「13人の物語が違和感なく絡み合う脚本」スパゲティコード・ラブ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
13人の物語が違和感なく絡み合う脚本
13人の若者を描いた群像劇。それぞれ元々関係があったりする人たちがいるが、それでもこれだけの人数の話を絡ませていくのは大変だだっただろうなと思う。同じようなセリフをそれぞれの場面で言わせたり、知らない者同士がさり気なくすれ違ったりしていくのが違和感なかった。だから、絡みあっているのに観ていて混乱しない。なかなかすごいことだ。
それぞれ抱えている問題や悩みは違っても、承認欲求や愛すること、生きることについてが共通テーマだったように思える。もちろんちゃんとした結論めいたラストが待っているわけはなく、それぞれ少しだけ前向きになって生きていこうとする。これはこれで悪くない。
気になったのが元々のクレジットになかった俳優たち。特に満島ひかりだけ浮いていた気がするのは私だけだろうか。他の人との絡みもないし、後から追加撮影したような印象を受けた。
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