劇場公開日 2022年4月1日

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「後半にいくにつれて盛り上がった! 心の底から共感できるのは子どもだけだった大騒動。」英雄の証明 kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0後半にいくにつれて盛り上がった! 心の底から共感できるのは子どもだけだった大騒動。

2022年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

・ボタンの掛け違いは、できるだけ早めに修正しよう。
・如何なる時も、幼い子どもは心身ともに守られるべきである。
・おうおうにして、慈善団体の中枢は泥臭くキナ臭い。
これらを説教や標語でなく、豊かな映像と濃い人間関係を通じて見せてくれた。映画っていいなあと思わされる作品だった。
もちろん小道具として「スマホ」は使われるものの、その後のトレースの仕方が何ともアナログな聞き込み捜査で、アッバス・キアロスタミの紡いだ世界観(「ともだちの家はどこ」など)を思い出させてくれた。
ピンチの時も見捨てないでサポートしてくれる親族の絆、これはムスリム社会のポジティブな面なのだろうか。
「お前、意外と馬鹿だな」→「だから刑務所にいるんだ」のやりとり。唯一吹き出しそうになった場面だった。
冒頭とエンディングが韻を踏んでいた。

Kumiko21