劇場公開日 2023年3月18日

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郊外の鳥たちのレビュー・感想・評価

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2.5水平埋伏

2023年5月1日
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鑑賞方法:映画館

目的地に辿り着けない子供達の行進や一向に捗らない仕事の描写や親不知を通じて閉塞感や無力感はいやという程伝わってくるが、婉曲過ぎて少なくとも評者には解りにくいシーンも散見された。
終始ゆったり、見ようによってはちんたらした展開であるが、これが本来の中国ペースだとすれぼ、近年かの国はかなり無理してるのでは、と余計な心配をしてしまった。

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ひろちゃんのカレシ

4.0変わりゆく中国で失われゆくもの

2023年4月25日
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鑑賞方法:映画館

近年の中国映画においては破格の傑作と言える『象は静かに座っている』を撮ったフー・ボー監督などと共に中国第8世代の一人というチウ・ション監督の長編デビュー作。

そしてこれもまた傑作。

郊外に建ち並ぶ高層マンション群。
黙々と測量/調査を行う4人の男たち。
建物は地盤沈下により傾きゴーストタウンと化していた。

開発地区に指定された郊外に住む子供たち。
取り壊しが決まった家々。
そこには日常を謳歌する子どもたちの姿があった。

経済的な繁栄とずさんな開発、その前後の二つの時間が行き来して交錯した。

そう、観る我々はそこで失われたものを知る。
抗しがたい無常感に切なくなった。

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エロくそチキン2

3.5意図不明…

2023年4月23日
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鑑賞方法:映画館

地盤沈下が発生した新興団地との現在とその団地が造成される前の町という現在と過去を往き来し、時には交錯するちょっと不思議な物語。
現代パートと過去パートはどうやら相似的に描かれているようだが、微妙に違ってたりちょっと意図が分からない…
過去パートはそれなりにノスタルジックだったりする形で描かれているが、現代パートが意味不明のグダグダさでますます意味不明…
全身青色だという「郊外の鳥たち」とはどうやら子供たちことだったのか、と気付いただけでもよかった…

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ぱんちょ

4.0公式サイトで予習すべし。

2023年3月28日
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公式サイトで監督のインタビューを読んでから観るべし。でないと、そのディテールの説明不足(観客に委ねられた空白)を理解しづらいかもしれない。時制の混在は、それぞれが時間対称となっていることを意識して読解せねばならないだろう。そしてクライマックスの時間軸から逸脱した輪廻の外側にある「死」にも似た静寂が、青い鳥の目線でのラストカットとして提示される。時制の混在は数か所で交差するが、一方は「見ることを暗示」させる大人から子供へ提供する双眼鏡、もう一方は「見られないように」する子供から大人への測量機への蓋が象徴的に描かれるが、これも監督のインタビューを読んで腑に落ちた。なるほど。まあ、若い才能を理解するのは、彼らの未熟?であるが故の「描く=映画的に説明」の不足を補完するために、ぜひ公式サイトに目を通してから作品に浸ってほしい。犯人がバレたりするタイプの作品ではないのでね。

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t2law

5.0個人的にビンゴ!

2023年3月22日
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鑑賞方法:映画館

タルコフスキーがスタンドバイミー作ったらこんな感じかな?この監督チゥションの長編一作目だそうです。
個人的にズームの多用は少し鼻についたけど世界観は好きだ。次回作楽しみ!

地方の新興都市(監督の故郷、杭州)地盤沈下を調査する測量チームの1人が主人公で、廃校で自分と同じ名前の子の日記を見つける、、、。
以降マルチバース、並行世界的に話は進む。
子供の仲間達と測量チームもわざと被る様にキャスティングされているが、同一人物なのか、過去なのか、未来なのかもあやふやで、時々望遠鏡の向こうや、噛んだガムなんかが世界が交差する接点となるさりげないSF感。
測量される旧市街、瓦礫の山と鳥が居る森の中のコントラスト、、絵のトーンは違うけどタルコっぽいと思う。

まあ、失って行く純粋さとか郷愁って、ちゃんと自分のどっかに、または別な次元に並行してあり続けるんじゃないか?ってテーマだと私は勝手に受け取ったけど、、「一体何がいいたいんじゃ!」と怒る人も居るのはわかる。
はっきりとしたストーリーが好きな人には向かない映画です。監督も「真実は映画の外にある」って言ってるし。
中国映画若手代表のビーガンは2本とも観て新鮮だったけどちょっと自分には長過ぎたのよ。だけど楽しみな監督が1人増えて良かった。

関係無いけど20年くらい前、仕事で杭州に一週間くらい居た事がある。地方都市とはいえ結構大きい街で、空いた時間で市場を見学させてもらい地べたに並べてある動くズタ袋(中はヘビ)や、おばちゃんが店先で猫を捌いて売ってる所をさらっと観て捌き方を覚えた、、もちろん撮影禁止。
自宅に帰ってウチの猫達に「オレは君達の捌き方知ってるから言うこと聞くように」と自慢した良い思い出。

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masayasama

1.5都市開発は悪じゃない

2023年3月21日
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悲しい

幸せ

地盤沈下により退去命令が出た町で、地質調査の一環として測量をする男達と、廃校になった学校に残された日記の話。

測量技師の一人「ハオ」と、同名の少年が書いた日記の内容を行ったり来たりしながら見せていくけれど、日記がどのくらい前のことなのかわからない、というかそれ程昔のことではないようで、そこから感じるものといえば、あー子供の頃ってこういうのあるよねという程度。
タイトルの部分にかかってくるものあります?

しかも遊び心なんだろうけれど、ガムの件が余計でそこに注視してしまうと話しが訳わからなくなるというね。

少年達の小さな冒険的なものを見せたかったのだろう部分も結局中途半端、開発により失ったものを見せたいのであろう部分も取って付けた感があって、特に何も刺さらなかった。

他に何かあったのを読み取れなかっただけ?

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Bacchus

4.0あの時のあの場所が愛おしく思う。

2023年3月20日
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鑑賞方法:映画館

日本で配給される中国映画に限って今昔物語が多い気がする。もちろん作家によって表現方法は違えど、どれも魅力的に思う。中国と日本はなんだかんだで地続きな文化圏だと信じているタチで、そういう意味ではこのノスタルジックで切ない感覚は共感できるものがある。夢と被せながら、現在と過去を行き来することで境界線が曖昧になる感覚は、歳のせいかこれまた痛いほどあるある。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

3.5なんでもないことが楽しかったあの頃

2023年2月28日
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鑑賞方法:試写会

不思議な物語だった。
同じ名前を持つ時代も年齢も違う二人の人物の日々を交差しながら描いた作品。
子ども時代の瑞々しい思春期の感性がとても上手に表現されていて、なんでもないことが楽しかったあの頃が思い出された。

監督と立田さんのお話では、カメラのズームアップは70年代のビジュアルスタイルを意識していているとのこと。とても気になった部分だったけど、ちゃんと意味があったんだなあ。
海辺のカフカに影響を受けた話では、同じ名前の違う人物である子どもと大人の話を交錯して作り上げた理由を、子ども時代と大人時代は地続きではないからという話に、なんか妙に納得してしまった。

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icco

2.5分かりにくい

2023年2月27日
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鑑賞方法:試写会

2023年2月26日
映画 #郊外の鳥たち (2018年)鑑賞

郊外を調査で訪れた測量師が廃校で自分と同じ名の少年の日記を見つけるところからいつの間にかラビリンスへ

ゴーストタウンとか地盤沈下とか急激な成長に伴う中国の恥部も描いているところに注目

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

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とし