英雄の証明のレビュー・感想・評価
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もっとスマートに動けばいいのに。
融資という名の借金を返せなくて刑務所に入り、その休暇の出来事。
バス停にあった紐の切れたバッグに入ってた金貨を見つけ、持ち主に返そうとする話。
それだけだったら美談だが、ハヒムが喧嘩っ早いし、持ち主見つけられないから代わりの人を立てたり、立ち振る舞いがスマートではないため、美談と思われたことが周りを巻き込んで騒ぎになり、最後には物別れに終わる。
拾った金貨やチャリティで目の前の借金が返せる。でもそれを放棄する姿は称賛に値するが、それ以外の立ち振る舞いは共感できないことばかり。
美談から結局はただの囚人として刑務所に帰るというエンディングも、振り回されて結局普通に収監されて終わり、だとなんだか解せない。常にグレーゾーンな話が続き、スッキリする内容ではないがこういう作品もまぁアリなのかもしれない。
カンヌで評価される作品とあたしの相性は大概悪いけど
東洋経済のOnline試写にて。
劇場の予告で観た時は囚人であるが故に善行をしても信じてもらえない不条理な世の中について描いた作品かと思っていたけど、実際にはラヒムもちょいちょい誇張したり嘘ついたりって「そんなんらしなきゃいいのに〜〜」の連続でだいぶ印象変わった😅
優等生が品行方正に生きてても褒められたりしないのにヤンキーが捨て猫にミルクをやると生まれる『ギャップ萌え』。そんな“萌え”にフォーカスされた映画。(あくまでも“萌え”は言葉のあやですが)
「囚人だから悪人」とか「囚人ぢゃないから善人」とか世の中そんなに簡単に割り切れるもんぢゃないと感じさせられ、胸に何かがつっかえたまま終わった……
カンヌで評価される作品は軒並み自分とは合わないケースが多いけど、この監督の他の作品は観てみたくなった💕
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