劇場公開日 2021年10月8日

  • 予告編を見る

「淡々と描く」ONODA 一万夜を越えて U-TAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0淡々と描く

2022年2月11日
Androidアプリから投稿

美化もなく忠実に再現しようとしてるのがよかった 勿論それが全部真実か事実かは自分も知らないが その姿勢は感じられた。日本ではそれは無理なのか?とにかく、それを支える演技がよかった。当時 小野田氏が帰国をTVで見た自分は七歳 何も知らなかったが彼の姿は目に焼き付いている 直立不動で敬礼をした姿は正にタイムスリップして現れた兵士はどの日本人にも当てはまらなかった。これを演じれる俳優など今の日本人にいるだろうか‥と思ったが それを津田は見事に演じた。これは彼しかできない役ではないか 他の役者も見事であった。イッセー尾形も圧巻 そして、陸軍中野学校という場所がその是非は別として 「真剣」に考えている機関が日本にもあったのか‥小野田氏のインタビューでも 中野学校では自由に議論があり 天皇制の是非や敗戦は確実であり
その後のゲリラ戦を命ざれていたと語られていた。そして、そこには谷口中尉の洗脳いや教育も大きかったのだと感じられる尾形の演技であった。

U-TA