「モチーフは気持ち悪いが、内容は面白い」スパイラル ソウ オールリセット R41さんの映画レビュー(感想・評価)
モチーフは気持ち悪いが、内容は面白い
私はあの有名なソウは見ていない。
そしてこれはあのソウの、模倣犯を描いている。
許せないのが父を殺した警官、そして世の中に多くはびこる同じ悪徳警官たち。
これが犯人の動機だ。
途中で犯人自身も殺されたような設定になることで、誰が犯人かわからなくなるところが推理映画として面白いところだ。
猟奇的に殺人を行うのは、苦しみを与えたいという彼の欲求だろうか。
それが見るものをおぞましい世界へと誘う。
「さあ今からゲームをしよう」
体の一部を自ら切り取るか、もしくは死を選ぶか…
選択させているのは、彼らが犯した犯罪のなかで、彼らの葛藤というのか選択の余地があったことを意味するのだろうか? それとも単なる恐怖を与えるからだろうか?
面白いように次々に警察官が犯人によって捉えられるのは、そもそも一切合切協力し合おうとする意志のないものばかりだったからだろう。これも設定ではあるのだが…
気持ちのいい映画ではない。
むしろ虫酸が走るほどだ。
最後に犯人が逃亡したような終わり方は、それに拍車をかけている。
見たいジャンルではないが、見ると、犯人の動機と復讐のために、彼が軽蔑してやまない警官になるという死ぬほど強烈な苦渋の選択をしたことこそ、彼が捉えた警官たちにさせた「選択」に重い意味がかぶさってくる。
「ソウ」はかなり面白かったです。
衝撃的なラストでした。
「セブン」にコメントありがとうございます。
高田馬場の映画館でご覧になられたのですか?
私はDVDを借りてみようとした日に、知り合いにラストのネタバレを
された、苦い経験があります。
ラストは衝撃意外にありませんね。
広い砂漠の中を宅配会社のトラックが着いて、箱を渡されますよね。
雨のシーンばかりの映画なのに、その日は晴れていて、
「嫉妬」と「憤怒」がジョン・ドゥーとブラピによって、
完成する。デヴィッドフィンチャー監督の最高傑作。
これを超える映画を観たいですね。