機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのレビュー・感想・評価
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ファンも納得の内容
目から水が出た
富野由悠季至上主義の40代後半のオッサンの感想です。
ハサウェイが良くてブルーレイが擦り切れる位観ています。
SEED。
キャラデザが生理的に無理で、宇宙世紀を若い人向けに再構築したものと聞かされ、そんなの観ねえよと拒絶してはや数年。
昨今のサブスク配信サービスで暇潰しに観ていたらうっかりdestiny から観始めたので余計わからなくなり何度も挫折。
ところがある時、SEEDから観始めたらめっぽう面白くてどハマり。
そこから数年経って、新作映画が公開。
勿論観てきたわけです。
リアタイで逆襲のシャアを観た人間からすれば、主題歌小室哲哉作詞作曲、ツインテールが敵に寝返る、超巨大兵器が登場して協力して解決する、で逆襲のシャアの再来ですが、それ以上にコーンの先までたっぷりクリームが詰まったソフトクリームの様で満足度が高いのです。
この手の映画って、どこか物足りない形で終わるか、90分程度でちょうど良いところで終わってまた何年も待たされるのが常だと思っていたので、きちんと上映時間で終われたのは凄い。
ファンなら脳内補完でより行間を読めるはず。
そして、ズゴック。
いや君、宇宙世紀より大活躍やん。
宇宙まで来れるんかい。
人がバッタバッタと死に絶えて、昨今の国際事情もフラッシュバックする様なストーリーをうまくSEEDの世界に落とし込み、殆どのファンを救済した素晴らしい作品。
上映ギリギリまで映画館に通い続けると思う。
気が付けば、なぜか目から水が出ていた。
Gガンダムのノリがイケルなら大歓喜な映画
終始ニヤケが止まらない
SEED好きな方は観た方が良い作品だと思います。SEEDの恋愛要素、高度なギャグ要素を詰めに詰め込みまくった感じで、観終わった後は満足感と多幸感と若干の胃もたれに似た感覚に襲われました。
SEEDってこうだよねって感じです。戦争とか平和とかでうじうじ言ってる大筋はあっても、極論そんなことどうでもよくて、キラとラクスがイチャイチャして、圧倒的な力で蹂躙するんだよね。結局何も解決しないけど、2人が幸せだったら、まあいっか!ってなる。それが気持ちいい。
いい意味で、IQ低いキャラの集まりなので、小難しいことの解決なんざ、はなから不可能。力でねじ伏せる以外にない。だがそれがいい。
モビルスーツの戦闘シーンは大満足です。特にシンのファンはとても気持ちが良くなると思います。アスランも終始強くてかっこいい!
あとは、モブの作画のやる気のなさも伝統芸。プラント側のクーデター軍のボスの将軍?とか一瞬首の骨おれてるよね!?ってくらいの作画崩壊。あと他のモブのおっさんの動いてる作画とかもひどい。だがそれもいい。
他にも書きたいネタはいくらでもあるけど、書ききれないくらいに濃いので、是非劇場で観た方が良いと思います!大満足です!
シンがカッコ良すぎた
デスティニーから20年経ってからの続編です。よく公開に漕ぎつけたとまずは喜びたい。
今回の主役はキラです。今回も悩みまくりでラクスが攫われ弱音を吐きまくってアスランにぶん殴られたりと前作の達観したような姿は結構ストレス溜めてたのかなとちょっと納得できました。
印象的なのは1作目から主役の母艦だったアークエンジェルが沈んだ事ですね。もうボコボコ。敵の能力でキラも幻覚見せられて罠に陥り新フリーダムも新ジャスティスもボコボコ&爆散。三連星もリーダー以外撃墜されて完膚なきまでに負けます。
ただ前半のこの完敗が終盤の逆転劇にカタルシスを感じさせてくれるのはさすがわかってるねと思いました。
キラとラクスの掛け合いは自分には小っ恥ずかしくてシンくらいのスーパーシンプル思考の方がキャラとしては好きかな。
そのシンですが前作で惨めだった分めちゃくちゃ活躍します。しかもデスティニーで!
前に負けたのはジャスティスだったからでデスティニーなら負けないとかフラグみたいなセリフ吐きますが本当に完勝します。マジかよシンお前やれば出来るじゃんと思いましたね。オマケに何も考えてないから読心が通用しないとか心の闇(ステラ)が深すぎて敵の能力無効化とか分身に対艦刀突撃、パルマフィオキーナと前作でアスランに悉く通用しなかったのが全てヒット。20年の鬱憤を晴らすかのような活躍でした。もう満足です。デスティニーとシンが強敵に完勝。これで20年が報われました。
後はアスランの乗ってきたズゴックかな。中からインジャが出てくる訳ですがこれってズゴックの中身はザクって言う昔のネタを拾ったのかな?それにキャバリアー装備ってドラグナーですかね?
デュエルやバスターの再登場もニヤリとさせてくれます。
初代SEEDから久々の再登場になるキャラもちらほら見えて概ね満足度は高かったです。
続編は難しいかな?とはいえあの世界結構物騒だし解決策無いしで主役変えれば続きそうではありますね。
ガンダム初心者ですが面白かったです
魂が救われました...
待ちに待ったガンダムSEED劇場版!評価としては10点満点中、100点を付けたいくらいの、本当に見たいものを見せてくれたような気がしました。
キラ、アスラン、シンの3人が共に手を取り合い戦う、といった本編で見たかった絵が観れただけでも満足ですし、新型フリーダムの登場や、ズゴックからジャスティスが出てくる演出など、他にもたくさんのサプライズがあり、とても楽しませて頂きました。
後半は一瞬、あれ?これクロスアンジュだっけ?笑となるような場面もあり、この約20年間という期間があったからこそ出せた味なのかなぁとも思っていました。
これから放映終了まで、何度か足を運ぼうと思います!
同窓会とは言い得て妙
公開初日、30年来の友人と鑑賞しました。
リアルタイム視聴から20年経っていたこともあり、正直あまり乗り気ではなかったのですが、seed好きな友人から猛プッシュされたため、とりあえず観てみるか、と映画館へ足を運びました。
大した期待を持たずに観始めましたが、話が進むにつれ徐々に物語へ引き込まれていき、ついにエンドロールが終わった後、大きな満足感に包まれて、自然と笑顔になっている自分がいました。
ストーリー構成、キャラ設定、過去作からの繋がり...等々、確かに、鑑賞しながら「あれ?」と思う点がいくつかありました。
ただ、それを瑣末事と思えるほど、沢山の感動がぎっしり詰まっている作品でした。
映画館から退席した後、興奮さめやらぬ友人と、帰路に着くまで感想を語りあいました。
それは、まだ学生だった頃、テレビ放映のあと、二人で語っていたあの瞬間とよく似ていて、20年前にタイムスリップしたような、不思議な感覚でした。
友人は私と違い、メディアミックス作品を含めて、20年間seedを追い続けたので、本作の鑑賞がこの上ない喜びだったに違いありません。
本作は、seedにハマったことがある人なら、一度は見た方が良いと思います。
あのとき触れたseedの世界が、間違いなくそこにあります。
本作の鑑賞は同窓会みたいなもの、との意見を散見しますが、まさしく。
まだ公開されたばかりなので、これから何度も鑑賞して、全世界のseedファンと一緒に、お祭り騒ぎを楽しみたいと思います。
機動戦士ガンダムSEEDシリーズのガンダムやモビルスーツは格好良い
ドラグナーや電童、サイバーフォーミュラーやクロスアンジュの福田監督の本領発揮
懐かしのガンダムたちやSEEDの初期にいたデュエルやバスターまでパワーアップまで登場
ド派手なアクションで暴れ回る!福田監督の迫力あるアクションが凄かった、モビルスーツの発進シーンも歴代ガンダムでも最高です
シナリオもシンプルな愛や成長物語を詰め込んで最後まで目が離せない
テンポが良すぎるぐらいに早いので何度見ても飽きる暇がありません、ジェットコースターのような映画で最高でした!
最高の劇場版!!
ナチュラルの野蛮な低評価に屈してはならない
まず大前提として、狂ったように低評価を投げ続ける野蛮なナチュラルはこの映画の見方を間違えています。
そもそもガンダムシリーズという星の数ほどの設定が生まれては消えていき、また気づいたら無から生み出される作品において、“あの設定はこうだった”だの“⭕️⭕️の設定は何処に行った”だの言うこと自体がナンセンスです。ガンダム向いてないので他のアニメ見てください。
ほうぼうで言われてる“キラきゅんはこんなキャラじゃない”だの“恋愛脳クソゴミ”などの愚劣な感想についてですが、アニメ本編でのキラくんの心情描写として特徴的な箇所に以下の2つがあります。
❶平和な学生がいきなり戦場にブチ込まれて心も下半身も荒れに荒れた無印種の砂漠編
❷戦いから逃れて隠遁生活してたらギルに暗殺部隊差し向けられて絶望しながら戦いに身を投じた種死
キラくんはこんなんじゃ〜とか抜かしてる野蛮なナチュラルは種死しか見てないんですか?無印種忘れたんですか?
種死で戦争終わらせてコンパス参加して元敵のシンちゃんと和解してラクスとニコニコ笑顔で暮らせてさぁこれから頑張ろう!!!と思ったらなんかブルコスは消えないしザフトも頭CEだからノリノリで殺し合うしこんなクソみたいな戦いにせっかく和解した部下巻き込まないしで諸々抱え込んで荒れ始めたのが冒頭キラくんです。こんな顔は無印種でしか見れなかったはずです。大変な懐かしさを覚えました。
キラのキャラ付けについては以上のとおりです。ヘラる根拠は数多く描写されています。自分は好きです。
んで、恋愛脳ガーとかほざき始める愚劣なうえ童貞まで拗らせたどうしようもないナチュラルの世迷言ですが、福田両澤が描きたかったテーマを微塵も読み取れてない無能の極みなので恋愛脳に至る前のキラくんが絶望する敬意をナチュラルでもわかるように書いていきますと、
【前提❶】度重なる作戦行動でキラは疲弊しており、ラクスとの時間はあまり取れていない。
【前提❷】エンブリw…オルフェからの度重なるラクス匂わせとキラとの夜のレスバトル。(キラ完敗)
①グリフィンがキラに精神攻撃。キラ突撃。
②キラ、軍事境界線突破。威嚇射撃無視。ファウンデーション攻撃開始。
③攻撃開始宣言前に精神攻撃解除。キラ、ラクスの攻撃同意の声を明確に聴く。
④オルフェ、改めてラクスに確認。回線越しでの熱い死体蹴り。
これで絶望しない奴、居ますか?心が無まですり減った種死キラならノーリアクションかもしれませんがここでしっかり絶望してくれるあたり僕は今作のキラくんが大好きです。もう教祖じゃありません。
この後に頭カガリのアスランに修正されて、ラクスを取り戻す!ラクス大好き!ってなるわけですけどここだけ取り上げて恋愛脳!恋愛脳!って叩く人の思考が私はわかりません。無知蒙昧なナチュラルは映像を見たまま把握することもできないのでしょうか。
※ある程度知能のあるナチュラルはここで。『あれ?ラクスの遺伝子的パートナーはアスランじゃ…』とか余計なことを思い出すのですが、それはガンダムなので設定を焼却してください。
そもそも種死からして、『遺伝子で人の可能性狭めるの良くないよね!やっぱ人間の意思とか可能性って大事だよね!』ってのがテーマでしたが、今作もあんまりそのテーマは変わってません。むしろ“愛”にフォーカスして描写されてます。
ラクスとオルフェはアコードとしてなんか精神感応することでいかにも遺伝子操作された“作られたパートナー”感マシマシに描写されますがラクスはそれを人の意思、キラへの愛で粉砕します。これは種死本編でのデステニープランの否定と何ら変わりませんね。
また、これをごくごく小さなスケールで描写したのが
アグネス→キラとシン↔︎ルナマリア
です。遺伝子とか新人類みたいな大層なモンじゃなくても人の意思は能力や社会的地位・役割など他の何かに拘束される物じゃないよね?ってのが、尻軽クソ女のアグネスとルナマリアの会話で描写されてます。
アグネスは清々しいレベルの令和のクェスで典型的クソ女ですが、作劇上の役割は非常に大きいです。良い仕事をしました。
長くなりましたが今回の映画のテーマを私は「“愛”をテーマにした種死の再解釈」としています。
ここまで書いてまだ愛は〜とか恋愛脳はクソ〜〜とか抜かすのなら恋愛が全く絡まないガンダム見てください。あるんですかね?
あとカガリのエロ妄想キモい理論についてですが、確かにすごくキモいですが常に頭カガリなわけじゃないと思います(多分)。当該シーンはシュラくんが明確にアスランの心を読もうとした描写があり、読心が常時発動でないこと自体はアスランはストフリ弐式で接敵した際に把握しているのでおそらく読心ムーブに対して露骨なカガリのエロ妄想をぶつけて精神ブラクラにより反撃したと思われます(多分)。一応映画本編で描写された内容で組み立てましたがいかんせん描写されてないアスランの脳内はわからないので常時おっ立てた状態でコクピット座ってるかもしれません。ここは崇高なるアコードの皆様により補完をお願いしたいところです。
それでもガバガバなところは多々あるので個人的には80点です。が、素晴らしいガンダム運動会により5,000兆点加点なので得点は5,000兆80点です。
シンエヴァとはまた違う決着のつけ方
1回目終わったあとに失敗したと感じた。冒頭部分の雰囲気からこの映画の見方を固定してしまい、どちらかといえばシンエヴァと同じスタンスで鑑賞してしまい終始楽しめなかった。が、2回目は頭空っぽにしてみたところめちゃくちゃ面白かった。普遍的なテーマを取り扱ってるがゆえに、物語としては「えーまたかよー」感が強いですが戦闘シーンが映画を引っ張ってくし、なにより終盤のハチャメチャおバカ映画みたいなとは言わないまでもそれに通ずるテンションとSEEDの真面目な部分が混然一体となり大変面白いものに仕上がってる。これから観に行く人は画面の隅から隅までアニメの動きを見逃さないよう肩ひじ張って観るよりも、とにかくリラックスして観てほしい。というか普通に家で観たい。
『元祖覇権アニメ』令和の世に新たな金字塔を築く
ガンダムSEEDシリーズは一言で言えば『覇権アニメ』という概念を作り出した作品と言って差し支えないでしょう。
エヴァ以降7年パッとした売れる作品がなかったアニメ界に突如初代ガンダムをオマージュし、それでいて平成世代以降も惹かれる魅力的なキャラクターが次々と現れ、本能でかっこいいと理解るデザインのメカとそれを活かす演出、『我々は過去何処から来て、今現在何者で、未来に何処へ向かうのか』を考えさせる重厚な脚本構成、ストーリーに完全にマッチした音楽、有名アーティストとタイアップしたOPとED、3か月1クールごとにOPやEDに変化が現れる方式を導入したのもSEEDが初でした
上に挙げたようないわゆる今現在にも通じるような『儲かるアニメビジネスの基礎を構築した記念碑的な作品』がガンダムSEEDシリーズといえると断言できるでしょう
巷では平成のアニメブームを2006年放送の涼宮ハルヒの憂鬱からスタートしたとする意見がありますが
2002年にこのガンダムSEEDから翌年の鋼の錬金術師さらに翌年のガンダムSEED DESTINYの三年間の流れに端を発すると考えるのがもっとも説得力があるといえます
当時のSEED勢いはすさまじく、あらゆる関連商品が飛ぶように売れていました
タイアップしたCD、声優のキャラクターソング、プラモデル、フィギュア、ステーショナリー、土曜の夕方に子供向けアニメで9%近い視聴率を叩き出し、果てはアニメ史上初の配信サービスを開始し好評を得ていました
現代で考えると『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』のムーブメントに例えられると言えます
この作品群に対して批判的な意見を述べる層も少なからず存在しています
ただ、その作品が及ぼす影響を数字に置き換えていくとその人気には疑いがないように見え、ガンダムSEEDシリーズは2000年以降インターネットが発達してから生まれた作品として数字を以ってほかのアニメ作品を圧倒する存在、現代で言われる『覇権アニメ』と言われる最初の存在となったと言って差し支えないと感じます
前置きはここまでにしておきましょう、それではついに本題の映画の内容に関して意見を述べていきたいと思います
ネタばれ要素は極力控えます
本作は現実では20年の時を要しましたが作中では前作から2年経過した状態でスタートします
一般的な人類(以降『ナチュラル』と記載)と
遺伝子調整を受けて優れた性質を発揮しやすい人類(以降『コーディネイター』と記載)
の間の能力格差による憎しみによって引き起こされる戦争がメインの作品であり、今作においてもそれは続いていました
ガンダムSEEDシリーズは前作ガンダムSEED DESTINYを経て3人の主人公を擁しています
ごく平凡な家庭に育ったと信じていたが突如戦争に巻き込まれた優しい青年キラ
キラの幼馴染であり、前前作の対戦の責任者の息子という業を持つ元軍人のアスラン
ごく平凡な生活をしていたがある日家族全員を目の前で殺され怒りと憎しみに狂い復讐に燃える男シン
この三人が前作で交錯し、激しくぶつかり合い、お互いの脚で歩き、自分の目で相手と対話することで最終的に同じ方向を向いて戦うと誓ったのが前作まででした
今作はキラとシンという前作までは一切共に戦うことがなかった二人が初めて一緒に戦うということで今まで想像でしか実現されなかったやりとりが観られてそれだけでも頬がにやけっぱなしのひと時を味わえます
冒頭の5分、西川貴教と小室哲哉氏がタッグを組んだメインテーマ「FREEDOM」が流れながら戦闘を行うシーンがあるのですが、もうその冒頭だけで2000円の鑑賞代金を支払った甲斐があったと満足してしまうほどの出来といえます
その後物語は新たな局面を迎え、メイン主人公であるキラとヒロインのラクスを中心に物語が展開されていくことになります
事前に『この映画はラブストーリーである』と福田監督から情報がでていましたがファンの大多数が懐疑的でした
このナチュラルとコーディネイターの争いによる怒りと憎しみの満ちた作中世界でたった124分のなかでラブストーリーが描けるのかと…
観た結果としては映画界が過去放映したどの作品と比べても恥ずかしくない見事な『ラブストーリー』として仕上がっていたと言って差し支えありません
上映後あまりの感動に、座席から一分間動くことができませんでした
最速視聴会場ではみなが拍手喝采を送り、映画館から出てくる人々の一人ひとりが笑顔で会場を去って行き、「ガンダムSEEDを超えるアニメ体験は存在しない」と改めて感じることができました
前作までで視聴者が観たかったものを見せてくれるサービス精神、そしてそれをはるかに超える斜め上の展開も隠されています(笑)
料理で例えるなら100種の料理が次々と出てくる中国皇帝に供される料理『満漢全席』といえるでしょう
前作までいろいろあり、この作品になんらかのマイナスイメージを持ってる人もいるかとおもいますが、それらは杞憂といえるでしょう
そんなことよりも『この作品を映画館で観ないのは人生における最大の損の一つ』となることは間違いないと断言しておきます、それだけ素晴らしい内容でした
いろいろと語りたいこともあるのですが、皆様の視聴体験を奪いたくないのでこの作品は絶対に観る価値があると述べるに留めておきたいと思います
いままでガンダムに触れたことがなく、アニメの続き物でいきなり映画観るのはハードルが高いと思ってる人もいるかとおもいますが
スターウォーズのように1999年の三部作から観て興味をもって過去作から観始めるという視聴スタイルがあったようにこのガンダムSEED FREEDOMから観始め過去のSEEDシリーズを掘り下げるスタイルも悪くないと感じます
映画部分だけでも起承転結がきっちりとしていて物語として纏まっているので付き添いで来て見ても充分以上に楽しめるとおもいますよ!
この映画は個人的に私の映画史上他と比べて圧倒的にダントツで一番面白い最高の映画ですので
絶対に観てほしいです!
後悔はさせません!!
きっと初めての方でも満足しますので映画館に来て一刻も早く見てくれることを願っております
ニュータイプを完全に倒してしまった
まず、純粋にアニメ、娯楽作品として今作は素晴らしかったです。オマージュとしてギャンやゲルググ、そして、赤いズゴック!が出てきたのは、個人的には楽しめました。
それにしても監督はすごい事をしましたね。
ニュータイプを過去のものにした。ニュータイプを時代遅れの存在として描いたのが今作です。
今作の『アコード』とはつまり、コーディネーターに他者の思考とつながるニュータイプ能力を加えた存在です。
最初にキラは、アコードのニュータイプ能力を活用した思考誘導のような能力で一種の催眠状態におちいり、暴走し敗北します。
これは面白いアイデアだと思いました。
ニュータイプ能力は相手の思考を読む事ができます。さらに発展するとニュータイプ能力者同士で会話もできるようになります。
そこから一歩進んで、ニュータイプ能力を持たない相手に精神的に語りかける事で、特に今回のキラのようにニュータイプ能力の事を知らない無防備な相手に効果的に思考を誘導し、催眠のような幻覚のような影響を与える事ができる、というわけです。
アコードたちは、おそらくキラの頭の中で「あいつだ!」「逃げるぞ!」「逃がしてはいけない!」「追わなければ!」とささやきかけたのでしょう。キラはそれを自分の考えと混同して、誤った方向へ思考を誘導されたわけです。
だが、ニュータイプ能力はそれがあると知られてしまえば簡単に対処できる、と監督は知らしめたわけです。
シンは『思考しない』という方法で。複雑な事を考えず、シンプルに『突撃する』とだけ考え、相手が対処できない程の速さと力で圧倒して勝利します。
アスランは『余計な事を考える』という方法で。思考を読まれていると知ったアスランは戦闘中に急にカガリとの事を妄想して、それを急に読まされたアコードは動揺して隙を作り、そこをアスランは狙って勝利します。
別にアスランが普段からエロい事を妄想してるわけじゃないよ!戦争というタナトスに対して相反するエロスを持って対処したのです。たぶん。
キラとラクスは『圧倒的な大威力攻撃』で。思考を読まれていようと関係無い程の大規模・大威力の広範囲殲滅兵器によって勝利します。
マイティーストライクフリーダムガンダム!名前が長いです。
もちろんそれぞれ強く意思を持つ事で対処が可能になるわけですが、こうも簡単にニュータイプ能力に完封勝利するとは。
ガンダム世界の戦闘において、『ニュータイプ』つまり『富野由悠季』を時代遅れの存在にしてしまいました。
まぁ、そもそも、ニュータイプ能力とは戦闘のための能力ではなく、他者との共感のための、むしろ平和のための能力なわけです。
だから、それを戦闘に利用する事しかできなかったファーストガンダムは悲哀に満ちた物語になった。「悲しいけどこれ戦争なのよね」という名言に集約されます。
さて、一転してガンダムSEED世界は今後、さらに世界は混迷の時代になっていく事になります。
コーディネーターとナチュラルの対立は解消されず、世界中の紛争の種もそのままで、究極の管理社会であるデスティニープランは完全に破棄されました。
愛と自由意志で、という理想だけを持ったキラたちの未来は明るいものではありません。
今回のエンディングはファウンデーションを打倒しただけで、ファウンデーションとはデュランダル議長の残したデスティニープランの残党だったに過ぎません。結局、世界は今作の最初の状態に戻っただけです。キラの悩みは消えず、世界平和は遠く。
しかし、『ファウンデーション』とは、ある意味、示唆的ですね。これはアイザック・アシモフでしょう?
アシモフの銀河帝国シリーズも最終的にはファウンデーションは否定されました。そして『ゲイア』への道が開かれるわけですが、ガンダムSEED世界もゲイアへ向かう事ができるのでしょうか?
ちなみにアシモフの『ゲイア』とは簡単に言うと、人間だけでなく全ての生物・無生物をニュータイプ的な能力でつなげて、個人でもありながら全ての存在をひとつの存在にまとめあげる、というものです。私であり、あなたであり、全体でもある、という究極存在への進化を描いたものです。
個人的にSFファンとしては、監督には責任を取ってそこまで描いて欲しいものです。
最高のメカ描写と子供じみた人間ドラマ
ガンダムSEED Freedomというよりは
ガンダムSEED Festivalのほうが相応しい
メカデザイン,描写ともに最高峰。ストーリーはまあ置いておいて,愛に対する描写がとてもチープで子供騙し。
後半部分はもはやストーリーとかどうでも良くなって,とにかくやりたい放題のお祭り騒ぎ。溜まりに溜まったモノを発散しまくった感じ。あれはアレで好きですね。
いや,待てよ。副題のフリーダムって僕達やりたい放題にやっちゃいましたテヘペロって意味か?だとしたら
ガンダムSEED Freedomで間違いないや。
キラとアスランの立ち位置が入れ替わっていたのは良いけど、それにしてもキラくん幼稚化しすぎ。碇シンジかと思ったよ
SEEDファンのSEEDファンによるSEEDファンのための…
SEED愛が溢れた映画だと感じました。
粗かったり雑な部分も多いので、映画ファンやファーストガンダムファンに不評なのはわかります。
ただ細かいことは無視してでも、SEEDファンを楽しませることを第一に考えているのがビンビン伝わってきました。
前半は重めでしたが、キラの悩みや人間臭い弱さを見せてくれたことで魅力がグッと増しました。正直ディスティニーでのキラは、スカした感じで好きではなかったので…
アスラン登場あたりから盛り上がっていき、ニヤニヤするような展開が散りばめられていきながらどんどんアドレナリンが出てきて、マイティー合体シーンでは脳汁ドクドクでした!
あそこは私の好きな作品のオマージュが上手いこと組み合わされていて最高でした!(ラクスのパイスーと出撃シーンはクロスアンジュ、ミーティアのBGMと共に合体はガンバスターやグレンラガン、マイティーの機体はアストレイシリーズのいいとこどり、など)
他にもシンの暴れっぷりだったり、シンルナ、アスカガ、ムウラミのカップリングだったり、ルルーシュみたいなチートキャラだったり、過去作キャラのチラ見せだったりと、見どころが多すぎてお腹いっぱいです。
残念な点を挙げるとすればライフリ、イモジャがもう少し活躍して欲しかったですね、まあ2時間で納めないといけないので仕方ないですが。
総合的に満足感はとても高かったので、もう一度観に行こうかな。
あと早くガンプラが欲しいなぁ、主役機だけじゃなくてバスター、デュエル、アカツキまで完全新規で出してくれることを期待してます。
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