「インパクトのあるポスター画に騙された?」アネット tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
インパクトのあるポスター画に騙された?
オープニングやエンディングで明示されているように、これは、リアルなドラマではなく、作り話であり、寓話である。そして、そのことを補強するのが、ミュージカルという手法と、タイトルロールが人形という仕掛けであろう。
特に、人形については、この映画のテーマを表象するもののように思われ、最も重要な役割りを演じているのではないかとも考えられる。例えば、親からしてみれば、子供は自分の言いなりになる人形としてしか見えていなかったということであり、子供にとっては、自分の考えをしっかりと持つことで、親の操り人形から一人の人間へと成長することができたということを言いたかったのではないか?
あるいは、それは、勝手な深読みで、単に、映画の中身と同じような「子供の才能の搾取」となることを避けるため、子役を起用しなかっただけなのかもしれない。
いずれにしても、そうした考えを巡らす時点で、すでに監督の術中にはまってしまっているということだろう。
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