「【”幻の火の鳥を求めて・・”おバカ二人男のロードムービー。前半は、おバカだなあと思いながらクスクス笑いながら観ていたら、ラス前の一捻り半の展開にヤラレタ作品。】」ニワトリ☆フェニックス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”幻の火の鳥を求めて・・”おバカ二人男のロードムービー。前半は、おバカだなあと思いながらクスクス笑いながら観ていたら、ラス前の一捻り半の展開にヤラレタ作品。】
ー 前作「ニワトリ★スター」は物理的に観れなかったのだが、井浦新と成田凌のロードムービーとなれば、観に行く。
で、前半は、変な展開に呆れ、笑いながら鑑賞。
後半、二人がしょぼい火の鳥に出会った辺りからは、ちょっと沁みてしまった作品。
◆感想
■幼馴染だが年の離れた草太(井浦新)と楽人(成田凌)。
それぞれの人生から少しだけ逃げるため、二人はオープンカーで(多分、伊勢地方。赤福が良く出ていたから・・。あそこは本店だよね。)旅に出る。
・前半は、温ーく、そしておバカな人々との出会いが描かれる。
1.田舎の農業ラッパーの二人組との噛み合わない会話。可笑しい。
2.田舎の寂びれたスナックで二人の前に出て来たモノ(というか、放り投げるように・・。)
どう見ても不味そうな、ボッキ虫・・。いやあ、あれは食べたくないなあ・・。
そして不気味な店員トリオの強烈なキャラ。いやあ、あんな店で飲みたくないなあ・・。
で、農業ラッパーまで加わり、泥酔。翌朝、
股間も露わに、寝っ転がる二人。
よく見ると(モザイクが掛かっていたが、二人の会話から・・)“毛“が剃られている・・。
3.全国を自転車で旅する青年との出会い。
- 彼の言葉は良かったなあ。
”小さな部屋にいるの、苦手なんですよ。知らない土地に行って、知らない人と会話して、時々こうしてスイカ貰ったり・・。”
河原でスイカに齧り付く三人の男の姿。-
4.吉野太夫ご一行に続いて現れた、怪しい城の一味。
- えーっと、ここら辺、訳が分かりません・・。-
・草太がスマホで”人生を生きた証拠”として、様々な場所をバックに口にする言葉。
・更に出会う、無人の映画館の主。そこで描かれるスター(奧田瑛二)の台詞。涙する草太。
蝉が鳴く中出会った住職(日野正平)の飄々とした言葉。
・で、時折描かれる披露宴から何かを取りに戻る花嫁さんの姿。
- 謎だったが、最後に判明。沁みる・・。-
<ラストの前までは、おバカだが不思議なロードムービーだなあ、と思って観ていたらそこからの展開にヤラレテ、目が潤んでしまった作品。
脚本も上手いのだか、粗いのだか良く分からなかったが、個人的にはあのラストは沁みたなあ・・。
井浦新&成田凌コンビのロードムービーは一癖も、二癖もあり、万民に勧める積りは無いが、個人的にはラストの一捻り半にヤラレタ作品。>