ドリーム・ホースのレビュー・感想・評価
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6154mの障害レース
イギリス・ウェールズの谷間にある小さな村で、一日中テレビを観るだけの無気力な夫と暮らすジャンは、昼はコープで、夜はパブで働き、親の介護をする毎日に飽き飽きしていた。そんなある日、パブで共同馬主の話を聞いたジャンは競走馬の飼育を決意した。血統の良い牝馬を貯金をはたいて購入し、種付け料と飼育資金を集めるため村の人々に馬主組合の結成を呼びかけた。
産まれた子馬はドリームアライアンスと名付け、レースに出てたまに勝ち、村の人々の生きがいとなった実話に基づく話。
ウェールズ最高峰のレースで勝った時は感動して泣きそうになった。
実話らしいから、後でググってみたら2009年にウェールズナショナルに勝ってた。6154mの障害レースって過酷だと思った。日本じゃこんな長い距離のGクラスのレースは無いし。
ジャンの熱意は素晴らしかった。
今年No.1超お薦め!
とにかく馬が可愛い映画
号泣
ヒロインが好きになれないので全部にハマれなかった
ハッピーでエキサイティング
競走馬の映画は『シービスケット』以来。
これが実話ベースだというのだから面白い。初めから映画化が決まっていたのかというくらいに、オーナーになるところから、ドリームの活躍、地元の人の手のひら返しの盛り上がりまで、ドラマが詰まっている。
競馬はテレビ中継で観たことがあるくらいだけど、レースのシーンは前のめりになるくらい興奮。ちょっと機会があれば見てみたい。
実際の組合の面々がどういう人たちか定かではないけど、映画の中ではみんな個性的。
馬主は上流の嗜みのイメージだけど、庶民的なジャンたちとのコントラストが面白い。
そしてずっと気になってたブライアンの歯。エンドクレジットでのご本人登場で、素晴らしい再現度が明らかに。
ドリーム役の子は、とてもしなやかで美しい馬だった。
ジャンが話しかけると、ちゃんと演技しているかのような目をして可愛かった。
やっぱりイギリス映画は好きだなぁ。
ホンマかいなと
実話を基にしたジンワリ感動馬主物語
障害競走だから仕方ないけど
レースシーンが、まあまあリアルなんです。
その為か、レース中に他の馬が転倒する場面を見てしまうと、ドリームアライアンスが勝っても素直には喜べなかった。
その分、感動しきれなかったかな。
ビエンビエンは懐かしいですね。
来日したことは無いけど、コタシャーンのブリーダーズカップターフの2着馬だから、名前を覚えている競馬ファンもいるんじゃないかな。
日本だと馬主のハードルが高いと思われがちだけど、地方競馬だとそこまでハードルが高くないから、この映画で馬主に興味を持った人は調べてみては。
小細工なしに真っすぐ胸の高鳴る希望の映画
競馬映画はどうしてこんなに面白いのだろう。とてもシンプルで実直で清々しく真摯に夢に向かいポジティブで楽しくワクワク胸高鳴り諦めない人生を応援してくれるビールと歌と希望に溢れた感動作である。ウェールズの田舎の小さな村の貧しく退屈などうにもしようがない人生を送っているおっちゃんおばちゃんたちが毎週1600円づつ出し合って競走馬を育ててレースに出すのだ。動物を育てることが好きな主婦が働いているスーパーの競馬雑誌を立ち読みして研究しまず血統に優れたお買い得な母馬を買って種付けをしミルクで仔馬を育てるところから着々と積み上げていくリアルダービースタリオンなのだ。そんな愛馬が中央の大レースで走るなんて!皆でバスに乗って歌いながら競馬場に向う幸せよ。人生とは何かを教わる。
話は馬なり
予定調和な展開という感想を見てスルーのつもりが、高評価につられ劇場へ足を運んだところ…やはり予定調和以外のなにものでもなく、Based on true storyと言われても自分には刺さらなかった。
悪人が出て来ずいい人ばかりで嫌な気分にならない。みんなで飲んで歌って楽しそう。引き締まった馬の姿が美しい(特に仔馬ちゃん)。ウェールズ愛に溢れてる。トニ・コレットが怖くない。そんな好ましい点はあったにせよ、話はドリームアライアンスの成り行きまかせ、まさに馬なり。人間ドラマがろくにない。レースシーンは(英国式?なの?)ゲートに入ってスタート!の緊張感がなく、短いカットで繋いでくるので、ドリームがぐいぐい追い上げる感じがいまいち。JRAの競馬中継の方がスピード感や迫力あるんじゃなかろうか。終盤は、ハワード妻が夫の子供の時のエピソードを知っただけで急に競馬に理解を示したり、いつの間にか勤務先スーパーや村じゅうが盛り上がってたり、Based on true storyの勝利に向けてアゲていきましょう!な感すらあった。
人生に胸の高鳴りをってうまいフレーズだけど、どん底からの一発大逆転なわけではなく、のどかな村の住民の退屈しのぎにお付き合いした気分。やはり物語には意外性やひねりが必要で自分の価値観を揺さぶるものがないと感動にはつながらないと思った。ひねくれすぎかもしれないけど。
なお、実在のモデルも交えて役者たちが歌唱するエンドロールと、最後まで歯抜け夫とトニ・コレットがキスをしなかったのは意外性があった。
Oi!Oi!Oi!
池袋で号泣してるオヤジがいたら私です。
あくまで「競走馬」…なんだよね
(後半で一部ネタバレします)
作品の内容はいたってシンプル。
シンプル過ぎるほどに。
片田舎に住む中高年たちが、とある競走馬を育てることを通して、失っていた情熱やアイデンティティを取り戻す。
これが事実に基づく物語である以上、それを観た私の感想には、当然悪意なんてあるはずもないし、もちろん良いお話だとは思う。
…思うんだけど。
それ以上でもそれ以下でもない。
やはり、競馬をやらない私には「競走馬じゃん」「ギャンブルじゃん」「一攫千金狙ってるじゃん」が頭から払拭できないままでいた。
前半に組合の立ち上げで「金儲けじゃない、胸の高鳴りだ」というエクスキューズはあるものの、もちろんそうは思っていない組合員もいた訳だし、それがむしろ自然。
そんな中で、全員でレースに出すか出さないかの選択をする。
そして結論に至る流れにも、私には全然納得できなかった。
いや、これが例えば怪我で休養していたボクサーの復帰戦にまつわる話とかならまだ飲み込めるんだけど、これ「競馬」なのよね。どうしてもギャンブルとしてのイメージがつきまとう。
現に大きな掛け金を主要なキャラクターが掛けるワケだし。
なんかなぁ…
ギャンブルはギャンブルでいいのに。
競馬ファンたちが口を揃えて言う、「ロマン」ってヤツも、ギャンブルとしての側面ありき、なワケで。
なんだか、あえてギャンブルであることを漂白しようとしすぎてる感じがすごく気になった。
朝起きた時、ワクワクして人生を暮らしたい人向け
#03 馬主って意外と儲からない
皆の期待を背負う馬が愛おしい。
ドリームを追いかけろ、人生を充実に!
小さな町で、動物を育てる夫婦。犬や鳩を育て、レースで1位を取らせてきた。しかし、年々新しいことへの挑戦心が消えてしまい、動物ビデオをひたすら見る夫と家計を支え朝と夜のパートをする妻、町からも変人扱いされる。とある日、元馬主をやっていた男性が妻の職場のバーで馬の話していることを聞き、馬主にチャレンジすることに決めた。育てる金銭面は町の人を巻き込んでいき、組合を設立しました。組合で討論がありながらもまとまっていき、育てた馬が王者になっていく話です。
好きなことを挑戦していくことは素敵なことであり、生きがいを与えてくれます。また、何もない小さな町で馬一匹で町中みんなを巻き込んで盛り上げられることに感動しました。
何も無く、ただ単に生きていた町の人、馬主をあきらめた会社員、酒狂いな老人、様々な町の人を巻き込み、討論しながら、日々が充実になることに暖かさを感じました。
また、親というのは表に出さないが、陰ながら応援していることが多いですよね(ツンデレな親ってなんか暖かいですね。)
オープニングの音から夫が見る動物の飼育映像まで、細かいところにもこだわっており、とてもよい作品でした。
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