「世界は核を持った時点で・・・」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
世界は核を持った時点で・・・
主役のチャドウィック・ボーズマンが2020年に亡くなってしまった
代役をたてず、作品の中でもブラックパンサーが亡くなった状態で新しい物語を作ってしまうのはマーベルの底力ですね
彼への敬意ととるか、一つのチャンスととらえ機転を効かせたととるかは判断に任せます
ただ、大きなプロジェクトだから主役が無くなったからと言って中止には出来なかっただろう
ワイルドスピードのように、うまく主役を交代させるストーリーを作るよりは簡単だったとは思います
内容は文句無しです
息を飲む臨場感と荒唐無稽な展開と世界観
子供の頃の夢の世界が、こんなに違和感なく映画でみれるようになったのは嬉しい
主要キャストが黒人ばかりで社会現象まで起こした前作
今回もほとんど有色人種が主要キャスト
その上に活躍するのは女性達
なるほど、今回もポリシーがはっきりしている
どうせなら、敵のボスも女性にすれば良かったのに
それとも男性を打ち負かすところを見せたかったのかな
まあ、こんな事に意識がいかない時代にならなければならないんですがね
物語はヴィブラニウムという金属の所有をめぐって世界がワガンダに圧力をかけるんですが、ワガンダも一枚岩ではなく、とても危ういと感じるし、現実世界の核のように決定的な力をどこでも作れる怖さに暗い気持ちになりました
今回の敵は海からで、アクアマンかアバターみたいで会社が違いながらタイムリーで笑ってしまった
気になったのは、海の種族が単一民族に見えなかった事
女性はアジア人がバリの人達にも見えた
よくわかりません
そして、ヒーロー物の宿命
作品が続く限り、より強い敵を作らないと行けなくなる
ドラゴンボールみたいにね
多分、三部作くらいで終わるんだろうけれど
アイアンマンの造形が変わった
鉄人28号のバッカスみたいなフェイスが好きじゃなかった
何となく猿顔だし
今回はキュートになりました
どんなだか忘れたけど