ディナー・イン・アメリカのレビュー・感想・評価
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だまらっしゃい!!
地味でやることなすことうまくいかない女の子と、麻薬中毒気味で放火魔なパンクロッカーが出逢い、それぞれが変わっていく物語。
下ネタとブラックジョーク満載のコメディ作品。
同じ講義を受けてたからって、そもそもこんなヤバい男をあっさりと家に匿うハズないだろ!
そしてお父さん、お母さん、チョロすぎw
・・・なんてツッコミを入れつつ、陰キャな女の子が、アグレッシブなサイモンと過ごすことで、秘めたるパンク(!?)を引き出していく。
正攻法ではないし、正しい方向でもない気がするけど、冴えない性格が変わっていく様は良かったし、サイモンもすこーしは良い奴になったのかな。
さておき、ヤバすぎるファンレターや恐ろしすぎる復讐劇には笑わせてもらったし、その他にも、登場する家庭はどこもリアルな問題を抱えているなぁ~と。
そして地味だった女の子がサイモンに恋をする過程で、少しずつ可愛く見えてくるから不思議!!最後のゴホッゴホッも良かった(笑)
よくも悪くも成長物語であるし、程よく笑いを散りばめていて中々面白い作品だった。
そして、パンクミュージックに図らずも阿波おどりのテイストが見えかくれするダンスが最高だったw
パティ&ジョンQ
バンドの曲はハードコア・パンクなノリで良かった反面、ライブシーンは終盤のみで劇中に流れる音楽にPunkは感じられず、共作でパティが歌うのはPop過ぎて可愛いお洒落な雰囲気が強い。
懐かしいリー・トンプソンはまさかのお色気で「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」を思い出す、主人公がポスターから劇中でも"フリッツ・ホンカ"にしか見えない激似さ!?
時代背景が掴めない、刺青もピアスもなければ髪型が少し奇抜なだけで至って常識人、パティの方が非常識でブッ飛んでキャラ立ちしたPunkな娘って感じ。
もっと、Punkで刺激的なカップル物の傑作は沢山あるわけで音楽もガンガンに破天荒な物語を期待した分、物足りなさが残る。
アメリカの田舎町もパンク(の精神)が似合う
アメリカの田舎町でくすぶってる若者の青春映画ってなぜだか面白い。田舎の閉塞感や保守的な思想や将来の不透明感にあがき、道を切り開こうとする姿が好きなんだろう。
好きなバンドの推しメン(とは知らずに)を匿うことになった女性のラブストーリーなのに、やはり強く感じるのは閉塞感や保守的思想への反発だった。だから、サイモンのバンドがパンクという設定もわかる(音楽的にはパンクではないけど!)。
サイモンにしてもパティにしても「わかりあえる誰か」を求めていたってこと。何かのきっかけでわかりあえる瞬間ってやっぱりいい。相手が犯罪を犯していたり、多少破天荒なやつでも構わない。そんな感情は人生において貴重だ(たとえ将来失敗するとしても)。
話としては別にどうってことないかもしれない。盛り上がりには欠ける。でもあまり気にならなかった。汚くて、お下劣で、ラリってるシーンでとにかく笑ってしまったから。あんなに破天荒に見えるサイモンも近親相姦的なものには拒否反応を示すってところが面白い。
個人的には、リー・トンプソン(世代的にはBTTFのマーティンの母親役がかわいかった)が出ていたのも笑えた。あんなレコードかけてあそこでしようとする!?
後で確認したらパティの母親役も「24」シリーズのクロエを演じていた女優だった。懐かしい。
stay punk
パティの歌はポップ過ぎじゃない?
もっと曲がガンガンかかって、よくわからないまま終わる感じを期待していたんだけど、ちょっと期待外れだったかな。
パティがクソな日常を忘れるために聴いているバンドの「サイオプス」は、パンクというよりは、ハードコア。ラジカセとインスタントカメラを使っていたところを見ると80年代前半かな?
サイモンがパティの弟の凝り固まった自意識を解放するくだりとか、ジャージの2人組に対してサイモンとパティが派手なリベンジをするシーンとか面白いところはあるんだけど、感情が揺さぶられるまではいかなかった。
パティの歌はポップ過ぎじゃない? ポップな歌とは別にハードコアど真ん中の曲をパティが歌うシーンで終わって欲しかった。
"バカ"って?お前/俺たちはクソ鈍くなんかない!
全員ぶっ飛ばせ、俺/私たち以外 --- これってデート?今日は人生最高の日だった、明日はもっと。その髪型は?最高にパンク!しみったれた世界を燃やすパワー・ポップ!!
"Fuck 'em all but us." ドラマみたい!ただのジョークだ。変わり者バンザイ!変わり者ヘンテコ讃歌。魅力的チャーミングな主演2人の好演と化学反応が輝き、引っ張る。グイグイ惹き込まれてヤムヤム。小気味よく速いテンポとキビキビした語り口で独自の世界を作り上げる中毒性。自信に満ちた演出や編集で笑える。自身の所属する集団に馴染めない人々に見てもらいたい。肯定してくれる。
"You are punk as fuck." 音楽性と生き方アティチュードを重ね、いわゆるシュールというか、(自分も含め)変わり者と揶揄されるような人の見て聞いて感じている世界を観客にも感じさせるよう。格好ファッションだけで音楽やってるようなペラいポーザーどもにチクリと中指突き立てることも忘れない。命削るくらいの本気・熱量で音楽なり表現と向き合わないでどうする?そんなの意味ない…と信じていた自分の若く尖った考えに取り憑かれた高校時代なんかも思い出した。
"Stay punk." アメリカ郊外 × 若者。絶対に好きな題材だとは思っていたけど、しっかりと、けど時に予想を裏切る形でその高い期待に応えてくれる規格外の快作だった!なんの娯楽もない世界、そうとは知らずに憧れの人と過ごす一時。サイモン=ジョンQは学生でもなんでもないけど、ある種ハイスクールのヒエラルキー/スクールカーストの上に位置する人気者どもジョックスに不良パンクなハミ出し者が憂さを晴らして物申す形でもあった。活力と生命力に満ちていて、イロモノなんかじゃなくて内実はすごく普遍的。
鬱屈した世の中に風穴を開ける型破り(だけど純愛)ロマコメ。パワフル!ダイナミック‼ これは確かにおもしろいと胸を張ってオススメできる。ベン・スティラー製作、日本先行上映らしいという点なんかもいい。なぜズボンをはいてないの?
Are you fucking kidding me?! 妙なやつ
weird リタード
勝手に関連作『パーティーで女の子に話しかけるには』『フォーリング・ダウン』
オンライン試写会で
似ても似つかないお似合いのカップル
パンクを貫け!
タイトルなし
パンクが結ぶ男女の解放
パンクな若者の暴走を描いた作品では、最近だと実録ギャング物『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』があったけど、こちらは現代に生きる疎外された男女2人が、パンクロックによってつながっていく過程を綴る。
シネセゾンやシネマライズ、シネクイントなどが活気づいていた渋谷ミニシアターブームの頃にやたらと公開されていた、低予算で荒々しくパワフルな若者映画のテイストを思い起こさせる。だからというわけではないが、なんとなく『バッファロー66』っぽさも感じるので、その手のジャンルが好きな人なら楽しめるかも。
『ゴーストワールド』のソーラ・バーチのようでいて、時おりハリセンボンの春菜に見えるヒロイン役のエミリー・スケッグスの存在感たるや。ソーラはいつの間にか表舞台からフェードアウトしてしまったが(『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』に出てたけど)、彼女は今後、個性派女優として花開きそう。
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