「記憶に残る迷作」聖地X bionさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶に残る迷作
監督が観客に何を見せたいのか、何を感じて欲しかったのか知るよしもないが、記憶に残る迷作を見た実感はある。その場その場のシーンには引き込まれるし、ドタバタコメディはけっこう笑える。語りは上手いんだけど、物語は蛇行しながらの迷走状態。もっと言えば大スベリで終わっている。
序盤は不穏な音楽も流れて、ヤバそうな出来事が起きそうで、期待も高まる。それが、韓国の拝み屋が出てきたくらいから、コメディ色が強くなってくる。このままドタバタコメディで突っ走れば面白い作品になったのになぁ。SF色を出して理論づけしたのが失敗だと思う。
岡田将生、川口春奈、真木よう子は三者三様で個性を発揮していた。特に真木よう子がおいしいところを全部持っていった気がする。
2021年トップ級のやっちゃった映画として語り継がれていくのは間違いない。
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