「聖母とディルド」ベネデッタ CR7さんの映画レビュー(感想・評価)
聖母とディルド
ポール・バーホーベン、相変わらずスゴイのぶっこんでくるな。カンヌでノミネートされるのも納得。テーマ、脚本、役者、演出、撮影、美術と、すべて高水準の作品。
本作は宗教と性という議論を呼びそうなテーマを真正面から取り上げてる。聖痕の現れた聖女がエチエチするシーンに、キリスト教保守派は激怒しそう。
宗教がセックスを汚れたものとして忌避することは、ある意味、人類の苦悩を象徴していると思う。愛や喜びを経験することを否定し、苦しみや痛みを美徳とするなんて、制限と苦悩に満ちた人類の特徴そのものではないか。
映画「スポットライト」で描かれたように、カトリックは世界中で子供をレイプするという鬼畜なことしておきながら、性愛と喜びを経験した聖女を火あぶりの刑にする。
この倒錯加減が狂気の沙汰。もうこんなの終わりにしよう。
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