「虚構と現実が織りなす追悼映画」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
虚構と現実が織りなす追悼映画
チャドウィック・ボーズマン氏が亡くなったと聞いた瞬間ショックで唖然としました。前作『ブラックパンサー』は世界的・映画史においても人類に大きな影響を与えた作品でした。その主役が亡くなった、すなわち、ケビン・ファイギ氏の筋書きとは大きく書き換わる瞬間を目撃した、という映画体験は貴重な経験でした。なので、IMAX3Dをほぼ定価(2500円])で払った価値はありました。
内容は正直テンションアゲアゲの内容ではなく、「喪失感」と「復讐」に取り込まれたシュリの葛藤を描いた映画で、いろんな重荷を背負った主役のレティーシャ・ライトさんには感謝しかない。
そして、シュリの母親で王妃役を演じたアンジェラ・バセットさんの演技は迫真の演技でした。
ただ、ネイモアの登場シーンはちょっと笑ってしまった。海パン一丁で足首に羽が生えている姿を見るとシュールすぎて集中できなかった。しかし、飛行シーンやアクションはスピード感満載でビックリした。
「この展開見たことあるなー」と既視感を感じさせる瞬間はいくつかありましたが、チャドウィック氏の死を弔うスタッフの心遣いと考えれば納得のいく内容でした。ディズニー配給の割にはシリアスでセンチメンタルな映画でした。
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