ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバーのレビュー・感想・評価
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もう、呪術なんだか科学なんだか、魔術なんだか技術なんだかw
代役を立てないと言う潔さが好き、って言うのはありますし、シュリが後を継ぐのも期待通りだし、アレだコレだの不満らしきものも、大きいもんは無いんですが。
あ。アレか。白兵戦のアクションは、物足りないってのはあるかw
いずれにしても、ディズニーのポリコレ色の濃ゆい作品特有の、クォリティー高いけどつまんねー!の典型みたいなエンタメ作品どした。
端的に言うと、子供っぽ過ぎて緊迫感に欠けるところが致命的かと。
そこと戦う?!
そんな予感はしていたけど、予告編を越えなかった。予告編はNo woman no cry とalrightのマッシュアップと映像の編集が完璧。
チャドウィックボーズマンの不在がうめられなかったことがわかった。アンジェラバセットはだいぶ支えていた。レティーシャライトじゃ弱かったかなあ。
ワカンダとタロカン(黒人とメキシコ人)が戦う展開は、そこと戦ってる場合?敵はそこじゃなくない?戦いがあって、共闘するとこまで描かないと映画として成り立ってなくない?と思った。
キルモンガーの問いには結局答えられないまま。
一緒に植民地主義乗り越えようよ。
ヴィブラニウムを現実の資源戦争の暗喩として、物語をもっときっちり書く手はあったはず。
リリは余計じゃない?発明者が白人の中年だったら速攻殺されてない?アメリカにでも渡しとけ。
NOPEの撮影と被ったんだろうけど、ダニエルカルーヤが1秒も出てこない。どこ行ったかくらい教えてほしい。
直前にアバター2の素晴らしい予告編が流れるので、海の中のシーンはなかなか厳しいものがある。
そして、アクションはてんで面白くないなあ。だったらドラマがおもしろいならいいんだけど…。最後、お互い瀕死だったのに一瞬で治ってた。
説明が多くて、長い。
前作であんなに大事にしてた王位も伝統もなんか軽くなっちゃったし。
国連のくだりはよかったんだけどなあ。やっぱりアンジェラバセットが優勝!アカデミー賞!ワカンダフォーエバー!
無音のmarvelロゴシーンは泣けました。無音でみんなシーンとしてたから我慢した。
マーベル起死回生の逆転劇が始まろうとしている‼️❓
まず、映像が、素晴らしい、アバター超えたかな。 それ以上にシナリオが素晴らしい。 最近、迷走していたマーベルの展開が、ここにきて初期のスパイダーマンのような心理面重視が打ち出されて、とても感激しました。 主人公は復讐心に悶えながら、仇を許すだけで無く、改心させて、戦争を回避します。 ああ、なんとゆう崇高で、時事的な、物語なんでしょう。 でも、いかんせんなが過ぎる、なんか、芸術点意識しすぎて、間延びしてる、アカデミー賞狙いの勘違いあるかも。 でも、海底王国も、マイノリティなんで、人種差別反対運動、植民地政策の反省なんかも意識してて、ハリウッドの良心的なのも評価しても良いかも。 まあ、老若男女楽しめます、理屈抜きに、是非。
彼への別れの物語
続編の話が出た後に、主演のチャドウィック・ボーズマンが亡くなり、果たしてどうするのだろうと思っていた本作
彼の訃報は物語の世界同様、衝撃を受けた
だから、オープニングから、現実とリンクして、胸が締め付けられた
マーベルのロゴのおなじみのオープニングも、そこに追い打ちをかけてくる
賛否はあるかもしれないけれど、私はこの作品がとても好き
かなり長いにもかかわらず、大画面に吸い込まれるようにストーリーに引き込まれた
悲しみを抱えながら生きる遺された人たちと、新たな出会いと訪れる試練
そんな中でも女性たちの強さが際立っていた気がする
シュリもまさにそのひとりで、偉大なレガシーを引き継ぎ、力だけではなく、精神的なたくましさと強さも手にする
ラストのティ・チャラの映像連続とシュリの表情、そこからのリアーナのlift me upの歌詞、涙腺がゆるゆるなった
全体を通して、制作側と出演者たち全員によるチャドウィック・ボーズマンへの追悼の意が込められていた
この作品によって、全員がチャドウィック・ボーズマンの死を受け入れようとしているようにも見えたし、その死を心から悼んでいるようにも見えた
シュリの成長物語だが、謎のノイズが……
本作はブラックパンサーの正統な続編。
テーマは、「故人を偲び、想いを受け継ぐ」といった所でしょうか。
シュリの葛藤や成長。伝統の中に自身の気持ちと向き合う事が繋がり、ラストシーンの彼女の涙に全てが込められていると思いました。良き。
ただ、ハーブを勝手に呑んでパンサー継承はどうなの?
って気持ちも若干あります。
また、本作ヴィランであるネイモアも非常に魅力的なキャラクターです。
彼は王であり、神であり、復讐者である。閉鎖的で攻撃的な為、海底資源の簒奪という脅威に対して武力を持って先制を良しとします。
ただ、やはり特徴的なのは民を愛する王であると言うシーンです。タロカンの描写も美しく、そこに生きる民も彼を慕っているのが数カットですが深く分かります。
……ただ、個人的な海底都市の描写としてはアクアマンの方がエフェクトビジュアルともに優っていたような……まぁ、この辺は好みの問題ですが。
また、ワカンダのトンデモ科学マシーンも前作よりパワーアップしている為、アクションシーンは前作以上に格好良いシーンが多かったかと思います。
そんな本作ですが、脚本上、どうしても不可解なノイズとも言える点が3点あります。
・リリの価値
アイアンハートとなるリリですが、授業でヴィブラニウム調査機を発明してしまった為、タロカンに狙われる事になります。
ここで疑問なのがワカンダ人でもない学生の女生徒と、ワカンダとタロカンとの戦争を天秤に掛ける事です。
何故かリリは救われます。理由もなく救われます。
ヒーロー映画だから救われて当然と思うかも知れませんが、どうもバランスが悪く感じます。
とっととアメリカに渡してしまうか、タロカンに渡してしまっても問題ないでしょうに。
・ナキアの行動
シュリ達を海底に助けに来たナキアは、躊躇なくタロカン人を殺します。しかも助けようとしたシュリを止めて、見殺しにします。それが戦争の火種になるってわかるでしょうに……。
そもそも最初のセンター襲撃のフランス系グループは電撃等で殺さず無力化し、捕虜にしていたのだから、外交をするのであれば、先に引き金を引くべきではなかっただろうに……。戦争を起こさせる為の動機として、殺人をするのは如何なものか? そこには不毛なものしかなく、大義のない悲しい戦争となりました。
・ラストシーン
cパート、ナキアが息子を紹介するシーン。
「この子には王の重責は負わせたくない」と語ります。ふむふむなるほど。だからここで暮らしてるし、葬式にも行かなかったんだね。しかしその後、
「名前は?」「ティチャラ王子(原語ではティチャラジュニアかな?)、ティチャラ王の息子」と語ります。
……は? いやいや、ちょっと待てよ。王の重責は負わせたくないのに、王位は主張するの!?
これじゃキルモンガーじゃん! キルモンガーになっちゃうよ!? なんなのナキア、この女。問題しか起こさねぇよこいつ。
しかも、そのせいで、せっかく受け継いたシュリが、まるでツナギのようにも見えてしまう悲しさ。
このラストシーンのせいで、総合80点の映画が65点くらいまで下がりました……。
また、吹替版での視聴だった為、主演の百田夏菜子さんの演技レベルの若干の低さが悪目立ちしてしまいました。そこも残念だったので、字幕で見られた方は正解かと思います。
まぁ、色々書きましたが、
良いシーンも多いです。細かい伏線もあるので、そのシーンが繋がるとかなりの心地よさもあります。
ティチャラ陛下を皆で偲び、次の未来へと足を進める体験が出来たので、劇場で観れて良かったです。
次のアントマンは、もっと気持ち良い作品になってくれ……。
追記
そう言えば「ヒーローになる瞬間」が無い事も、本作の満足度を下げる要因だったと思う。
ブラックパンサーのスーツ
アイアンハートのスーツ
ミッドナイトエンジェルのスーツ
これらの装着シークエンスがない。
アイアンマンで上がるシーンの一つに、スーツ装着シーンがあったはずだ。
せっかくアイアンマンのオマージュを多用しているのであれば、装着シーンも行って欲しかった。
また、主演のブラックパンサーのスーツも、前作のネックレスから全身を覆うシーンが格好良かったし、そのスーツネックレスがキルモンガーに奪われるなどの重要アイテムでもあったはずだ。
そこの魅せ方にも、少し残念な印象だったなぁ。
起承転結素晴らしい脚本ですが、予告で見せ過ぎ!
金曜レイトショー『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
<ネタバレあり>
ブラックパンサーことティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンさんが病気で亡くなったという事が・・・
そのままリンクした冒頭がリアル過ぎて胸が熱くなる哀悼作品と言っても過言ではないでしょう。
起承転結が分かりやすい脚本なんですが、予告でチョッと見せ過ぎ・・・
全体的に全てが綺麗にまとまりすぎで、ティ・チャラの精神もXXも受け継がれる。
私的にスパイダーマンNWHやドクター・ストレンジMoM級のマジかよ!!って感じではなく、あっそうなんだって感じ^^;
どのキャストの熱演も素晴らしいのですが、ラモンダ演じるアンジェラ・バセットの圧巻の演技は見応えあり!
今回ヴィランとして初登場するネイモアは、DCのアクアマン的な海の支配者的な感じなんですが・・・
強くても見た目も含めてビジュアルがイマイチで、フィギュアになっても欲しくない^^;
アイアンハートは、ドラマでの成長が楽しみです。
で、、、ロス捜査官とロス将軍もややこしいし(^◇^;)
ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ブラック・ウィドウ』に登場したヴァル!!
彼女が、今後のMCUのキーなんでしょうが、ヒーロー含めて女性キャラの比重が多過ぎの気がする。
・・・バッキー出て来て欲しかった。
待望の続編
ついに公開されました。 結果としては大成功だったと思います。何と言ってもブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンが病気でこの世を去ってしまったのでここをどうするかが、最大の焦点でした。私的には劇中でも国王が病死とし、現実の世界と同様にしたことで、非常に深い内容になったと思います。 確かに、前作では端役だった妹のシュリが主役では荷が重いと言う方もいるでしょう。だからこそ複雑になっているから第3作目が楽しみでならない。きっと偉大な女王となら表舞台に登場しワカンダ国を国際社会の一員に導いてくれることでしょう。 適役が「え、それでいいの?」と思ったりしましたが深く追及しません。 最初と最後、マーベルの愛が溢れていて泣いてしまいました。
見事
話そのものは、私には響かなかった。 しかし、長尺ではあるものの長さは感じなかった。 ただ、主役を欠いた環境で、よくぞここまでの作品を作り上げたのは、お見事としか言いようがありません。 そして出演者の方々も計り知れない重圧の中、演じきった。本当にお見事です。 星4は、この映画に関わった全ての方に対してです。 -1は最初に述べた通りです。
Chadwick Boseman Forever
ありがとうチャドウィック。
しっかりとお別れをさせてくれる161分でした。
オープニングと最後のシュリの回想シーンでは熱くなりました。あまりにも偉大な方を亡くしてしまったんだなと。
あなたのブラックパンサー 、ティチャラは本当にカッコよく、大好きです。これからも一生忘れません。
ワカンダフォーエバー。
シュリもしっかり主役張れててよかった。
アイアンハート、好きだなぁ。
オコエも良いキャラになってきたし。
シュリと邂逅するのがまさかのキルモンガー。
そこでキルモンガーと繋がってくるのね。
今の時代に重ねた復讐と戦争の話。
私たちの復讐に民を巻き込むわけにはいかない。ほんとそれ。
正直フェーズ4の映画はNWHとこの2本しか満足じゃなかったかなぁ。
シュリブラックパンサーも良かったので、フェーズ5に期待。
この国のフォーエバーは危うい
見切り発車したかのかなと思えたフェイズ4を象徴する様な出来だと感じました。まず尺が長い。もっと省いてもいい。族長が寄りあってるけれど、鶴の一声で決まってしまうならいらないだろ会議。アクションが見にくいし、足りない。あんな形で決着するんなら巻き込まれた国民はたまったものじゃないし、そもそもなんで海上で戦うんだよ、アドバンテージないじゃん。美術はとても豪華で素晴らしかっただけに残念な面が目立ちました
【”故、チャドウィック・ボーズマンに捧ぐ、第二作。”怒りは怒りを来す。愚かしき民族対立から、協調に至る過程を描いた作品。新たなキャラクターも魅力的な作品でもある。】
ー 前夜、第一作のパンフレットを読み、人物相関関係を確認の上、劇場へ。それにしても、当時時代背景もあるが、絶賛された第一作の、チャドウィック・ボーズマンのコメントを読むと、切なくなってしまった。「42 ~世界を変えた男~」でイキナリ、主演。
その後も「ジェームズ・ブラウン 最高の声を持つ男」で、連続して主演し、益々の活躍を期待していたのに・・。43歳は若すぎる・・。残念である。-
◆感想
・前作に引き続き、SFガジェットの数々が、新鮮であるが、ワカンダの戦士たちの基本的な武器が槍であるところが、嬉しい。
そして、最強の女戦士オコエ(ダナイ・グリラ)の槍捌きも、見事である。
・前作は、ワカンダ内の武力闘争がメインであったが、今作は、ワカンダにしかないヴィブラニウムが、海の王国タロカンにある事を知った、CIA調査団が海中調査するも、何者かに襲われる。
ー タロカンを率いる王、ネイモアが魅力的なキャラクターである。又、タロカンの人々が皮膚から呼吸している設定も斬新である。-
・ネイモアが劇中”手を組めたのに・・。”と呟くシーンがあるが、ワカンダとタロカンの戦いが勃発してしまう。
クイーン、ラモンダ(アンジェラ・バセット)は命を失い、継承者になったシュリ(レティーシャ・ライト)は復讐心を持って戦いに挑むが・・。
ー ネイモアを追い詰めたシュリの決断。
恩讐の彼方に、という言葉が脳裏を過る・・。-
<今作は、ワカンダが世界に認められつつ、ヴィブラニウムを独り占めしていると、国連で糾弾されるシーンから始まるが、そこでラモンダが毅然として言い放った言葉
”貴方たちの国こそ、手段を択ばず、ヴィブラニウムを欲しがっているのではないか!”
で一気に物語に引き込まれた作品である。
エンドロールで映された男の子の笑顔が、自作ではキリっと引き締まった男の顔になっているんだろうなあ・・。>
最初アバターかと思ってしまいました
やはり、いいもの、平和利用すればこの上ないものでも、どこか米国それらを欲しがる。自国が持つのは良いが、他国にはもたせたくない。 そういう米のいやらしさ満開の前半だったが、後半は少し趣がかわった。でも、終わってみれば次のフェーズに繋がる良い作品だった。 それにしても、次のアッセンブルは白人男性は少数派?かな?
Everything’s going to be alright
MCUは今までの作品(ディズニープラス前のドラマシリーズ以外)観賞済。ライアン・クーグラー監督作品はフルートベール駅で、ブラックパンサーのみ観賞済。
『ブラックパンサー』の1作目は、『アベンジャーズ インフィニティー・ウォー』前の複雑化していくMCUフェーズ3の中で、2年ぶりのほぼクロスオーバーしない新規ヒーロー単独作で1作目としての完成度も高いうえ、更に政治的や文化的なメッセージ性もあり、その後アカデミー賞7部門でノミネート、3部門を受賞するに至るのも納得の出来でインフィニティ・ウォー直前に駆け込みで観たのを後悔したほどだった。
今思うとアカデミー賞会員がMCUの影響を無視出来なく(勿論視聴率の歯止めを掛けるための意味合いが強いとは思うけれど)なっていき第94回アカデミー賞授賞式では「ベストシーン賞(Oscars Cheer Moment)」と言う実質観客賞のような部門が新たに設立されるきっかけになった作品だと個人的には感じられた。
そんなブラックパンサーの続編が制作されると知った時は、またあの興奮を劇場で観れるのが純粋に嬉しかった。
チャドウィック・ボーズマンさんの訃報を聞くまでは。
2020年に突如チャドウィック・ボーズマンさんの訃報が伝えられ、実は2016年からガンの闘病中で『ブラックパンサー』や『インフィニティ・ウォー』、『エンドゲーム』の撮影は化学療法の合間に撮影されていた事実が後で明かされて、個人的にはただただ信じられなかった。
チャドウィック・ボーズマンさんが亡くなった後、アカデミー賞追悼コーナーでの紹介映像や、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、アンソニー・ホプキンスさんが受賞した際のコメント、最後のMCU出演作である『What If...?』第2話のエンディングなど、チャドウィック・ボーズマンさんを偲ぶ映像はいくつか見たけれど、コロナ禍も重なったからか、亡くなった実感がずっと湧かなかった。
そんな状態でこの作品を観たんだけど、作品内でティ・チャラも亡くなり(作中でも劇場でも)喪に服すことでようやくチャドウィック・ボーズマンさんが亡くなったことも実感出来て、劇場を出る頃には劇中のみんなと同じく自分も前を向いて歩かなきゃ、という気持ちにさせてくれる不思議な体験だった。
ティ・チャラ亡き後にブラックパンサーを継ぐのが、科学者としてワカンダの新装備を作っていた=神秘の技術とは対極にいる存在(且つ霊の存在を信じない)のシュリで、ブラックパンサーになっていく過程で兄妹だからこそ過去の因縁を引き継ぐ必要も感じた。
今回は水や津波のモチーフが多く、ライアン・クーグラー監督と共同脚本のジョー・ロバート・コールが言うには「この作品は深い悲しみを描く“水の映画”で、深い悲しみを人はしばしば“波にさらわれるよう”だと言います。深い悲しみは、私たちをどこかへ連れて行くこともあれば、まるでその中で溺れているように感じられることもある。ある場面で、登場人物がみな水に呑まれてしまうことも理にかなっていたのでしょう。」と言ってたけど、日本人の自分としては東日本大震災を思い起こさせた。
『ローグ・ワン スターウォーズ』や『ワイルド・スピード スカイミッション』のようなCG処理、代役を立てる、などの案はMCUなら実現は出来ただろうけれど、そんな代案を立てない時点でライアン・クーグラー監督やマーベルスタジオがあくまでもチャドウィック・ボーズマンさんに真摯に作ろうとしてるのが伝わってきた。
ティ・チャラの死を起点にしながらも、ティ・チャラを賛美するだけじゃなく、その選択の結果が功罪を生み出している部分(タロカンの問題もヴィヴラニウムの問題も元々はティ・チャラがワカンダの技術を世界に開いた結果)を描いていたのは1作目がティ・チャカの行動がキルモンガーを生み出すことになったのをなぞっていて(元々の脚本からあった要素とは言え)継承に相応しい話だったと思う。
キルモンガーが言った"高貴すぎる王"って表現は、チャドウィック・ボーズマンさんやティ・チャラを表しながらそんな王を目指せる人間は僅か、我々は普通の人間であり、普通の人間でも困難の為に立ち上がらなければならないってメッセージにも思えた。
今回は原作では古代アトランティスの国王だった"ネイモア・ザ・サブマリナー"がメソアメリカ(黒人と同じく奴隷にされ隷属させられていた)を源流にした"タロカン国"の国王になっており、ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアさんが1作目のチャドウィック・ボーズマンさんと同じようにメソアメリカを源流にする種族の人達に絶賛されてると聞き、改めてMCUの影響の大きさやライアン・クーグラー監督の描いたことの凄さに気づかされた。
今年公開された『NOPE』でもマイノリティがマイノリティを迫害するのがメタファーとして描かれていたけれど、劇中ではタロカン(ヴィヴラニウムを持ち、それを原料にした薬で超人化する国)がワカンダをその他の地上の国々と同じく攻撃し始めるのは、マイノリティも人が多くなることで少数派を迫害していく側になる(意識的か無意識かに関わらず)って言うメッセージ性も感じて、過去も似たようなことが幾度も起こっていることを考えれば、もはやこの問題は人類誕生からの全体の業がそうさせている、それくらい話し合いだけでは解決出来ない根の深い問題だと感じた。
そんな中で報復に対する報復、またそれに対する報復と、報復の連鎖を続けなかったシュリの選択は、あの瞬間にマロンダ元女王が見えたのが表す通りブラックパンサーに相応しい人間になった様に見えた。
そして、その後明かされたティ・チャラが遺した息子の名前がトゥーサン(ハイチ革命の指導者と同じ)とティ・チャラ二世なのが、後々この子がワカンダを率いて革命を起こしてくれるのではないかって希望を感じさせ、"ティ・チャラは死すともティ・チャラは死なず"と思わせてくれる素晴らしい脚本だと思った。
本編を見終えた後に予告編で使われていたテムズのNo woman No cryとケンドリック・ラマーのAlrightのマッシュアップが使われていなかったのに気付き、もう一度予告編を見てみると、"Everything’s going to be alright"と歌ってるシーンが苛烈なシーンばかりで、これは観客に向けたものじゃなく、チャドウィック・ボーズマンさんに向けた"大丈夫、こっちはうまくやるから、安心して"ってメッセージにも聴こえた。
次なるブラックパンサー!?
ティ・チャラがなくなり、シュリは主人公となり悲劇はさらに続く…母である女王をコクリカンに殺され、復讐に燃えるシュリはコクリカンを最終戦にて追い詰めるが…シュリの成長物語である今作…最高です!リリーのアイアンハートも大活躍…マーベルヒーロー!最高に楽しめました。最期に、ティ・チャラの忘れ形見登場には涙が……。
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