前科者のレビュー・感想・評価
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有村架純が良かった
保護司の阿川佳代が担当してる受刑者の工藤誠は順調な更生生活を送っていて、誠が刑期を終え自立したら一緒にラーメンを食べに行こうと佳代は楽しみにしていた。そんな誠が突然姿を消し、連続殺人事件の容疑者として警察に追われる事になった。さてどうなる、という話。
連続殺人犯の次のターゲットは誰なのか?とか、佳代が保護司という仕事を選んだ理由は?なとが段々と明らかになっていくストーリーは良かった。
弱い方が良い、と言ったみどりの言葉が残った。
実を逮捕した後に実に銃を奪われ自殺されてしまった警官がマヌケ過ぎだった。
森田剛を久々に見たから誰かわからず、博多華丸に似てるなぁ、って観てた。
みどり役の石橋静河も良かった。
でも、この作品は有村架純を観るためのものだろう。彼女が素晴らしかった。
惚れてしまった
重くてウェットでいかにも日本映画だなって感じだけど、有村架純だからこその爽やかないいラストシーンに救われた。惚れんなよって、惚れてまうやろ。
保護司ってあんな若い人でもなれるのかなぁ。
弱いからいいんですね。寄り添ってくれる人が弱いから、でも精一杯に寄り添ってくれるから、頼って、助け合って、立ち直っていけるんだ。
思いっきりビンタされたい、一緒にラーメン食べたい。
主役の二人だけでなく、出番の少なかった俳優さんたちもみんな好演。
みどりさん良かったなと思ったら、石橋静河だったんだ。
岡田准一がゲスト出演してるのかと思ったら、顔あげたらカトウシンスケだった、まさかね。
映画で久々の桜木健一、全然変わらないね。
ドラマも見たくなった。
よくあるドラマの映画版みたいに無駄にスケール大きくしてないところがいい。それでもキャスト豪華だし、音楽も重厚だと思ったら岩代太郎。
彼女が出てるなら、どんな作品でも観に行こう。
有村架純さん、素晴らしい女優さんですね。
人が人を思う連鎖で紡がれる結末が持つ温かさ
赤の他人に寄り添い更正へ導くことは、類いまれな体力と努力が必要だ。主人公の阿川(有村架純)は、コンビニで働きながら無給の保護司を続ける。過去から現在に至る阿川と滝本(磯村勇斗)との引き離せない関係性を、回想を交えながら盛り込むことで、阿川の保護司に懸ける想いを描く。命を燃やしてまで取り組みたいことは何かということを、彼女の生き様を通して観客に投げかけている。
優しく、時に激しい口調で前科者を叱咤激励する姿に、おしとやかで品のある役柄が多い有村架純の新たな一面を見た思いがした。
一方、職場での凄惨ないじめをきっかけに先輩社員を刺殺し仮釈放された工藤(森田剛)。目の前でDV夫に母を殺されたことに始まる"日陰な生涯"を送ってきたと言える。しかし、口ベタながらも愚直に生活を営む彼からは、前科者であることを感じさせない。
ところが偶然にも、生き別れた弟の実(若葉竜也)と再会する。弟への思慕から大きな犯罪に手を染めずとも社会復帰への歯車を少しずつ狂わされていく役柄を見事に演じきった。
ビンタから始まる、病室での阿川から工藤への言葉がハイライト。"人"として戻るフックを残したい阿川だが、理想を語るだけではとどまらず、厳罰化が叫ばれる現代社会での更正の難しさも浮き彫りにした。そして、あんなに美しい鼻水を今まで観たことがない(笑)
加えて、冷徹ながらも兄にはトラウマで苦しむ怪演を見せた若葉竜也など、余念のないキャスティングも見所のひとつ。個人的には、落ち込んだ阿川に対して励ますみどり(石橋静河)が作品全体で一番ぐっと来た。(ドラマ版は観ていない)
今の世界を構成しているのは、不完全で今にも崩れ落ちそうな人々なのかもしれない。そして、自分もその一人なのだと思い知った。
切なかった。。
良い、心に沁みる作品でした。
みのる君の最期の言葉、
「兄ちゃん!!」
があまりにも切なかったです。。
そして保護司さんの
「いつかラーメン食べましょう」
がこんなに暖かい言葉になるとは。
(例えあなたがまた刑務所へ行くとしても私はあなたの帰りを待っているから、出所したら私と一緒に)いつかラーメンを食べましょう。
自分を待っててくれる人が1人いるだけでいい、それだけでいい、そして自分が道を踏み外しそうになったら本気で叱ってくれる人がいるのは、本気でそばにいてくれて「あなたは弱くていいんだよ、そのままでいいんだよ」と言ってくれる人がたった1人いるだけで違うんだ、と改めて実感しました。
殺人をしたことのある人を、「人」に戻す有村架純さんは、るろうに剣心での剣心の妻の役を思い出しました。森田剛さんも良い演技ですごく自然に物語に入っていけました。
みのる君の切なさが沁みる、、良い作品でした。。!
有村架純はやっぱりカワイイ
童顔だからというのもあるけど、アラサーなのにセーラー服着た中学生まで出来るんだから、この人の可愛さは次元が違う。
時折、妙なハイテンションになるのは要らない演出だったが・・・
森田剛の好演も光った。不器用だけど純朴な青年を地に足をつけてしっかり演じていた。ラストの鼻水垂らしながらの号泣などはジャニーズ時代ならあり得ないシーン。なかなか迫真の演技だった。
マキタスポーツのコワモテぶりも凶悪犯罪担当の1課の刑事にはピッタリで上手く役に嵌っていた。この人、コワモテなんだけど、安定感があって物語に落ち着きをもたらしてくれるので、この人が出てると何となくホッとする。
ただ、脚本はイマイチかな。
保護司・阿川佳代(有村架純)と被観察者・工藤誠(森田剛)を中心にした話だが、連続殺人を引き起こすのは誠の弟・実(若葉竜也)で、その最終的なターゲットは義父・史雄(リリー・フランキー)。ならば、もう少し、工藤家の内実をじっくり描いたほうが良かったかも。
それに捜査で浮かび上がった内容だけでは観客にその動機を納得させるには少し弱いと思う。単なる快楽殺人のようにも見えてしまう。
有村架純と磯村勇斗のラブシーンも取ってつけたサービスカットのようでストーリー展開上は唐突感が拭えなかった。
悲しいドラマ
更生している最中に弟に巻き込まれてしまう事件。
あー、あと少しだったのに!
暗い悲しい物語だった。
まあまあ面白かったかな。
期待よりは低いが。
森田剛さん、老けたなーと、演技上手いなーと、思いながら観てました。
【"これ以上、被害者も加害者も生んでは駄目!"必死に前科者の男の"想い"を止めようと奮闘する保護司の姿が心に響く作品。善性溢れる有村架純さんと森田剛さんの抑制した演技も素晴らしい作品でもある。】
- 過去に行きずりの男に殺されかけた佳代(有村架純)。佳代の代わりに父親を殺された恋人だった滝本(磯村勇斗)。
彼らは大人になり、佳代は加害者に寄り添う保護司に、滝本は加害者を逮捕する刑事になっている。設定が、巧い。-
◆感想
・特筆すべきは佳代を演じた有村架純さんの善性溢れる演技である。
- "人間だから、状況により罪を犯してしまう。それを止めたい"と無報酬の保護司をコンビニで働きながら務める姿。保護司の方々に尊崇の念を抱く。-
・そんな彼女は、自分を苛めていた職場の同僚を発作的に刺殺し、6年の刑期を終えた工藤誠(森田剛)の保護司になる。彼は、幼児に父親に母親を殺され、虐待を受けていた。そして、泣き虫だった弟、実も・・。
- 誠は、罪を犯した瞬間を覚えておらず、更正している様に見える。森田剛が、抑制した演技で哀しき男を演じている。-
・保護観察満了が、近付いていた工藤だが、ある日忽然と姿を消す。工藤は久し振りに弟、実(若葉竜也)と偶然会っていたのである。
実は自分を社会の底辺に落とすきっかけを作った人間達への復讐を企てていた。
- 工藤誠は、実の行動を止めようとしていたのであろう、と私は解釈したが、狂気に取り付かれた実の行動を止める事が、出来ない。そして、実は遂に且つて母親を殺めた父親(リリー・フランキー)の家に踏み込もうとするが、そこには工藤誠を探していた佳代も居た・・。-
<犯した罪に対する諦念や自責する工藤を森田剛が、好演している。
更に保護司として、髪を振り乱しながら自転車で工藤を探す保護司佳代を、有村架純さんが熱演している作品。
ストーリー展開としては、やや粗い部分もあるが、"前科者"が、再び一般社会に復帰する難しさと、彼らを支援する保護司と言う仕事をボランティアでされている多くの方々に尊崇の念を抱いた作品でもある。
有村架純さんと森田剛さんの今作品の演技は素晴らしいと、私は思います。
"前科"があってもキチンと更正すれば、許容する社会になる事を祈りつつ。
今作の、ラストシーンはそれを暗喩していると思います。>
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