「東京氷河期」パンケーキを毒見する 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
東京氷河期
現総理のペギラ似のうろんな目つきと空ろな三百代言には心底辟易しているが、それと映画の出来とは別物である。
アニメや壺振りのイメージ映像のたぐいは完全にすべっているし、インタビューの編集の切れ味も上首尾とは言いがたい。シネコンでこうした映画を上映するのは画期的だとは思うが、見終わって胸がすくというふうにはならなかった。何か床屋政談で愚痴を聴かされているような感触だけが残る。
日本の行く末を思うと、クソ暑い真夏のさなかに(館内の冷房のせいもあって)冷え冷えした気分で映画館を後にした。
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