「「洗練」とか「スタイリッシュ」とかを狙っているのかもしれないが、とても、そうとは思えない」パリ13区 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
「洗練」とか「スタイリッシュ」とかを狙っているのかもしれないが、とても、そうとは思えない
登場する男女は、皆、下半身にルーズで、そんな彼(彼女)たちが、満たされない気持ちを抱えて葛藤しても、少しも共感することができない。そして、それを、現代の都会に生きる若者の実像であるかのように描くことにも、納得が行かない。
何が言いたいのかよく分からないが、それがあるとしたら、「心(愛)と体(セックス)は別物」ということだろうか?もし、そうだとしても、余計なエピソードが多すぎないか?スタンダップ(コメディアン)を目指す妹の話とか、認知症の祖母の話とかは、本当に必要だったのだろうか?
モノクロームの映像も、効果を上げているとは思えず、一か所だけカラーになるところも、何を狙っているのかが分からない。
「どうた、格好いいだろう」と、作り手だけが満足している映画のように思えてならなかった。
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