遅かれ早かれ、誰でもなってしまう病気なので)、まぁそこは、極端な状況でもないですし(いきなり弾圧的発言をするとか、そういうのはない)、それはそれで一つの類型としてありなのかな…と。
今週はホラーものといえば、韓国映画の「ホテルレイク」もありますが(こっちもシネマート心斎橋さんっぽい)、こちらもまた観てみようと思います。
特に採点に際し減点要素と思える点はなかったので(内容が「わかりにくい」点に関しては、上記の事情があることから「わざと」という点であり、そこは減点対象にならない)、フルスコアにしています。
この怖さは若い人には分からないかもね。
古い家に住む認知症の母の面倒を見に来た娘、とその娘のお話。
認知症の人を化け物扱いする感じはたしかにちょいと道義的問題を感じるが、よく見て行くとこの家自体の因縁が原因であるし、つまるところ親子の愛がテーマだ。
ホラーとしてはソフトかも知れない。
でも誰もがいずれこの親子の何方か、いや両方の立場になるわけで、自分の心に蓋をしたい部分であり、多少なり自覚のある人にはかなり重くのしかかるテーマだ。5080問題、介護に疲れての心中、、、、日本の現実も映画に肉薄していると思う。
個人的にはかなり怖かった。
製作陣が凄いね。
アメリカで3週連続1位というのは、この手の闇を抱えている人が多いって事なんじゃないかな?
どっかで見た女優さんだなと思ったら「マイブックショップ」の人だった。
哀れな話
全米興収3週連続1位を記録した新作ホラー「Relic(原題)らしい?
ホラー映画と言うより哀れな話です。同じテマーかな?ボケを映画にしたアカデミー候補のファーザーよりは面白いがコレクションに入れたいかと思うと別にどうでも良い映画、それりゃ暗い映画感で大きい音出されれば誰だってビックリするでしょう。
親子3代いましたので続編が出たら頭に来ます。ホラー映画では番外になるでしょうな。全米興収3週連続1位って凄いのですが本当なのかな?
とても1位になる作品ではありません。ラストも別にビックリしませんよ。
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