「銃以外無くなってしまった」ニトラム NITRAM Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
銃以外無くなってしまった
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主人公の少々歪ではあるが、それでも自分を表現したい、人と交流したいというエネルギーが、ことごとく裏目に出てしまう。
爆音花火からは、自分はここにいる、息が詰まりそうだ、という叫び声が聞こえる。
同級生?にビーチであってニトラムと声をかけられる。言いようのない怒りが身体に湧き上がる。
自分を型にはめて自分ではないものにしようとする母親、何らの枠組も与えず宙ぶらりんのままにしている父親。海辺のB&Bを一緒に経営しようとするが儚い夢に終わり、父は崩れてしまう。
ヘレンもどこか壊れている。なので壊れる。
主人公の銃の腕前は中々のように思える。目の良さ、集中力かもしれない。事件前にはかなり上達したのかもしれない。
オーストラリアが銃社会であることは知らなかった。
けれどもタスマニアには、白人がアボリジニを絶滅させた歴史がある。かなり滅入りながら目が離せない映画だった。
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