TITANE チタンのレビュー・感想・評価
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カンヌ(パチパチ)だす。
最近アカデミー賞っていまいち面白くないよね。
その点カンヌはギャオ?!って作品選んだりするから目が離せません。
これもそう。
最初はどうしてもクラッシュのオマージュかって思っちゃうよ。だって車とエロだもん。
でももう一段ぶっ飛んでるね。
あー、そんなに簡単に殺さないっての。ゲロかけられちゃうじゃん。シャワー浴びなきゃならなくなるじゃん。
とにかくアガト・ルセル良く頑張った!
あんな消防士の衣装以外はほとんど裸だもんね。
でも最初以外エロ裸じゃないし、あれで興奮する男子もしくは女子は本物の変態さんに認定してくれようぞ。
カンヌはこれからもこの調子でびっくりさせて欲しいよ。
それとKronenbourg監督の感想聞きたいっす!
よくこんな話を考えつくなあ、と思うけれども、ちゃんと“映画”になっている事に感心。とてもイタくてクレージーな映画だけれどもラストは感動的ですらある。
①アレクシアがあまり喋らないキャラクターなのをはじめ(後半は尚更喋れないシチュエーションに陥るし)説明的な台詞は殆んどなく、映像で語る映画である。しかも、その映像がかなり予想外でインパクト大(強烈な映像を並べればそれで映画になるわけではありませんが)。②ショーの後、しつこくアレクシアに付きまとう男を、キスの最中に突然かんざし?を必殺仕置人みたいに耳から突き刺して殺す(“痛っ“)シーンに第一回目のビックリ。男は泡を吹きながら絶命するが、後で調べたら耳の奥は“脳幹”でそこを傷付けると呼吸とか基本的な生命維持活動が止まって死に至るとか、勉強になりました。③アレクシアの自動車と同化したい思い(“ブー”)、押さえつけようとするものへの反抗心(座席の背を蹴る)、縛っているものからの脱出(シートベルトを外す)は“チタン”を埋め込まれる前からのものであることを冒頭で描写している。(お父さん、運転中に余所見したら駄目だって!)④カー・ショーで一台の車(車のことは殆んど知らないので何という車か分かりません)の上でアレクシアがまるでその車とS⚪Xしているように踊る姿が実に官能的。その後、実際にその車と⚪E⚪するわけだから、あの踊りは車を勃⚪させるため?なお、後半でもアレクシアは消防車の上で呆気に取られる消防士仲間の前で官能的な踊りを踊り、その後で(恐らく)同じ消防車とS⚪Xする。ということは、あの踊りは前戯なのか?⑤これも後で調べたらチタン(合金)は脳外科手術でよく使われているそう(道理で映画の中で誰もアレクシアの頭を気にしていなかったのか)。合併症はあるらしいが精神的なものではないのでアレクシアの異常さは脳をチタンで覆ったためではないという事か。映画でもチタンに触れるのは冒頭の手術の時だけだし。あくまで尋常ではないアレクシアという女の頭の外科手術にチタンが使われていたので『TITANE』とした訳か。⑥32歳まで初潮が無かったということはアレクシアの体は普通に人間の子供を妊娠できる母体ではなかったということだろう。初めてお腹が“ピーッ”と鳴った後、パンティの陰部が汚れていたのでお漏らししたのか、と思ったが車のオイルだったんですね。あれが第2回目の驚き。⑦ショーのあとダンサー達がシャワーを浴びている時に、アレクシアの髪が隣の女の子の(乳首の?)ピアスに引っ掛かったので、アレクシアが「私が取ってあげるわ」と言って作業してる(“優しい子じゃないか”と思ったのに)最中に呼ばれて頭をあげたとたんにピアスが引っ張られたか取れたかして女の子は“イタッ”“痛いじゃないの!”“痛くてもいいって言ったじゃないの”みたいな会話になったように思う。そのあと二人で睦あっていてアレクシアが女の子の乳首を舐めた上に噛んでいる内にまるで噛みきろうとしたので、またまた“痛っ”。ついで家の中でその女の子もかんざしで耳を突き刺して殺すわけですが、、
観て損した
この映画の楽しみ方は❓‼️無限にある‼️❓
はるばる遠方から観にきた甲斐があるとゆうものです。
なんの感動も、得るものもありません、ひとかけらも。
されど、先進性、独自性、驚愕度、引き込まれ度、オンリーワンです。
ちなみに、チタンはストーリーの中では、意味がありません、とゆうよりほとんどのことは意味がありません。
とりあえず、念押ししますが、消防士は、警官はおろか兵士よりも死亡率が高い世界一危険な仕事で、その責務は尊いものです。
ヒロインは事故前から、精神を病んでるから、事故やチタンは関係なく、殺人鬼としての素養が発動されたのでしょう。
子を失った隊長、殺人鬼だが産まれてくる子がいるヒロイン、二人が産まれてくる子の事をあんずる気持ちには切実なものがあります。
奇をてらう映画として成功しているが、隊長の気持ちには共感を覚えました。
痛だだだだだ
て感じの映像がずっと続く、スプラッタ系は苦手なのでふと我に返ると全身にすごく力が入ってた
さて、今回映画の上映が終わったあとに映画評論家の人が軽く解説するというおまけがついてたのですが、彼の言うにはLGBTQの問題をテーマにしつつも非常に難解で“ぶっ飛んだ”作品名とのこと
なるほどな~と思いつつも私個人としては意外とすっと入ってきた作品でした
確かにリンチ監督の「イレイザーヘッド」みたいな気持ち悪くてワケわからん作品ではあるんだけど、私はこの作品を“女性の身体で生きる不愉快さ”を描いた作品としてみたのである意味すごく分かりやすかった
そんなに数見てるわけじゃないけどLGBTQを扱った作品て、メインになってくるのが性自認の問題が多い気がする、自認している性とは別の身体を持っていることで生まれる苦悩とか、他人からの認識のずれなんかね、それか自分の性的嗜好の相手が少数派で苦労するやつ、いずれも多様な性のあり方を描きつつ、一人一人を掘り下げると私たちと同じ人間、なにも変わらない、てメッセージがある
ところがこの作品はどうだろう、主人公はよくわからない理由で人を殺しまくり火を放つ、怖い、怖すぎる、
善人でも悪人でも関係なく、性的嗜好は自分で選んでなっているわけじゃない、あえて共感できないような人間にスポットを当てることによってより本当のことを描いているように思える、こんなに荒唐無稽な話なのに
この作品ではむしろ主人公が自分がどう思っているかより物理的に器が女性であることの苦痛が前に出てる、
月経を経験している女性なら「なんでこんな不快なもんが女にだけ月イチであるんだよ、男はずるいなあ」くらいは誰でも思ったことがあると思う
そういう根源的な不利さをダイレクトに妊娠に結びつけている点で確かにぶっ飛んだ作品ではあるだろう
命を産み出すって滅茶苦茶不快なことなんですよ~なんて普通に言ったら大炎上間違いなし
ましてこの映画の主人公は動機もはっきりしない連続殺人犯でおよそ共感できる人物とは言えない
それでも、彼女の痛みや恐怖は怖いほど“わかる”
ここまで肉体と強く結び付いた作品名を男性はどう思うのかは興味があります
夜行バスのシーンのように、こちらが一人でいるとき柄の悪い男性が群れて騒いでいるのに居合わせたときの、あの本能的な恐怖を男性も感じるのだろうか
なんじゃこれは
なるほどパルムドールね
パンクですね・・。
映画観たあとで、
ウマい晩飯食って帰ろうと思ってたのですが、
大幅に食欲減退しました。
エロもグロもあるんだけど、
それよりも主役の女優さんが終始嘔吐しまくってたので。
さらに言うと、
なんで頭に埋め込まれるのが”チタン”なのか?
車への偏愛というが、
それと”チタン”とどう関連があるのか?
なんでこの人、こんなに殺しまくるんですか?
そもそも両親は、
これらの理由を知っているはずだが、
何も語らないまま出番を終えてる。
父親は娘の術後医師に、
「頭のプレート(たぶんチタンのこと)は動かないのか?」
とたずねており、
それに対して
「衝撃を与えなければ大丈夫。」
と医師は回答。
その後主人公による一家惨殺のシーンで、
彼女は階段から転げ落ち、
頭部を強打しているのだが、
これが何か影響を与えたのか?
これらの謎の伏線回収がされてなくて、
これまた食欲減退の一因にもなりましたね。
最後のシーンは「やっぱりか」と容易に想像できたけど、
異種間恋愛がテーマなら、
何も殺人鬼にしなくてもいいだろうに。
最後に出てきた”それ”も、
やがて無慈悲な殺戮を繰り返すのか。
それこそが、
治療と称して彼女を改造した者たちの目的である!
・・・とでもいうのだろうか。
SF?ホラー?ギャグ?
笑えばいいのか、怖がればいいのか、
はたまた感動すればいいのだろうか。
いったいこの映画をどう楽しめばよかったのか・・・困惑。
おっぱい!おっぱい!
いったい、何を見てしまったんだ?
交通事故で頭に金属プレートを埋め込まれて、車に性的な興奮を覚えて、連続殺人を犯して、行方不明の息子に成りすましてと、訳の分からないままどんどん話が進んでいって、完全に取り残される。
そのうち、これは、車しか愛せなかった主人公が、初めて人を愛することを知ったという話なのかとも思ったが、それにしても、彼女が、なぜ彼を愛するようになったのかがよく分からず、共感や感動を覚えることはできなかった。
いずれにしても、消防隊長と心の交流を深めていくエピソードと、車との子供を宿して出産するエピソードとがまったく馴染んでおらず、大きな違和感を覚えた。それぞれ、独立した別の話として二本の映画を作った方がよかったのではないか?
とにかく、見ているだけで痛さや苦しさを感じるようなシーンの連続で、結局、これは、考えるのではなく、感じる映画なんだと納得せざるを得なかった。
寄る辺ない魂のたどり着くところ
純粋なる情動と執着がたどり着くハッピーエンドに泣いた。
帰郷道中第2弾(第1弾「アネット」)
この作品を観たのは、確かライブイベントが終わって夜間バスで帰ってきた時に偶々公開中だったのを知ったってのがきっかけでした。
存在自体は、私が敬愛してやまないポール・トーマス・アンダーソン監督とエドガー・ライト監督が絶賛していたので知っていた、にもかかわらず公開日とか上映劇場を何も調べてなかったという杜撰さ。本当に観れて良かったと心から思います。
この作品に関しては何の事前情報もなく、「R指定か、へぇー」程度な感じで臨みました。
いやぁ、もうね。始まってすぐに震え上がりましたね。とにかくバイオレンス描写が生々しく気持ちが悪い。どれ一つとっても痛々しい。しかし、同時に痛快でもある。何故かというと、画面内で行われる主人公アレクシアの暴力はどれも自身の本能とリビドーが根底にあるからだと思う。全ての行為は彼女の自己責任のもと行われ、自身の欲求を満たすためのものになっている。しかし、それ故に彼女はどこにも留まることができない。彼女の常に変化し不安定な情動についていける人間がいないのだ。
その流浪の旅の末に現れるのが消防署の署長ヴァンサン。彼は行方不明の息子に執着している。さらには老化を誤魔化すためのステロイド注射をしている。つまり、彼は過去に今日まで囚われ変化を拒み続けている人間なのだ。
これが驚くべきことなのだが、この映画の真の主人公は実はこのヴァンサンなのだ。上映時間に出続けてるという意味ではアレクシアは主人公と言えるのだが、彼女は人物というよりも、ヴァンサン含め周りに影響を及ぼす現象に近いと思う。
ネタバレ回避として、具体的には記述しないが、アレクシアと対峙することで、ヴァンサンは「今」を生きる力をアレクシアから受け取ったのだ。そしてそれは同時に、アレクシアがようやく受け入れられた瞬間でもあるのだ。
絵としては、全然そうは思えないかもしれないが、これは紛れもなくハッピーエンドなのだ。非常に痛々しい旅路の果てに迎えたこの幕引きに、涙が溢れました。
本当に映画館で観れて良かったと思います。
暴力描写に関しては好みが分かれる所なので、誰にでもオススメという事はないのですが、今年のベストに入ってくるぐらい、私にとっては大傑作でした。
では、また。
すごかった
最初に駐車場でファンの男の耳にかんざしを刺して殺した後、特にうろたえもせず淡々と体を洗って死体を車に乗せていたのが謎だと思ったら、その前からとっくに何度もやっていた。とんでもないやつだった。
一軒家で殺人を行った後、どんどん人が出てきて全員殺そうとする。
消防士の隊長のお父さんを殺そうとしたけど、相手が本格的に格闘センスがあって鍛えている人だと通用しないところが面白い。
出産までの期間が早い気がする。かんざしを使って独自に中絶しようとする場面が怖い。お腹をやたらとかきむしるのも見ていて、いてててとなる。
過激に人間の根源的テーマに迫る怪作
【鑑賞のきっかけ】
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したことも理由のひとつですが、予告編を観て、その妖しげな魅力に引き込まれてしまったのが、大きな鑑賞のきっかけとなりました。
【率直な感想】
重く、暗いトーンが全体に行き渡り、かなり過激なシーンも頻発し、さすが、R15+だけのことはあるな、という感じでした。
しかしながら、この作品は、人間の根源的なテーマが巧みに取り入れられていると感じ、いろいろと深読みが出来る作品ではないかという気もしています。
<機械とのシンクロ>
本作品の主人公の女性、アレクシアは、子どもの頃、交通事故に遭い、治療のため、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれていた、という設定。
ここで、私は、1980年代に、SF小説で流行した「サイバーパンク」というサブ・ジャンルを思い出しました。
そこで描かれる未来社会では、人々は、脳内に、様々な機械を埋め込んでいた。
それは、主にパソコンのマイクロチップのようなもので、そうした機械と同期(シンクロ)することで、すぐにネット空間に入り込むことが出来るというものでした。
本作品でアレクシアは、機械(チタンプレート)を頭に埋め込まれている。
そして、同期(シンクロ)するのは、<車>という機械。
しかも、それは、「究極の」同期(シンクロ)だった…。
<描かれるテーマ>
公式ページで、あらすじを読むと、「自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴァンサンと出会う。」とあります。
ところが、実際に鑑賞してみると、ヴァンサンと出会うまでが結構長くて、物語の半分とまではいかなくても、3分の1くらいの時間がかかっていたように思います。
私は、この物語は、「ヴァンサンとの出会い」を分岐点として、2つに構成されているように感じました。
出会いの前では何が描かれているか。
それをあらすじとして表現するとネタバレになるので、端的な言葉で表現すると、「性」と「暴力」と「死」だと思います。
それが、出会いをきっかけに、テーマが変容していく。
そこで描かれるようになるのは、「愛」と「生」です。
いずれも、人間にとって、重要なテーマであり、それを、かなりインパクトの強いシーンで描写していく本作品に、私は最後まで圧倒されたままでした。
そして、最初から最後まで根底に流れているのは、先述の<機械とのシンクロ>。
思えば、地球上の生物で、機械を作り、機械と共に暮らしているのは人間だけ。
時間があればスマホを見ている人は、スマホとシンクロしているようなもの。
<機械とのシンクロ>は、現代人にとって、重要なテーマになっているのかもしれません。
【全体評価】
本作品で、脚本とともに監督を務めたジュリア・デュクルノーは1983年11月生れで、2022年4月現在、38歳。
今後とも活躍が期待される監督さんです。
その期待も含め、本作品を高く評価します。
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