「忠男の氣持ちと隣人の氣持ちを大事にする珠子の感動の物語」梅切らぬバカ Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
忠男の氣持ちと隣人の氣持ちを大事にする珠子の感動の物語
二人暮らしの山田家と、隣に越してきた三人家族の里村家の生活感あふれるコメディ。
行列ができるほど人気のある、占いで人生相談をしている元気な珠子(加賀まりこ)。
忠男(塚地武雅)と別々に暮らすようになってから、わざわざ遠くから(新潟から新幹線で)来た人をみる氣力もなく、(帰ってくださいと言って)断る場面のあとすぐ、隣の奥さんが話しかけて来た時には笑顔で優しく対応していた。断られた人は可哀そうではあるが、珠子のエネルギーの源は息子なのだなと感じる良いシーン。断られて帰った女性は「また来ます」と言っていたので伏線になったのかと思ったけど違った。
剪定する人が来て梅の木の枝を切るシーン、忠男が木の痛みを感じているかのような描写がとても良い。
馬が大好きな忠男と草太(斎藤汰鷹)が夜、馬と一緒に歩くシーンが素敵だった。
世間から悪い子と思われているかもしれないとしても、家族や隣人が認めてくれているなら良い。
とても良い子に育ったのは梅の木のお蔭様。
忠男が木を切ってほしくないと思うなら、そのままでもいいと思う。
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