劇場公開日 2023年2月10日

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「電車旅がしたくなった」コンパートメント No.6 はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0電車旅がしたくなった

2024年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編を見て気になっていた映画を見てまいりました。
予告での主人公2人の表情がなんとなく気になっていた
女性の嫌そうな顔と、男性の悪そうな無邪気な顔。
それと流れていた音楽が良い。
主人公の二人の事はもちろん知らず、制作国はロシアとヨーロッパの合作だったらしい。
これは見に行くしかないと思い、初日に見に行った。

見ての感想は、主人公の男はめっちゃいい奴だった。
女性はおばちゃんかと思ったら女学生だった。
描かれていた時代も今ではなく、ハンディカムとウォークマンを使っていた時代(1990~2000年代?)。
映画の中の音楽も良かったし、めっちゃ異国感を感じた。
良い雰囲気の映画でした。

最初の印象が最悪な男女が最後は結びつくという話に『バルカン超特急』を思い出した
私が学生の時に大好きだった映画『めぐり逢えたら』の中で出てきた映画だ。
かなり古い映画(ヒッチコック)なので見た事はないが、出会いが最悪な男女が最後に結ばれるというストーリーというと『バルカン超特急』を思い出してしまう。

それと、私の過去の列車移動での出来事を思い出した。
15年以上前に、八戸から札幌へ電車で移動する事があった。(当時の私は仙台市に住んでいた)
八戸で仕事があり、次の日なぜか札幌の北海道支店で会議があって、三沢空港から千歳に飛ぶかと思ったらよい時間がなく電車を選択したのだ。
当時は新幹線が通ってないので特急。(確かスーパー白鳥、北斗)
青森駅の付く直前で斜め前の座席に財布があるのに気付いた。
さっきまでサラリーマンのオッサンが乗っていた。
少し離れた席の高校生らしき3人組がいて、チラチラ座席を見ている。
すると車掌が歩いてきたので呼び止め財布がある旨を伝えた。
車掌と二人で中を見てみると10万くらいは現金が入っていたと思う。
学生たちに財布を取られる事もなく、良い事をしたという思いで少し心地よい気分になっていた。

その後も電車に乗り続け青函トンネルを抜け、五稜郭駅で少しの停車時間があった。
当時の私は喫煙者だったので、すかさず降りた駅の喫煙所に向かった。
すると私と同じような喫煙者達が数名同じようにタバコを吸いに来ていた。
何とはなしに、喫煙者には車内で吸えない時間が長いのは辛いですねーという話になり少しの雑談が始まった。
聞くと行先はみんな札幌、若い男性は札幌在住。おばちゃんは青森の人だった。
五稜郭駅前には何かあるのかを聞くと何もないとの事。
2~3本吸って座席に戻った。
見知らぬ人との会話が楽しかった。

ノートPCを出して車内で仕事をしようと思ったが、電車が妙に揺れる。
後で調べたところ、この辺の電車はディーゼル車(パンタグラフは無い)なので揺れるらしい。。
酔ってしまうので仕事は止めた。
その後にトイレに行くと五稜郭駅で一緒にタバコを吸った若者と会った。
彼の会社は出張時に指定席には乗れないので自由席に乗っているとの事で(指定席料金が自腹になる)、私が指定席だと知るとやたら羨ましがられた。

話はだいぶそれたが、電車旅がしたくなった。
なかなか昔の思い出話のような出来事が起こる事はないだろう。。
仕事でならいろいろと電車には乗った事はあるが、プライベートでの電車の思い出はほとんど無い。
そんな事を考えさせる映画だった。
最近見る映画は邦画が多かったので、良い洋画が見れて満足。

はりー・ばーんず