スパゲティコード・ラブのレビュー・感想・評価
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指原さん
登場人物が多いので、場面の切り替えが多いんですよね。
その上、カメラが結構動くから、観ていて疲れちゃった。
なので、キャパシティの少ない私の脳では、あまり内容が頭に入って来なかったです。すみません。
そんな中で、一番印象に残ったのは、八木さんの演じた凛。
観ていて段々とイライラしてきてしまったのに、田舎のスーパーの広告発言の意味が分かった時、一転して彼女を応援したい気持ちが出てきたんですよね。
短時間で八木さんの演技にやられました。
それから、エンドロールで気になったのが、劇中で出てきた曲、『誰もいない森の奥で一本の木が倒れたら音はするか?』の作詞が指原莉乃さんになっていた事。
彼女はこんなタイトルの曲を書くんだと思ったのですが、タイトルはこの映画の監督がつけたみたいですね。
13人がそれぞれ面白かった
東京に住む、または東京に来た13人の男女が愛や仕事人生について悩んでる様子を描いた作品。
1. 金髪でフードデリバリーの配達員の男はアイドルとの区切りをつけるため配達1,000本を目指していた。
2. シンガーソングライターを目指して路上演奏してる女、こころ は彼氏に振られ、嫌いな人と嫌いな事をして生きていく、とうそぶいてた。
3. 現在の彼女は売春してて、寂しい人が好きと言ってるがホントはどうだか。
4. その彼氏しんごは住所不定男で、財布とスマホ無くし、5,000人も友達がいるのに誰も助けてくれず元カノの家に泊めてもらった。
5. 占いにハマってる女は彼氏に捨てられ月に15万円も占いに注ぎ込んでた。
6. 占い女の隣の女も彼氏に振られ大好きなピーナツバターを暴食してた。
7. 夫大好き主婦のしずこはマスクでバイトしヘマばかりしてるが、実は不倫相手に捨てられた。
8. カメラマン男つばさはパッとせず、モデルの女にダメ出しされた。
9. そのカメラマンの男に会いに来た女はフォトグラファー志望で家に帰りたくないという高校中退の未成年女子。
10. 死ぬなら凍死が良いと言ってる女子高生のさくらちゃん。髪を編んでる。
11. その彼氏の男子高校生のけいちゃん。死ぬなら老衰が良いと言ってる。
12. スタジオのBGMをやめさせた高飛車で親の七光モデルのクロセリン。
13. 人生の計画立ててる男。108歳まで生きるつもりがノープランになってしまった。
観客は自分1人だけ、携帯でメモしながら観てた。
東京に翻弄されてる若者や、彼氏彼女に捨てられ、自暴自棄になってる人、将来どう死のうかと話してる高校生など、いるいる、って思い、面白かった。
個人的にはしずこ役の土村芳が好みだなぁって思った。
拭い去れないラノベ感覚が、むしろ良い感じ。
しつこく深掘りしないオムニバスな骨格。これが良い感じの不描写になってて。しかも、各レーンに、どれも異なる切なさがあって。
これは面白かったです。見終わったから製作陣を眺めると、知らない名前が並んで居る中て、撮影が「ティファの手紙」「ラストレター」の神戸千木さん。脚本は「五億円の人生」の蛭田直美さんと、要所は手堅く押さえてある訳だ。と言うか、個人的には好きな人で固められてたw
恋愛なんて他人から見ればスパゲティコードな訳ですよ、確かに。
言うほどには、もつれてなかったけど。
令和の東京を無機質・冷淡に捉えるところから始まる物語り。「自嘲」と「諦観」と「もがき」。オムニバス的に、交わりを持たない登場人物達のストーリーを並行で、起承転結をハッキリさせ、同期させながら進めて行きます。この進行と時間配分が、結構好き。
世の中、そんなに悪く無いし、恋愛は絶望を残すだけじゃ無い。希望もあるで。って言う映画。
「がんばれ」とは言わないし、奇跡も起きない。他人から見れば、ほんの小さな変化が、二人にとっては人生を変えるほどの変化になっていたりする。と言う落とし方、と言うか、力の抜き方が今っぽくて好き。
女性脚本家らしい台詞回しが、割と小気味良くて飽きないし、リアリティもちゃんと感じられるエピソードも良いです。ただし、理系はもっとメンドクサイこと言うと思いますし、「音」の発生と伝搬についての説明が、中学生レベルってのは軽く1アウトですよw
倒れる木が引き起こす振動は、基本どこまでも伝わります。距離に比例し小さくなって行く振動は、それがあまりにも小さく、だれにもに気付かれないだけ。それを「存在しないのと同じ」と言うなら、認知範囲の外側には何も存在しないと言ってる様なもの。
離れていても。近くにいても。壁の向こうであっても。
音に気づいてくれる人がいると言う幸せ。
音に気づいてあげること。
それ、「愛」じゃないですか?
みたいな。
各々のエピソードが単体のショート・フィルムだとツマラナイかもしれないけど、これだけを束ねると、結構染みます。なんでなんっすか?
束ねること自体が、反則技かもしれませんけど。
良かった。結構。
あーーー、でも。
No Planの中学生(?)にはお説教が要る。一晩かけて、色々とw
辞表じゃなくて退職届
満島ひかりのPVかと思う位美しい映像。
25歳過ぎたら魔法がとける。
嫌いな人といた方が楽。
・・・共感できる2つの台詞。
美しい映像の中で現実なのか非現実なのかわからなくなっていく。
今時、紙に連絡先書いて渡す人いるのか?
今時、家賃払って愛人囲ったりする人いるのか?
今時、自分の作品プリントしてスクラップしてる人いるのか?
今時、「お嫁さんになるから仕事どうでもいい。」って思ってる人いるのか?
・・・いるんだろうな。どこかに。世の中って広いし。
でも絶対絶対残念なのは「辞表」って書いちゃうところ。高慢な性格の設定だから書いちゃったとしても、だったら平仮名で「やめる!」でも良くないか?後、会社ってそうやってその日中に荷物まとめて出てくとか無理だから…って考えちゃって年取っちゃったなと落ち込み不完全燃焼。
でも赤羽圭(役名)の前向きな存在感に救われ、人ってつながってないようでつながってるんだなと、観賞後しばらく会ってない友達に連絡して安否確認した。元気だった…ここまでで完全燃焼。
【”執着と大好き・・”大都会で生きるのはキツイのだろうか・・。序盤は??だったが、後半、前向きな気持ちになれる、大都会で生きる男女13人の姿を鮮明に描いた群像劇。善性溢れる脚本も良い。】
ー 序盤から、短いカットを繋いで、13人の男女の大都会で生きる日々が描かれる。-
・大好きだったアイドルが突然引退し、やる気を失い”1000個の配達を達成したら・・”と心の中で思いながら街中を走るフードデリバリーの青年
・死ぬことについて、延々と不毛な議論をする高校生男女
・ラブホで、”執着と大好き”について、語りながらカレーライスを頬張る男女
・売れないコミュ力だけが自慢だった男
・愛人に尽くす事だけが生き甲斐の女
・高飛車な”親の七光り”だけで生きている広告クリエイターの女
・売れないシンガーソングライターの女
・コンビニで、宿題の人生設計をめんどくさそうにやる中学生
・・・等々、一見繋がりの無い明日の見えない苦しい日々を送る若者達の姿が、前半で描かれるが、やや退屈。
■が、後半これらの男女の関係性が微妙にリンクしていく過程が面白い。
そして、彼ら、彼女達が苦労しながらも、善性を保ちながら生きる姿も、印象的である。
<前半はやや退屈だったが、後半はそれぞれの若者達が、少しだけ前を向いて生きて行こうとする姿が描かれており、脚本が上手いなと思った作品。
敢えて、名は出していないが、熟練の若手俳優の姿も、この作品の質を上げていると思います。>
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