「フェーズ4じゃない?」アントマン&ワスプ クアントマニア いかとさんの映画レビュー(感想・評価)
フェーズ4じゃない?
フェーズ5のはじまり及び、新しいサーガのボスのカーンが登場するとの事でそれなりに期待していたが、期待し過ぎていたのかもしれない。
アントマンシリーズの醍醐味だった、大きさを自在に変えられる魅力が薄れた気がした。
トラックをスケーターみたいに使ったり、トーマスのおもちゃで戦ったりみたいな場面が一つもない。
量子世界が舞台なので、仕方ないけど…
その量子世界だけど、結構平坦な場所が多くてセット感が隠しきれてないと思った。
登場人物に対しては、モードックの改心が本当にお粗末だし、ザ・ディズニー映画って感じで無理。
カーンとの最終局面は、折角ゲートが閉じて量子世界に取り残されたと思ったのに、あんなにあっさり外からゲート開けられるんだという残念さ…
装置は衛星じゃなかったのかよ…
個人的な願望を言えば、量子世界に取り残されて欲しかったし、装置で場所を特定して助けに行くエンドでも良かったのでは…と思う。
元の世界に帰ってきたけど、別次元でしたとか、そんな終わり方を期待してましたね…
まあ、逆に言えばひとつの作品として完結してるのでそれは全然問題ないのだけど…
フェーズ5、フェーズ5と言う割には、特にこれと言って大きな展開はなかったなと。
何を持ってフェーズ5の始まりなのか分からない。
特にフェーズ4より踏み込んだ気もしないし、フェーズ4のとっ散らかった感じすらもまだある。
カーンの意識に触れた時、スナイダーカットのバットマンやサイボーグの悪夢のように、既存のキャラクター達が倒されている場面とか出てきてくれれば良かったのに…
ひとつの世界からマルチバースを描くのはそろそろ限界だと思う。マルチバースサーガを謳うのなら、多少複雑でも別次元の話とかやって欲しい。
勝手に期待して勝手に落ち込んでる感想でした。