「こんな仕事?があったとは」前科者 だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな仕事?があったとは
エンドロールで漫画原作と知りました。この仕事?ならいくらでも話が作れそう。連続ドラマ向きだなと思ったら、WOWOWドラマだったのですね。
保護司について勉強になりました。こんな仕事?ボランティアがあるとは、、、なぜ無給なのか。
評価が高いのも納得。ストーリーも切ない。また、どうなるのか最後まで引き込まれた。中だるみ無しの133分。細かいところは、そんな間抜けな人いる?とかちょっと気なるけど、そんなことはどうでもいいくらい良い映画でした。
演者が凄い。演技が上手いとかそういうことではなく、まさに本人という感じ。森田剛と有村架純は特にすごい。若葉竜也もいい。マキタスポーツも磯村勇斗も石橋静河も。
また、演出というか映像というか、それも完璧でした。
個人的に、献花のところはまさにそうだと思います。事故でも事件でも、献花するなとは言わないけど、持って帰らないといけないね。交差点の花とか。もっと言えばお墓参りのお花も。毎月月命日に献花してくれるのは嬉しいけど、墓守する側からすると大変ですね。
加害者と被害者が線引きされずに物語になっている所が良い。加害者が被害者で被害者が加害者で。善人と悪人の境界が曖昧で。誰でも加害者にも被害者にもなる。
最後の方、それってそういう意味なのか、、、と涙。
だるまんさん 共感ありがとうございます。
演者は、まさに本人でした。
パンフレットによると撮影中に予定外のこと(公園で糸こんにゃくが長すぎたり)があったのですが表情が良くて撮り直さずにそのまま使ったり、森田剛さんの意見を取り入れてシチュエーションを追加したり、アドリブもあったそうです。
感動の場面もあって良い映画でしたね。
犯罪者側の物語の場合、被害者感情を完全に無視することはできませんから、磯村勇斗の献花のクダリが必要だったのだろうと思いました。
あと、保護司を描く物語に刑事は必須の登場人物でもありますね。同時期に放送されていたNHKのドラマでもそうでした。
犯罪者を捕まえる者と、罪を償った犯罪者の更正を支える者の対比ですね。