Our Latin Thingのレビュー・感想・評価
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やはり16mmマスターでは音に限界が… しかし当時の雰囲気の方はバッチリ!
ピーター・バラカン監修の音楽モノ特集上映にて鑑賞。 観る前から分かっていたが、やはり状態の悪い16mmがマスターだと当然ながら音も悪いのは当たり前な話であった。 ダイナミックレンジが狭いゆえ、中音域から低音の方に偏ってしまって、高音の伸びが足りず、あの煌びやかなホーンの音色がなんとも中途半端… この日の伝説的ライブはCDのHi-Fi音源で聞き慣れているゆえ、余計に音の劣化を感じてしまった。 一番のお目当てだったレイ・バレット(わかっ!)の熱いパーカッションは、やはり最高だったが、やっぱりイイ音で聴きたかったな〜。 ライブ以外のフッテージは、当時のNYのプエルトリコ系コミュニティもリアルに捉えていて、こういう映像は観る機会が殆ど無いので当時の雰囲気を味わいたい人は必見だ。 日常の中でもサルサのリズムが脈々とビートを刻んでいた。 レイ・バレットが露店で、かき氷を美女に売ってニンマリしてたり(まあこれは映画用にノリでやったんだろう) オープニングで登場する少年が、たぶん自分と同年代と思われるので、出来れば当時のあんなコミュニティ(治安はさておき)で育ってみたかったものだ。 あと日本語の字幕が出ないのも分かってはいたが、 会話が殆ど英語以上にスペイン語だったのに何故か字幕がスペイン語だった。 あれは謎だったが、まさかあれがニューヨリカンなヒスパニックの英語? いやいやいや、そんなことないよな。 しかし仮にあれが英語だったとしても、むしろ字幕は英語にすべきだったのでは? それなら会話の内容も殆ど分かったはず。元のDVDをリマスターする機会があれば、是非そうして欲しいところだ。 あと画面のリマスターより、まずは音の方をCDの音源から引っ張って改善して欲しいが、世界的なサルサ・ブームでも起きない限りチョット難しいのかな。 とまあ、色々とケチも付けてしまいましたが、やっぱり、デカいスクリーンで、あの伝説のライブを観れたのは、とても良かったです。 バラカンさん&関係者の皆さん、今回の企画ありがとうございました。
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