梅切らぬバカのレビュー・感想・評価
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人は誰しも梅切らぬバカな面がある
自分自身の日常にはない人々の生活を
切り取った良作でした。
描かれてるものは、事実に基づいてるの
だと思います。その面では考えさせられる
ことばかりでした。
「感動ポルノ」と呼ばれる某テレビ局
の番組をもてはやすのではなく、我々はこの作品で描かれる、世間の目の優しさと厳しさが存在する現実をもっと知らなくては、理解しなくてはならないのだろうなと思います。
決して大上段に構えるわけでもなく、
お説教じみた話でもなく、ある事情がある
家族の生活を簡潔に描いた作品。
けど、演者さん達の実力があるからでしょうが、雄弁にかたりかけてきます。問いかけてきます。
(あの事件の件はちょっと無理がありますが)
登場人物それぞれの立場になってかんがえると、頭がごちゃごちゃになってしまうほど、それぞれの正義は決してわがまま正義ではないと思うからです。
きっと、議論を重ねながら少しずつ進んでいくのでしょうね。
梅切らぬバカとは「対象に適切な処置をしないことを戒めることわざ」だそうです。
本編は障がいを持つ人、家族を通して描いていましたが、どんな場合でも当てはまること。僕は家族含め周囲の方々に適切な対応ができてるのかな?なんて考えちゃいました。
根気よく相対し続ける。
めちゃくちゃ大変だけど、それしかないのでしょうね。
軽い語り口で社会的包摂について考えさせられる
自閉症を持つ50歳を迎える息子とその母との暮らしを軸に、引っ越してきた隣人一家、支援者たち、地域の人々の関わりが描かれる。
フィクションだと思うが、障害を持つ人々への眼差しや地域社会で起こる問題は現実をなぞっており、それについてはフラットな目線で語られていると感じる。劇中でも解決しない問題が多いが、隣人との相互理解や、乗馬クラブの人が次第に自分の考え方に疑問を持つようにもとれる描写には希望も見える。一方、(主題ゆえのPC的思考かもしれないが)母親が売れっ子占い師で年老いても経済的に自立しているという設定には若干の都合のよさを感じた。
軽い語り口だが、社会的包摂についての重い問題を考えさせられた。個人の努力で周りの一人ひとりの理解を得ていくしかないのだろうか?
親がいなくなったら
ウチの子は20歳で、この映画の子と凄く似ています。
予告編を見てこれは絶対見なければと、山梨で公開されるのを心待ちにしておりました。
私より先輩の親を見て、何かヒントを頂けないかというちょっと普通の鑑賞とは違う視点です。
もちろん答えがあるとは思っていません。
しかし近所の方の理解のなさは未だこんな状態なのかと
頭を抱えました。多少大袈裟だと思いますが、まだまだ弱者が生きづらい社会だなと痛感せざるえません。
グループホームの一例が少し垣間見れたのが良かったです。しかしあんな自治会長、まだ居るのかな。
心に残りました。
福地さんや加賀まり子さんなど俳優さんたちの演技に引き込まれました。自閉症というワードはよく聞きますが詳しくは知らなかったので、少しですが理解でき良かったとおもいました。いい映画でした。
ディティールがあり、友達のいない小学生、ポニー、乗馬場等、地域の要...
ディティールがあり、友達のいない小学生、ポニー、乗馬場等、地域の要素がいろいろ入っていて、うまくできている。リアリティもある。グループホームで仲間に責められてしまうこの特性とか。廃品回収の音声の組み合わせ。実はあるあるだし。加賀まりこの占い師はサイコーだった。
自閉症を持つ老母の話
まず、加賀さん素晴らしい。塚地さんお上手です。
その他の障害者役の皆さんちょっと残念です。内容は障害者の家庭ではいつか訪れる可能性の高い話。一般家庭では理解できないかもしれませんね。ただ障害者の家庭が持つ事情など理解頂く上では良いストーリーではないでしょうか。
母と息子の日々の喜び
自閉症の息子を抱える母の日々と喜び、そして将来を考える物語。起伏に富んだ展開ではないけど、何処か身近に感じられる家族。
その家族の周りの人物も間違ってない言動や行動なんだけど、誰もがもつ思いやりと人付き合いの大切さを感じさせてくれます。
近隣住民と疎遠になり壁を作りがちな今の社会だからこそ、人に寄り添い進む道を一つの家族から学ばされました。
思いを込めてそぎ落とされている
ご都合主義にならないように、過度にドラマチックにならないように、抑制をきかせたストーリー展開で、しみじみいい映画だった。書いたものや、ひょっとしたら撮ったものを、たくさんそぎ落としてこの形になっているんだろうなと想像できて、その丁寧な作り込みに感動する。なんでもない映画も好きだけど、どうしても伝えたいことがある映画もやっぱりいい。
みんなで晩ご飯を食べるシーンすごくよかった。そこを山の頂にするために、廃品回収車のアナウンスが聞こえるあのシーンは、泣かない演出になったんだろうな。NHKの番組で、加賀さんが涙を流したテイクはNGになったと紹介されていた。
その番組で加賀まりこさんがこの映画の宣伝をしていらして「(自閉症を患う人に)手を差し伸べなくてもいいから、微笑んで」と涙を浮かべながらおっしゃっていた。
障害を抱えた人が、周囲の無理解のために、単なる障害の影響以上に生きづらくなっているということ。私たちが知るべきたくさんのことの一つだなと思う。
火曜日にこの映画を観に行って、雨が降って寒い日だったけど、映画が終わって建物を出たら、完全にではないけどほぼ降りやんで、空も格段に明るくなっていて、何か特別な体験をしたような気持ちになった。映画館で観られてよかった。
主演二人の素晴らしさ
正直、設定と物語にいまいち現実味がないかな~、という点が残念でした。職場への通り道にあんなに都合よく乗馬場があるものだろうか、とか、貧しい生活を強調したいのであろうが、一方では緑に囲まれたセンスのいいお庭のある都内の昭和の古民家(ああいう家が好きな人は金出してでも住みたい超魅力的な物件に思える)に、母子二人、しかも母親は占い師、とか、障碍者施設の前で障碍者本人達の目の前で拡声器でヘイトしてる、わかりやすい悪党役の市民団体だとか。現実味のないファンタジーも入ってる正直安っぽい設定に白けた部分もありましたが、それを凌駕するのはやはり主役親子の役者さん達の素晴らしさでしょうか。矍鑠として、凛とした、どこか少年のシルエットさえも思わせる加賀まりこさんと、自閉症を持ちつつも優しい純粋な心を持つ中年の息子をしっかり演じた塚地さん、この二人の並んだ姿はまさにお粗末なファンタジー設定をも吹っ飛ばす現実的な親子の存在感がありました。苦しみを抱えつつも、二人で人生を添い遂げよう、と親子が決意して抱き合うシーンは涙無しには見れませんでした。お二人の役者人生に幸あれ!
タイトルの意味を知ると、より胸熱。
上映時間も約80分と短め。だけど、母親の熱い愛や隣人との距離を狭めていく所。
それでいて、障がい者が暮らす「グループホーム」への理解のなさを批判し。
見た人それぞれに、お気に入りだったり記憶に残るシーン。あったんじゃないかな。
塚地さんはインタビューで。
「僕はお笑いの人間だから、障がいのことを茶化してる風に見えないだろうか」。
その心配はありません。自閉症のために、気持ちをうまくつかえられないもどかしさ。
忠さん大丈夫、わかってるよ。そう背中を撫でてあげたくなりました。
加賀さんの「肝っ玉母さん、でもちょっとだいぶん老いてる」のが、最高!。
そしてインタビューでは「忠さんを好きになってほしい」って。
好きになる=相手を理解し、自分のことも知ってもらって始まる関係なんだろうな。
今日は日曜日だったからかな。
ミニシアター8割以上お客さんがいて、時々クスリと笑う場面も(もちホロリも)。
ちょっと嬉しかったなあ。
加賀まりこの晩年の代表作になるのではないか。知的障害の息子と彼を50歳近くまで女でひとつで育て上げた母親との波風は起きても愛しい日々。
①答えを出しにくい問題に綺麗事な安易な終わらせ方をするのではない描き方に好感が持てる。②題名は何の事?と思っていたら、開幕早々に加賀まりこの口から説明があって成る程と。良い花や大きい実を成らせる為に余計な枝を剪定するのは当たり前であっても、人間に置き換えた場合マイノリティーであるからと言ってマジョリティーの為に切り捨てていいの、という作品の底にあるテーマと繋がっている。③50年近く障害のある息子を育ててきた苦労(それは大変だっただろう)を見せない明るさ・強さ、それでも決して片意地張っている訳ではない自然さ、は加賀まりこのからっとした存在感あってこそだと思う。④塚地は芝居していると感じる部分は所々あるものの、障害があっても周りで起こっている事、周りの人の言動に無関心な訳ではなく、その時々の状況で涌き上がる(障害のため言葉という形には出来ないけれども)感情を顔の表情だけで理解させる演技力には感心した。
加賀まりこはすごい
この映画を見て、やはり加賀まりこはすごい女優さんだと思った。加賀まりこの演技を見るだけで充分価値がある。
話は日常にありそうなことだったけど、昨今年齢を重ねて、いろんなことを考える年になって、こういう映画をみたいと思った。
こころを大きく揺るがす映画ではなかったが、じわじわといろいろと考えさせるいい映画でした。
なかでも、「お互い様でしょ」って言う言葉と舞台挨拶で話をしていた「手を差し伸べてくれとは言わないけど、そばで微笑んで欲しい」という言葉に感動した。
僕もそういう人間になりたい。
加賀まりこにはまだまだもっとたくさん映画に出て欲しい。
解決か?先送りか?
加賀まりこと塚っちゃんを見るだけでも価値がある映画です。
「おたがいさまだろ?」
そんな気持ちがコミュニティに浸透すれば、生きやすい世の中になるんだろうけど、そこまで到達するにはまだまだなんだろうけど。
それでも少しずつ、お隣さんからでも共有できればいいのかな。
ただ、この親子、少しずつ幸せになっているのか?それとも、少しずつ不幸せになっているのか?そんなことを考えてしまった。
少し解決したのか?それとも先送りしたのか?
ちょっと深いかも。
ほのぼのとした愛情を感じたが、まあまあな現実を突きつけられる。 解...
ほのぼのとした愛情を感じたが、まあまあな現実を突きつけられる。
解決出来ない事や先の事を考えると悲観的になりがちだが、折り合いをつけながら一歩一歩日々を生活する、そんなテンポでも幸せな瞬間を味わえるんだな。
裏切らぬムガ
予告を見て面白そうだったので鑑賞。
加賀まりこと塚地武雅が親子で心温まるストーリーなんて言われたら見ないわけないでしょう。
宣伝通り、心が温まる映画でした。
77分と実写邦画映画にしてはかなり珍しい短尺映画なのにも関わらず、まとめ方が上手くて十分に楽しめました。
自閉症の息子・忠さん(塚地武雅)と共に暮らし占い業を営む珠子(加賀まりこ)は、自分がいなくなった時のことを考え忠さんを知的障害者が共同生活を送るグループホームに入居させることにした。
加賀まりこも塚地武雅も最高。
少しおっちょこちょいだけど優しくて人を惹きつける珠子が超ハマり役。加賀まりこは若々しさがまだどこか残っているような気がする。
塚地武雅は本当に凄いな。芸人が本業だとは思えないほどの演技力。話し方とか仕草とか全くもって違和感がない。そんな2人の噛み合いも面白くて、やっぱり癒された。
短い尺が幸をそうしたのか、とても見やすかった。
構成だとか演出だとかテンポだとかが意識されていて、77分間集中が途切れることなく見れた。登場人物の個性と成長が丁寧に描かれていて、雑さが見られないのがシンプルに凄いなと感じた。
颯太くんが感じることがグッとくる。
子供がわかっていることを大人はわかっていない、わかろうとしない。自分勝手に自分の正しさを押し付け、自分が良ければそれでいい。グループホームで珠子さんが言ったことを何も聞いてなかったのか?と思う発言をした馬小屋の女性には驚いた。でも、世の中の大人ってこんな人ばかり。ひとつがダメなら全てダメですか?
ただ、映画としては欠陥あり。
尺の短さはいいとして、わざわざ映画館で見るような作品ではないなと。何も起こらずボリュームも無いし、テレビドラマでしか無かった。それで終わり?ってとこで終わるし、なんだか不完全燃焼。いいテーマだからもっと上手くできたと思うんだけどなぁ。
とまぁ、気になるところはあったけどなかなか面白い映画でした。やっぱり、家族の映画って心温まっていいですね。珠子さんの温かさと忠さんの心優しさに大満足!
佳い映画です
老境の母と50歳になる息子は二人暮らし。母は占いで生計を立てていて、息子には知的障がいがあり、福祉作業所で仕事をしている。母は作業所からの勧めもあり、息子をグループホームの生活へ移す。
映画はこの親子と、隣家へ越して来た三人家族、ホームと作業所の人たち、地域の人たちとの関わり(良いこと、良くないこと)を綴っていく。
加賀まりこは好演、塚地武雅が名演していて、他の役者(特に三人家族の森口瑤子、渡辺いっけい、斎藤汰鷹)も揃って上手い。
登場人物を「嫌な人だけど、本当は善い人」という、観客を安心させるような設定で済ませない話なのも好感した。
ともすると陰湿な出来事にしかならない挿話を、明るくカラッとした笑いで強弱をつけていて、リズム良く進めた演出、脚本には感心するしかない。
特にラストシーンは正に爽やかで、オープニングにも登場する(タイトルにもある)梅の木が、丸で異なった意味を持つように見えた。
今年封切りの映画で、最良の作品の一本と思う。
自立と地域共生の難しさ
自閉症の人が自立し地域で生活していくことはとても困難で、家族や支援する人や近隣住民の協力や支えが必要だ。しかも母と同居し、50歳になろうとしている人の自立支援は深刻とも言える。
でも、加賀まりこ演じる母と、塚地武雅演じる忠さんの関係性と2人の演技がそれをほのぼのとした人間ドラマに変えてしまった。特に塚地武雅の演技は堂々としたもの。山下清を演じたこともあるので安心して観ていられた。俳優としての凄みが増してきてるな。
話の方は正直、大した事件は起きないし、根本的なものは何も解決していないし、大きな感動が待ち受けているわけではない。意外とリアルな話だなと感じた。
グループホームの近隣住民が反対する理由もわからないではないし、そこを反対されてしまうと地域で暮らすことができないというホーム側・利用者側の意見もわかる。これは発達障害だけでの問題ではない。障害者が地域で暮らすこと、そして障害者が大人になって自立していくことの難しさが表現されていた。ほのぼのとした雰囲気の映画だがテーマは深い。
ただ、何も変わっていないわけではない。2人の行動や発言が確実に周りを変えていったことがわかる。いや、映画だからそうなったとも言える。でも実際、そんな地域もあるんじゃないかという気がしてきた。少なくとも映画を観た人は近所にグループホームができても反対しないんじゃないか。反対しないでほしい。
問題が解決しないところはあるが
路地の突き当たりの新居に越してきた家族の目線でほぼ描かれている。塚地氏やグループホームの方々の言動にそうそうあるよね、と思った。
反対運動は、利用者が出ていくことでしか収まらなかったことは、残念だがそんなこともあるだろう。高い壁を作ることや光が漏れないよう窓を小さくすることを要求されたりすることはある。時間が解決することもあるだろう。それが現実だ。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿
2021年映画館鑑賞100作品目
11月28日(日)イオンシネマ石巻
1000円で鑑賞
和島香太郎監督作品初鑑賞
加賀まりこ主演映画という珍しさにも釣られて映画館で鑑賞
往年の大女優でありながら意外にも主演は1967年『濡れた逢引き』以来54年ぶり
同じ歳くらいで今でも主演作が殆どの吉永小百合とは対照的
実質的には塚地武雅とのW主演だが加賀まりこに花を持たせたのか彼女の単独主演という形になっている
彼の主演作なら2013年公開の『げんげ』以来だった
ほのぼのとしたヒューマンコメディー
山田親子の物語
母珠子は高齢の占い師
中年で自閉症の息子チューさんこと忠男と古い一軒家に2人暮らし
散髪どころか髭剃りも爪切りも母親にやってもらうチューさん
庭から梅の木がこれでもかとばかり枝を伸ばし通りの妨げになっている
チューさんが幼少の頃に家を出て行って戻ってこない父親が植えた木で彼からすれば父親代わりのようなもの
枝を切ろうとすれば奇声を上げて抗議するのではみ出た枝はそのまま伸ばし放題
起床から時間通り分刻みのスケジュールを押し通す頑固で几帳面な性格のチューさん
住宅地で何故か乗馬クラブを営む今井家で飼っている黒いポニーがお気に入り
自閉症などそういった人たちが働く職場でケーキを入れるような小さな箱を組み立てる作業をしている勤勉な労働者
チューさんが誕生日にケーキの火を消す直後にぎっくり腰になったことがきっかけで高齢ということあり珠子はギブアップ宣言
チューさんのような大人の男性たちが共同生活をしている近所のグループホーム『さくらの家』に預けることに
花嫁をもらうには母と二人暮らしは良くないと説得されたせいか意外にも引っ越すことに同意したチューさん
転居してしばらくたった日の夜に湯上がりの一杯を飲み損ねたチューさんは外出し自販機で牛乳を購入
そこに実家の隣に引っ越したばかりでチューさんと仲良くなった里村家の小学生長男に誘われて夜間の乗馬クラブに侵入
ポニーを馬屋から出して敷地の中を連れて歩いていたが乗馬クラブに見つかりポニーは脱走
長男は逃走しチューさんは捕まってしまう
夜に散歩でもしていたのか町内会の会長(広岡由里子)はポニーに驚き転倒し怪我をしてしまう騒ぎに
これを機に不満が溜まっていた近隣住民はグループホームへ大々的に抗議活動を始める
そんなわけでチューさんは早くも実家に戻ることになる
山田家は謝罪に来た里村親子3人を迎えお帰りパーティーを開催する
そんな話
渡辺いっけい演じる里村家のパパ茂が枝に当たるシーンが地味だけどおかしい
わりと人にあまり好かれないタイプを演じることが多い渡辺いっけいは私事ながら10歳近く離れた2番目の妹にもたいへん嫌われているのでそのせいか感慨深い
そのほか笑えるところ多し
年配な方々がちょくちょく笑っていたのでネットに蔓延る気難しい評論家でなければわりと楽しめるんじゃないか
かまいませんの件でチューさんにおかえりと声をかける珠子のシーンでホロッとさせる名演技の加賀まりこ
作品が77分と短いし足りない部分は各々が想像すれば宜しい
グループホームの経営者役に林家正蔵
グループホームでお世話をしている中性的な介護士役に北山雅康
グループホームに住んでいる障害者の1人に徳井優
グループホームの隣に住んでいる住人役に鶴田忍
占い師珠子に相談にやってきた客の1人に真魚
山田家からはみ出した梅の枝から落ちた梅を台所ですり潰す最中に梅を拾ってきた里村家長男とのやりとりするときの珠子の喋り方が好き
台本通りにやらないと激怒する倉本聰先生に台詞変更を注文するような大女優加賀まりこ主演作を堪能できて良かった
チューさんがビールを飲むシーンは『しあわせの黄色いハンカチ』の高倉健以来の細かい芝居の技巧派塚地武雅
邦画好きとしてはわりと楽しめた佳作
短すぎて物足りない感じもあることはあるがそれでも腹八分
映画に社会性とか高尚なものを求める理屈っぽい左翼にとっては不満タラタラだろうけどなんと言われようが自分は合格点をあげたい
あと塚地武雅の武雅をむがと読むことを初めて知った
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