「地味だが身近な題材」189 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
地味だが身近な題材
普段よく行く映画館では予告編すら無く、まるで急に上映が決まったような感じだし、上映館も少なめだが、もっと多くの人の目に触れるようにすべき作品。
商業映画なので多少、美化してる面はあるだろうが、児相の職員が普段どう思いながら仕事に当たってるかや権限の限界などその実相を出来るだけ丁寧に描こうとしている点は好感が持てる。
自堕落なのに外面には異様にこだわる増田家の父のキャラ設定も虐待をする人間に見られがちな性向として詳細に映し出されていて、きちんと取材した末の脚本だと窺える。
タイトルも制作サイドは内容云々はともかく、こういうダイヤルの存在だけでも伝わればという想いで付けたのだろうし、無為な単語を連ねるよりも端的で良いタイトルだと思う。
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