「キリストの女」ベネデッタ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
キリストの女
キリストの幻影、幻視から奇跡のように聖痕やら自作自演と疑わしくも、神と崇められる存在に全てが自らの茶番にはならず、同性愛として肉体で感じる性の悦びを、ペストの流行を今更ながら現代のコロナと引き合いに出す必要性は蛇足かと、これ位の時代設定が苦手ながらポール・バーホーベンの新作だからこそ、キリストを神と慕いながら生きる運命は様々な欲を誤魔化しながら、無神論者としては生きづらい、皆が人間は愚かで汚い、愛を貫くためか、神なのか、もう少し難解に描ける要素がありながらも単純に思える物語展開にセンセーショナルな題材が霞んでしまう。
お下品なトイレの場面はジュリアン・ムーアの『マップ・トゥ・ザ・スターズ』には敵わない、Byデヴィッド・クローネンバーグ!!
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