「「アイリス」の指す意味が色々に取れそう。」ホテルアイリス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
「アイリス」の指す意味が色々に取れそう。
今年70本目(合計343本目/今月(2022年3月度)12本目)。
以前から見たかったので、頑張って分単位で移動。
元の小説を映画化したということなので、その意味では「あることないこと書けない」ので、趣旨的に理解が難しいところもそう考えるしかない状況です。
「アイリス」に関しては色々な見方ができます。映画内でも触れられている通り、虹の女神のアイリス、花としてのアイリスなどです。また、花としてのアイリスには「情熱」という花言葉もあります(この映画、一部に「(女性から誘ってくる)大人の営み」が出ますが…)。
映画内では、「先に花の話→女神の話」という扱いですが、色々に取れそうです。このタイトル通りの「ホテルアイリス」の看板のネオンは、紫だからです(アイリスは、色々な色を咲かせますが、一般的には紫のイメージ)。
※ 虹の女神の「アイリス」が花の「アイリス」に転化したのは、花のアイリスが色々な色の花を咲かせることによります。
※ 「ヴァイオレット~」のほうのアイリスさんのほうは、花言葉は「メッセージ」。
上記通り、一部に不穏当な描写もあることはあるのですが、もともとR15ですし、もとの小説にあることないこと足すと問題になりますので、そこは映倫の指定通りかなというところです。そこまで気にするところではないです。また、台湾との合作という事情がら、日本から見ても文化などの推測が付くという部分もあるので、「小説をまだ読んでいない」という方でも「文化の類推」が効くという観点ではかなり理解はしやすいです(もっとも、純然たる小説を映画化したのだし、R15という事情もあるので、わかりにくい点も確かにある)。
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(減点0.2) 上記にも書いた通り、「アイリス」には2つ(以上)の意味があります。ただ、字幕で出るのは「菖蒲の花の…」という扱いになっています。
たしかにショウブやカキツバタも、分類上はアイリスの扱い(アヤメ属)ですが、日本では一般的にはこれらと、いわゆるアイリスとは明確に花屋等では区別されるのではないか…と思えます。
この点から混乱させてくるので(なお、一般的にいう「アイリス」は映画内には出ない)、結構序盤からきついです。お花屋さんでもないとここは難しいかな…と思えます。
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